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「割り勘、5000円ずつでいいね」遠距離の彼。だが、外食の割り勘に感じた違和感とは

  • 2026.7.26

7日ぶんの買い物かご

遠距離で付き合っている恋人は、休みが取れると私の部屋に泊まりに来ます。

短くて3日、長いときは7日。その間の朝昼晩、3食とも私が作ります。

前日にスーパーへ寄って、かごに肉と野菜を積み上げました。

7日ぶんとなると、レジに出る数字は1万円を超えます。

エアコンも風呂も二人分になるので、光熱水費もその月だけ跳ね上がりました。

「これうまいな。何入れてるの」

「玉ねぎをすりおろして混ぜてる」

作るのが嫌なわけではありません。

食べ終われば皿を流しへ運んでくれますし、洗い物も半分は引き受けてくれます。ごちそうさま、と必ず言う人でした。

レジの前で開いた財布

滞在の途中で、一度は外へ食べに出ます。その日は駅前の焼肉屋でした。

伝票を持って立ち上がったところで、恋人が財布を開きます。

「割り勘、5000円ずつでいいね」

「うん、わかった」

五千円札を受け取って、レジに並びました。冷蔵庫の中身を思い出したのは、店を出て歩きだしてからです。

思いやりのない人だとは、少しも思っていません。ただ、家では私の財布だけが開いて、外では毎回きっちり半分になる。その差だけが、帰り道でずっと引っかかっていました。

部屋に戻って口にした本音

部屋に戻って麦茶を注ぎながら、私はやっと切り出しました。

「泊まってる間の食材費、7日で1万円くらい出てるんだよね」

恋人が顔を上げます。

「え、そんなに?」

「うん。それで外食だけ割り勘だと、なんだか変な感じがして」

グラスを持ったまま、しばらく動きませんでした。それから、ゆっくり言葉を探すように口を開きます。

「考えたこともなかった。作ってもらえるのが嬉しくて、そこで止まってた」

言い返されるものだと思っていたので、こちらのほうが構えを崩しました。恋人はテーブルのレシートを裏返して、しばらく数字を目で追っています。

「今度から、買い出しは俺が出す。外は今のままでいい?」

「それなら、ちょうどいい気がする」

次に来た日、玄関のドアが開くと同時に、スーパーの袋が持ち上がりました。

「買い出しはすませてきた。今日は俺が米を炊く」

「じゃあ、味噌汁は私が」

台所に並んで立つと、まな板の音が二つになりました。言ってよかった、と思ったのはそのときです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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