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「会社が3つあるので、私は無理」役員を毎回押し付けてきたママ友。だが、担任の先生が名指しした理由

  • 2026.7.24
「会社が3つあるので、私は無理」役員を毎回押し付けてきたママ友。だが、担任の先生が名指しした理由

毎年、私の名前が挙がる

在宅で仕事をしています。

時間の融通がきくぶん、子どもの学校行事にはなるべく顔を出すようにしていました。

ただ、体調を崩しやすいたちで、季節の変わり目はどうにも調子が出ません。

それでも、行けるときには行く。そのくらいの気持ちでいたのです。

同じクラスに、会社を経営している保護者がいました。

その人の目に、私はどう映っていたのでしょうか。

役員決めでも行事のボランティア募集でも、必ず私の名前が挙がります。

「この方がいいと思います。いつも来てくださっていますし」

そう言われると、悪い気はしません。

ただ、そのあとに続く言葉が決まっているのです。

「会社が3つあるので、私は無理よ」

誰も何も言えませんでした。経営が大変なのは本当でしょう。

ただ、こちらの事情は誰にも見えていないのだと思いました。

断るのが苦手で、私は毎回引き受けました。

3年続きました。

やってみれば悪いことばかりでもありません。先生方やほかの役員の方とも親しくなりました。ただ、体が追いつかない時期に当たると、さすがにこたえます。

懇談会で呼ばれた名前

ある行事の日でした。受付に立っていた私に、担任の先生が近づいてきたのです。

「今日はなんだか顔色がすぐれない感じがしますね。大丈夫ですか」

よく知っている先生でしたから、つい話してしまいました。

季節の変わり目は調子が出ないこと、無理をすると翌日に響くこと。

先生は少しうなずいて、それだけ言いました。

「そうなんですね。無理しないでくださいね」

その日はそれで終わりです。

次の学級懇談会で、音楽祭のボランティア募集がありました。

会場は照明を落とした暗いホールで、始まったら途中で抜けることもできません。

正直、私にはきつい役でした。

どうか当たりませんように。膝の上で指を組んでいたとき、先生が口を開いたのです。

「今回は、あちらの方にお願いしたいんです」

先生が向いた先には、あの人が座っていました。

「会社を経営されていますし、みなさんをまとめるのがお上手ですから。ぜひ」

教室が一瞬、静かになりました。それから、あちこちで小さくうなずく気配がしたのです。

「たしかに、心強いです」

そんな声も上がりました。彼女は口を開きかけて、言葉を探すように目を伏せ、それから背筋を伸ばしたのです。

「……分かりました。お引き受けします」

悪い気はしなかったのだと思います。実際、音楽祭の運営は見事なものでした。

それ以来、役員決めの場で最初に私の名前が挙がることはなくなりました。たまたまかもしれません。それでも、あの日に先生が向いた方向を、私はずっと覚えています。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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