1. トップ
  2. 夏休み中、親の財布からお金がダラダラ減る…子どもの“無駄遣い”を防ぐ「3つのルール」とは【FP解説】

夏休み中、親の財布からお金がダラダラ減る…子どもの“無駄遣い”を防ぐ「3つのルール」とは【FP解説】

  • 2026.7.21
夏休み中に子どものお金の無駄遣いを防ぐには?(画像はイメージ)
夏休み中に子どものお金の無駄遣いを防ぐには?(画像はイメージ)

多くの学校が夏休みに入りました。この時期、子どもにとっては家族や友達と過ごす貴重な時間が増えますが、その分、お金を無駄遣いしてしまうケースも見受けられます。子どものお金の使い方に不安を覚える人も多いのではないでしょうか。

そこで、子どものお金の無駄遣いを防ぎ、お金のリテラシーを高めるための親子間のコミュニケーションや、お小遣いをキャッシュレス化している場合の注意点について、テレビ番組への出演経験が豊富なファイナンシャルプランナー(FP)の水野崇さんに聞きました。

夏休みの出費を防ぐ「定額制」の作り方

Q.夏休みに入ると、子どもの買い食いや友達との外出で親の財布からお金がダラダラ出ていきがちです。これを防ぐために「定額制」の導入法はありますか。

水野さん「夏休みは、友達との外出や飲み物・軽食、レジャーなどで、普段より子どもにかかる支出が増える時期です。その都度親が支払う形にするといくら使ったか分かりにくいため、事前に『子どもが自由に使える金額』と『親が負担する費用』を分けて決めておくと、支出を管理しやすくなります。

まず大切なのは、親子で使い道を話し合うことです。例えば、昼食代や交通費、家族での外出費は親が負担し、飲み物・軽食、友達との外出時の自由費、お土産などは子どもの予算から出す、といった形で線引きします。趣味の買い物やゲーム・アプリ課金などは、家庭によって考え方が分かれるため、金額だけでなく、利用してよい範囲や親の確認ルールも決めておく必要があります。

途中で足りなくなったときに毎回追加すると、定額制の意味が薄れてしまいます。追加する場合も、『次回分から差し引く』『追加のお手伝いを任せた場合の報酬にする』など、家庭内でルールを決めておくとよいでしょう。お小遣いは単なる支出ではなく、子どもがお金の使い方や優先順位を考える、家庭でできる身近なお金の練習になります」

小遣いの上手な管理法は?

Q.夏休み中に子どもに「お金の価値」や「計画性」を学ばせるために、おすすめのお小遣い帳のつけ方やお手伝い報酬の仕組みはありますか。

水野さん「お小遣い帳は、家計簿のように細かく完璧につける必要はありません。『何に使ったか』『残りはいくらか』『使ってよかったか』の3つを振り返るだけでも、お金の使い方を考えるきっかけになります。レシートを貼る、メモに残す、親子で定期的に確認するなど、子どもが続けやすい方法を選びましょう。

お手伝い報酬を取り入れる場合は、家庭内の役割と、追加で任せる手伝いを分けて考えると整理できます。自分の部屋の片付けや身の回りのことまで、すべてお金に換える必要はありません。普段より時間や手間がかかる手伝いを任せるときには、報酬の有無や金額をあらかじめ決めておくことで、働くこととお金の関係を考える学びにつながります。

報酬制にする場合も、金額の大きさより、『手伝いをすると対価を得られる』『使うと減る』『残しておくと後で使える』という流れを体験することが大切です。お金の教育は、知識を教えるだけでは身につきにくいものです。子どもが小さな失敗をしながら、お金の使い方や優先順位を学べる環境をつくることが、家庭でできる身近なお金の練習になります」

キャッシュレスでお小遣いを渡す場合の対処法は?

Q.交通系ICやPayPayなどキャッシュレスでお小遣いを渡す場合、夏休みのうちに親子で決めておくべき注意点や制限はありますか。

水野さん「キャッシュレスでお小遣いを渡す場合は、最初に『上限額』『使ってよい用途』『履歴の確認ルール』を決めておきます。交通系ICは交通費と買い物の支出が混ざりやすく、バーコード決済は現金を渡す場合よりも使った実感が薄れやすいため、使い過ぎに気づきにくい面があります。

家庭のルールとしては、『チャージする金額や頻度を決める』『残高がなくなってもすぐに追加しない』『ゲーム・アプリ課金や友達への送金は事前に親へ確認する』『利用履歴を親子で定期的に確認する』といった方法があります。

PayPayなどの決済サービスでは、未成年の利用に保護者の同意が必要となるものがあります。利用できる機能や年齢条件、送金・チャージの可否はサービスごとに異なるため、実際に使うサービスの規約や設定画面も確認しておきましょう。

キャッシュレスは利用履歴が残るため、親子でお金の使い方を振り返る材料にもなります。保護者の決済手段を使える設定にしておくと、想定以上の利用につながる可能性があるため注意が必要です。子どもにキャッシュレスを使わせる場合は、『便利だから自由に使うもの』ではなく、『決めた範囲内で管理を練習するツール』として位置付けるとよいでしょう」

* * *

子どもの金銭感覚を育てるには、まず話し合ってみるのが一番です。子どもが自由に使える金額と、親が負担する分野をあらかじめ決めておくことで、都度お小遣いを渡してダラダラと出費が膨らんでしまうのを防げるでしょう。

キャッシュレスの場合でも、使える金額と使用のルールを先に定めておいた方が良さそうです。もしお小遣いを家庭内で報酬制にする場合は、貯金の感覚や消費の優先順位を学べるような仕組みを考えてみましょう。

オトナンサー編集部

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ