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相席の店で彼氏と鉢合わせた私の問い

  • 2026.7.23
ハウコレ

責める資格があるのは、どちらなのでしょうか。店の外で向き合っても、私はうまく彼を責められませんでした。メッセージで告げた嘘が、そっくり自分に返ってくるからです。

席替えの合図で向かいに腰を下ろした男性は、今ごろ家にいるはずの私の彼氏でした。

頭数が足りないから、と頼まれて

きっかけは、同じゼミの友人からの呼び出しでした。付き合っていた相手と別れたばかりの友達は、気晴らしに相席の店へ行きたいのに、1人だと入りづらいのだと言っていました。

彼氏がいる私に行く理由はありませんでしたが、目を赤くした友人に「お願い、1軒だけでいいから」と手を合わされ、断りきれませんでした。彼氏には、レポートの勉強会だと伝えました。嘘の言い訳がするすると出てくる自分が、少し嫌でした。

向かいの席が、埋まった瞬間

店に着いてからも、落ち着かず、彼氏に送った嘘のメッセージを読み返しては、早く切り上げる口実ばかり考えていました。男性のグループが移ってくるたびに、当たり障りのない相づちを返します。何度目かの入れ替わりで、店員の声とともに次の人が向かいに座りました。顔を上げると、そこにいたのは私の彼氏でした。

「なんでここにいるの」

考えるより先に、その言葉が口をついていました。

どちらも、責められなかった

彼氏は目を見開いたまま、「それ、こっちのセリフなんだけど」と返しました。その一言で、私は自分が責める側になれないと悟りました。彼も友人に連れてこられたのだと、後から知りました。

私が勉強会だと偽ったのと同じように、彼も予定を偽ってこの店にいたのです。2人そろって席を立ち、店の外へ出ました。夜風の中で向き合っても、私は彼をうまく責められません。責めれば、同じ言葉が自分に返ってくるからです。

そして...

あの日のことを、私たちはまだ笑い話にはできていません。ただ、次に友人から誘われたら、今度は彼に本当のことを話そうと思います。嘘の予定を告げるより、そのほうがずっと気楽だと、遠回りして気づいたのです。

(20代女性・大学生)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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