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「ご飯の支度はいいから、座ってて」そう言った義母。だが、夫から聞いた事実に絶句

  • 2026.7.22

義実家の台所を覗いた夜

結婚して三年。義両親との関係は、良好だと思っていた。

前の夏には一緒に旅行にも行った。

義母はいつも笑って、こう言ってくれていたから。

「気を遣わないで。本当の家族みたいに、仲良くしようね」

その日は義実家で夕食をご馳走になることになっていた。座っているだけなのも落ち着かなくて、私は台所を覗いた。

「お義母さん、何かお手伝いすることありませんか」

「ご飯の支度はいいから、座ってて」

菜箸を振りながら、義母は笑った。

「本当にいいんですか」

「いいのよ。狭いから、かえって邪魔になっちゃう」

それでも気になって、居間にいた夫に小声で確認した。

「ねえ、私、座ってて大丈夫かな」

「お母さんがいいって言ってんなら、大丈夫だろ」

食卓では義父とも話が弾んで、よく笑った。何ごともない夜だった。少なくとも、私はそう思って帰った。

スピーカーから響いた声

変わったのは、夫だけが帰省した週末のあとだった。

玄関で靴を脱ぎながら、夫が言いにくそうに切り出した。

「あのさ。母さんと姉さんが、ちょっと言っててさ」

「何を」

「あの子、全然動かないのね、って」

手が止まった。

「もう少し気がきくと思ってた、とも言われた」

「私、お義母さん本人に聞いたよね。あなたにも確認したよね」

「まあ、そうだけど。お前も上手くやれよ。俺はお前の実家に行っても上手くやってるだろ」

その一言で、私の中の何かが切れた。

「そんなことを言われるのであれば、私はもう行きません」

数日後、テーブルの上で夫のスマホが鳴った。

夫は着信を確かめると、スピーカーにして私の前に置いた。

「いいって言われても、動くのが嫁の勤めでしょう」

義母の声が、部屋に響いた。

「母さん。座っててって言ったのは、母さんだよね」

「それは……そういう意味じゃないでしょう」

「言ったことと違うことを陰で言うのは、やめてくれ」

義母が息を吸う音がした。何か言いかけて、その言葉が途中で止まる。

「……私は、ただ」

電話の向こうで、義父の低い声が割り込んだ。

「お前が座ってろと言ったんだろう」

それきり、義母は黙り込んだ。長い沈黙のあとに、小さな声が聞こえた。

「……悪かったわよ」

夫が私を見た。私はスマホに向かって、はっきり言った。

「はっきりして、よかったです」

あれから、義母が私に「座ってて」と言うことはなくなった。行けば玄関まで出てきて、台所では「これ、お願いしてもいい?」と聞いてくる。断られるのを恐れるような、遠慮がちな声で。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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