1. トップ
  2. エピソード
  3. 「明日は6時起きだから、育児は無理ね」39度で寝込む私に全部押し付けた夫。だが、私がスマホで録音した結果

「明日は6時起きだから、育児は無理ね」39度で寝込む私に全部押し付けた夫。だが、私がスマホで録音した結果

  • 2026.7.20

39度の夜に投げられた言葉

その夜、体温計は39度を示していました。

関節が痛み、まぶたを開けているのもつらくて、私は子どもの隣に横になっていました。

帰宅した夫は、リビングを見回すなり顔をしかめました。

「うわ、散らかってんな。飯も出てないの?」

洗濯物は畳まれていない。シンクには朝の食器。子どもは私の腕にしがみついたまま。それだけで、状況は伝わるはずでした。

「熱、39度あって…ごめん、動けなくて」

夫はスマホから顔も上げずに答えました。

「明日は6時起きだから、育児は無理ね」

そう言うと、自分だけ風呂に入り、寝室のドアを閉めてしまったのです。

普段は俺ってイクメンだからが口ぐせで、休日に子どもを抱いた写真を撮っては、ママ友のグループに送って感心されるのが好きな人でした。

私はふらつきながら子どもにごはんを食べさせ、歯を磨かせ、着替えさせ、寝かしつけました。途中で洗い物の泡が手からこぼれ落ちても、拾い上げてやり直すしかありません。寝室からは、いびきが聞こえていました。

私のひと言で止まった夫

ようやく布団に戻れたのは、日付が変わる頃です。それでも夫は、廊下ですれ違いざまに言いました。

「明日の俺の弁当は?さすがに作れるだろ」

私は立ち止まり、スマホを取り出して、画面を夫に向けました。

「今の、録らせてもらった」

「は?」

「あなたの友人グループにも、そのまま送っていいよね。自称イクメンのリアルって、ネットに書いてもいい?」

夫の顔から、音を立てるように血の気が引いていきました。

「ちょっと待て、それは…」

言いかけて、口を閉じます。反論の言葉を探して、見つからなかったようでした。廊下の電気の下で、夫はしばらく黙り込んだまま立っていました。

「39度の妻に、弁当は? って聞く男。あの人たち、どう思うかな」

「……悪かった。本当に、悪かった」

絞り出すような声でした。

翌朝、目を覚ますと、台所から音がしていました。夫が慣れない手つきで、鍋のおかゆをかき混ぜています。子どもの着替えは前後ろが逆でしたが、ちゃんと済んでいました。

その週末、遊びに来た私の母が「あら、あなたが台所に立つのね」と目を丸くすると、夫は気まずそうに「当たり前ですよ」と返しました。母は何も言わず、私を見て小さく笑いました。

あれから夫は、写真を撮ってグループへ送ることをしなくなりました。

代わりに、私が少しでも咳をすると、体温計を持って飛んできます。演じるより、やるほうが早いと気づいたのでしょう。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ