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フリマの「猫飼ってます」に飛びついた私が、赤くなった理由

  • 2026.7.20
ハウコレ

猫好きの仲間を見つけたと信じて飛びついたあの一言は、私の知らなかった配慮の形でした。

打ちかけた返信を1度消して、もう1通だけ送ります。食器を探すつもりだった初めてのフリマサイトで、私は出品者のプロフィールにメッセージを送っていました。

「猫飼ってます」の一言に

「猫飼ってます」プロフィールに並んだその一言を見た瞬間、食器のことは頭から抜けていました。

1人暮らしを始めてから猫が飼えなくなって、動画サイトの猫チャンネルを眺めるのが日課になっていた頃でした。プロフィールに猫のことを書いている人がいる。それだけでうれしくなって、商品ページを飛ばしてメッセージ欄を開いていました。

「プロフィールに猫飼ってますって書いてあったので、思わずメッセージしちゃいました」

買い物をしに来たはずなのに、送信ボタンを押す指に迷いはありませんでした。

キジトラの話が止まらない

返信はすぐに届きました。「何歳の子ですか?」と聞くと、「もうすぐ3歳のキジトラです」

キジトラ。実家で飼っていたのもキジトラでした。「キジトラ、かわいいですよね。実家でも飼ってたんです」と送ると、日向ぼっこの場所や爪とぎの話が次々に広がっていきました。相手が送ってくれた写真には、カーテンの隙間から差す光の中で目を細めるキジトラが写っていて、実家の子を思い出しました。

写真を送り合うころには、フリマサイトにいることを忘れていました。

注意書きだったなんて

そのあとに届いた1通で、やりとりの空気が変わりました。

「あのプロフィール、猫アレルギーの方への注意書きで載せてるんですよ」

猫好きのアピールではなく、注意書き。商品に猫の毛がつくかもしれないから、アレルギーの方に向けて書かれた一言でした。猫仲間だと思い込んで飛びついた自分が恥ずかしくて、打ちかけた返信を1度消して、書き直しました。

「え、そういう意味だったんですか」

そして...

もう1通だけ送りました。「でも教えてもらえてよかったです」猫の肉球のスタンプを1つ添えて。

知らなかった配慮の形を教わりました。同時に、メッセージ欄で誰かと猫の写真を見せ合えたあの時間は、1人暮らしの部屋にいた私にとって大切なものになりました。今度あのプロフィールを見かけたら、商品のほうもちゃんと見ようと思います。

(20代女性・販売員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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