1. トップ
  2. 「45歳までに1億貯める!」給料の7割を投資に回し、家賃1万円のアパートで極限の節約を続けた男の驚きの人生設計【作者に聞く】

「45歳までに1億貯める!」給料の7割を投資に回し、家賃1万円のアパートで極限の節約を続けた男の驚きの人生設計【作者に聞く】

  • 2026.7.20

若いうちから投資や貯蓄に励み、十分な資産と不労収入を確保した段階で早期退職する「FIRE(経済的自立と早期退職)」。会社の縛りやお金の不安から解放され、人生の主導権を自分の手に取り戻す生き方として、昨今も多くの人々が憧れを抱いている。漫画家のホンダアオイ(@hondagobo)さんが描く『1億円を貯めてFIREを目指した男の人生』は、そんな極端な節約と投資の果てにある人生の選択をリアルに描き、SNSを中心に「本当の幸せとは何か」を問いかける作品として大きな話題を呼んでいる。

2026年7月現在も、多様な働き方や将来の資産形成に関心が集まるなか、今回は21歳から綿密な人生設計を立てて資産形成にのめり込んだ主人公の奮闘を紹介。そして、実際にFIRE的な生活を意識した作者だからこそ見えてきた「早期退職後の意外なデメリット」について、ホンダアオイさんへのインタビューを交えてお届けする。

家賃補助をフル活用して手元に残す。20代をすべて節約と株に捧げた有川ヨシオの計算

【漫画】「1億円を貯めてFIREを目指した男の人生」 画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)
【漫画】「1億円を貯めてFIREを目指した男の人生」 画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)
第1話「21歳 俺はFIREを目指す」02 画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)
第1話「21歳 俺はFIREを目指す」02 画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)
第1話「21歳 俺はFIREを目指す」03 画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)
第1話「21歳 俺はFIREを目指す」03 画像提供:ホンダアオイ(@hondagobo)

主人公の有川ヨシオがFIREを目指したのは21歳のとき。夢は「45歳までに1億円を貯めて早期退職し、投資の配当金などの不労収入だけで自由に生きていく」ことだった。一般的な株式投資の想定年利を4%と仮定すると、1億円の資産があれば理論上は年間400万円の不労収入を得ることができる。周囲が必死に働いている時間を自分の自由な時間にするため、ヨシオは初任給から徹底した資産運用を開始した。

目標金額へ最短で到達するため、ヨシオが課した節約生活は熾烈を極めた。外食は月2回まで、コンビニの利用やサブスクリプションの契約は一律禁止、常に水筒を持参し、給料の実に7割を貯蓄と投資に回し続けた。特に大きな固定費である家賃については、会社の5万円の家賃補助をフルに活用し、家賃6万円のアパートを選択。実質1万円の自己負担に抑えることで、月額の総支出を6万2000円という驚異的な安さに収めた。

極限まで無駄を削ぎ落とした結果、23歳で貯蓄額は150万円、24歳で300万円へと着実にステップを上っていく。一方で、同期の桐山トオルは「若いうちにお金を使った方がいい!」と、旅行やライブ、合コンなど、20代の今しかできない娯楽を満喫していた。お金を貯めることに全てを賭けるヨシオと、今を全力で楽しむ桐山。真逆の価値観を生きる2人の30代の姿は、本作の大きな見どころとなっている。

人から求められる機会が激減する。自由を手に入れたはずの人間を襲う「暇」と「存在意義」の課題

本作はフィクションでありながらも、主人公の若いころの節約描写には、ホンダアオイさん自身の経験談が色濃く反映されているという。ホンダアオイさんは、30代の体力があるうちに自分のやりたいこと(漫画執筆など)に時間を費やすためにFIREを志した。実際にそのメリットとして「お金の心配をせずにやりたいことに没頭できること」「嫌いな上司と話す必要がないなど人間関係のストレスが激減すること」を挙げる。しかしその一方で、世間で「最高」と謳われるFIREの、語られざる3つのデメリットをリアルに明かしてくれた。

1つ目は「やりたいことがないと、かなり暇を持て余すこと」。暇すぎる時間は無駄に悩む時間を増やし、精神的にきつく感じることがあるという。2つ目は「人から求められる機会が極端に減ること」。組織に属していれば日常的に発生する『頼られる機会』が失われることで、自分の存在意義を見失いやすくなる。「こういう機会があることで自分の存在意義を認識できていたんだと、改めて思い知らされました」と振り返る。そして3つ目は「平日に会える友人は思ったより少ないこと」。周囲は普通に働いているため、自分に時間があっても孤独を感じやすい現実がある。

「経済的な貧困は自由を狭める。しかし、お金さえあれば人は本当に幸せなのか?」という深いテーマが、本作には流れている。ホンダアオイさんは「『FIREすれば絶対幸せになれるはずだ』という考えに対して、一度足を止めて考えてもらえるきっかけになればいいなと思っています」と語り、今後は投資の基盤を持ちつつも、多くの人とイラストや漫画の仕事をして充実した人生にしたいと意欲を見せる。極限の効率化の果てに何が残るのか、これからの生き方に悩むすべての人に、進路を一度見つめ直すヒントをくれる一冊だ。

取材協力:ホンダアオイ(@hondagobo)

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。製品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ