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「いい年してみっともない」認知症気味の祖母に激怒する父→化粧が生んだ2人の“劇的な変化”に「心が生き返る」【作者に聞く】

  • 2026.7.20
化粧に金髪、そしてたばこ…校則違反を繰り返し、ついに停学 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
化粧に金髪、そしてたばこ…校則違反を繰り返し、ついに停学 三ノ輪ブン子(@minowabunko)

読者から「こんな良作があったんだな…(泣)」「心が生き返りました」と感銘と感謝のコメントが寄せられた漫画がある。タイトルは「NO MAKE , NO LIFE !」。お互い会話がなかったやんちゃな孫娘と祖母の関係に変化が起こり、2人の生き方がほんの少し明るい方向へと変わる物語だ。

NO MAKE , NO LIFE !_P02 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
NO MAKE , NO LIFE !_P02 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
NO MAKE , NO LIFE !_P03 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
NO MAKE , NO LIFE !_P03 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
NO MAKE , NO LIFE !_P04 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
NO MAKE , NO LIFE !_P04 三ノ輪ブン子(@minowabunko)

停学中の派手な女子高生と、無表情な祖母

早船典子は化粧が大好きな女子高生。派手な化粧で登校し、ついに停学になってしまう。停学期間中、母親から「おばあちゃんの話し相手になってあげて」と頼まれるが、いくら話しかけても祖母の反応は薄い。心根は優しいがやんちゃな孫娘と、元気がなく無口になってしまった祖母。学校では問題視されていた「化粧」を通じて、この2人の生き方が変わっていく心温まるストーリーである。

「いい年してみっともない」激怒する父と祖母の家出

元気のない祖母に学校の楽しい噂話をするも、祖母は無表情のままだ。話題に困り果てたとき、祖母がおもむろに典子の“つけまつげ”に手を伸ばし、ベリッと剥がして「虫かい?」とつぶやいた。これを機に典子のイタズラ心に火がつき、祖母に化粧を施す。「ごめんごめん、すぐ落とす」と笑う典子だったが、鏡を見つめる祖母の目には生気が戻ってきていた。

しかし、帰宅した父親は祖母の化粧を見て激怒する。「ばあちゃん、気に入ってるじゃん」と止める典子に対し、「みっともないだろ、いい年して、こんな顔」と、祖母の顔をゴシゴシと拭いて化粧を落としてしまった。その翌日、祖母が1人で外に出かけてしまうという事件が起こる。

日常の小さな変化がもたらす一歩と“最高の笑顔”

本作を描いたのは、「貧女ハウスへようこそ」(小学館)などの代表作を持つ三ノ輪ブン子(@minowabunko)さん。本作には「セリフがなくとも表情や振る舞で描かれていて、わかりやすく読んでいて楽しかった」という声が届くほど、心理描写が秀逸だ。特に「ラストが最高に美人だった」と評される最後の典子の表情は、彼女の心情がすべて詰め込まれた1コマとなっている。

三ノ輪さんは本作について、「日常のちょっとしたことや、身近な人との関わり方が少し変化するだけで、一歩前に進めるということを描きたかった」と語る。「最近ぱっとしないと思っていても、読後にちょっと変化を起こしてみようかな、前に進んでみようかな、という気分になってくれたらうれしいです。自分は祖母とあまり思い出がなく、そういうものへの憧れもあったのだと思います」と振り返る。

特にこだわったのは「おばあちゃんの笑顔」だという。「あのコマを描きたくてこの話を描いたんじゃないかと思うくらいです。ずっと笑えなかった人が笑った瞬間がすごく好きなんです」と三ノ輪さん。SNSのアンケートには700件もの回答が寄せられ、普段ホラー作品を多く手掛ける三ノ輪さんにとって、「読んで温かい気持ちになれました」という感想は非常に新鮮だったという。

三ノ輪さんは現在、2023年12月から電子雑誌「comicタント」(ぶんか社)にて、都市伝説系漫画「ただのうわさです」(原案:飯倉義之)を連載中だ。「都市伝説ファンも、そうでない人も新鮮な気持ちで読める話を描いています」と呼びかけている。

取材協力:三ノ輪ブン子(@minowabunko)

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