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東大生を育てたおかん(第2弾・番外編)「最後とは知らぬ最後が過ぎてゆく」慌ただしくも愛おしい日々

  • 2026.7.19
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変則勤務のある職場で働きながら、見守る子育てで次男は東京大学に現役合格を果たしたあじさいさん。全9回にわたってその子育てのヒントをお届けしてきましたが、連載を終えた後、あじさいさんから一通の心温まるメールが届きました。今回は「番外編」として、あじさいさんが伝えてくれた「子育ての軸となった言葉」と、子育てを終えつつある今だからこそ感じる胸の内をご紹介します。

母から受け継いだ「褒める子育て」

インタビューの最後、「子育てにおいて参考にしたおすすめの本はありますか」という質問をしていました。そのときには咄嗟に思い浮かばなかったというあじさいさんですが、後になって、ご自身の心にずっと留めていたある言葉を思い出したそうです。

あじさいさん:「子育て中、私の母からよく『子供は、いい子だいい子だと言って育てるといい子になる』と言われていたことを思い出しました。というのも、私の母が子供の時、(小学校の教員をしていた)自分の父親からそのように言われて育ってきたという話をよく聞いていたんです」

変則勤務や非常勤で仕事をしていたあじさいさんに比べ、子供たちと過ごす時間が多かったというあじさいさんの母。孫であるあじさいさんの長男、次男をとても可愛がり、一緒に過ごせる時間をいつも喜んでくれていたといいます。

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あじさいさん:「参考にした本が何もなかったわけではないとは思いますが、私の場合は母から引き継がれた『褒めて育てる』ということと、福祉の仕事を通して学んだ様々な経験が、子育てに大きく影響してきたのだと改めて感じているところです」

祖父から母へ、そしてあじさいさんへ。特別な育児書ではなく、親から子へと愛情とともにリレーされてきた「子供を信じて褒める」という教えこそが、あじさいさんのブレない子育ての土台になっていたのです。

俵万智さんの短歌に重ねる、子育ての愛おしさ

大学生になり、自分の世界を広げてますます忙しくなった次男を見守りながら、あじさいさんは最近、ある短歌を思い浮かべては当時を懐かしんでいるそうです。

「最後とは知らぬ最後が過ぎてゆく その連続と思う子育て」 (俵万智さん)

あじさいさん:「抱っこをしてあげるのも、手をつないで歩くのも、お弁当を作るのも。その時は『これが最後』だなんて気づかないまま、いつの間にか通り過ぎていく。最近は、慌ただしく子育てしていたころを、ただただ懐かしく思う日々です」

当たり前の日常に感謝し、子供を信じて見守り抜いたあじさいさんの子育て。その慌ただしくも愛おしい日々は、「最後とは知らぬ最後」を一つずつ積み重ねてできた、かけがえのない宝物なのだと教えてくれました。

【お役立ちデータ】あじさいさんが共感した短歌が収録された『未来のサイズ』(俵万智著) あじさいさんが子育てを振り返り、深く共感した短歌「最後とは知らぬ最後が過ぎてゆく その連続と思う子育て」は、俵万智さんの歌集『未来のサイズ』(KADOKAWA/2020年発売)に収録されています。本書は、一人息子の成長や日常の何気ない感情、現代の社会情勢などを、三十一文字の言葉で鮮やかにすくい取った一冊。言葉にならない親の感情や、慌ただしく過ぎ去っていく日々の愛おしさを見事に言語化してくれている本作。子育てに奮闘中の方や、ふと立ち止まって日常を振り返りたい方に、そっと寄り添ってくれるおすすめの歌集です。

ライターコメント

育児の最中は、毎日の忙しさや次々とやってくる悩みに必死で、なかなか立ち止まる余裕がないものです。でも、お弁当を作ってあげる日も、一緒に並んで歩く日も、いつか必ず「最後の日」がやってきて、やがて子供は自分の足で力強く未来へと歩き出していきます。「いい子だと言って育てれば、いい子になる」という温かい言葉と、俵万智さんの短歌。あじさいさんが教えてくれたこのエピソードは、子育ての真っ最中で奮闘しているお父さんやお母さんたちにとって、エールになるはずです。今回、素晴らしいお話を聞かせてくださったあじさいさんに、心からの感謝を申し上げます。

東大生を育てたおかん(第2弾)

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