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【新・フレンチシック特集】フレンチシネマの新世代アイコンに注目

  • 2026.7.17
©Foz - Gaumont - France 2 Cinema

多様な人生と社会のリアルを映し出す新時代のフランス映画。その最前線で、アンニュイなフレンチスターらしい魅力を受け継ぎながらも、現代の価値観を自然体で体現する20代の二人の俳優をクローズアップ。

Anamaria Vartolomei/アナマリア・ヴァルトロメイ

1999年、ルーマニア・バカウ生まれ。6歳でフランスに移住。2021年、主演した『あのこと』がベネチア国際映画祭金獅子賞受賞。出演作に『タンゴの後で』(24年)、『アダムの原罪』(25年)など。 THE BARDOS

凛としなやかな意志あるヒロイン

強いまなざしと凛とした雰囲気で現代的な芯の強い女性を体現する、フランス映画界の新世代アイコン、アナマリア・ヴァルトロメイ。10歳でイザベル・ユペールと共演した『ヴィオレッタ』(2011年)で鮮烈な映画デビューを飾った後、子役から大人の俳優へしなやかな脱皮を果たし、望まない妊娠に直面した女子学生を演じた『あのこと』(2021年)でセザール賞有望新人賞を受賞。

<strong>『あのこと』 </strong>2021年のベネチア国際映画祭で金獅子賞受賞。中絶が違法だった1960年代のフランスを舞台に、予期せぬ妊娠をした女子大生役で主演し、一躍注目を浴びた。 aflo

その後もキャンセルカルチャーの象徴、『ラストタンゴ・イン・パリ』(1972年)の舞台裏を描いた『タンゴの後で』(2024年)や、フランスでNo.1ヒットを記録した『モンテ・クリスト伯』(2024年)、ポン・ジュノ監督によるハリウッド映画『ミッキー17』(2025年)など、世界を舞台に話題作からのラブコールが続く。ミステリアスさと意志の強さ、繊細さと大胆さを行き来しながら、映画界の未来を担う存在に。

<strong>『アダムの原罪』 </strong>ベルギーの巨匠、ダルデンヌ兄弟が製作、新鋭ローラ・ワンデルが監督を務めた新作で、小児科病棟に入院した4歳児の危うげな母親役を好演。全国公開中。 ⓒDRAGONS FILMS – LES FILMS DU FLEUVE – LES FILMS DE PIERRE - LUNANIME – FRANCE 3 CINÉMA – BE TV & ORANGE – PROXIMUS – RTBF (TÉLÉVISION BELGE) – SHELTER PROD

Benjamin Voisin/バンジャマン・ヴォワザン

1996年、フランス・パリ生まれ。名門、パリ国立高等演劇学校で演技を学んだエリート。2020年、フランソワ・オゾン監督『Summer of 85』でブレイク。出演作に『幻滅』(21年)、『L’Etranger』(25年)など。 Arno Lam

変幻自在に輝く、軽やかな存在感

キャリア10年を迎えたバンジャマン・ヴォワザンは、甘いマスクと飾らない“人たらし”的魅力で人気を集める俳優。舞台で一人芝居もこなす実力派であると同時に、どこか現代っ子らしいモダンさが、古典から現代劇まで幅広い役柄にフレッシュな息吹をもたらしている。ブレーク作となった『Summer of 85』(2020年)で破滅型の青年に扮したかと思えば、オノレ・ド・バルザックの古典を映画化した『幻滅』(2021年)では、上流階級に翻弄されるナイーブな詩人に。ドラマ『カレーム 宮廷料理人』(2025年〜)では、女たちを虜にする宮廷シェフを演じた。

<strong>『Summer of 85』</strong> 1985年、16歳と18歳の少年の人生を変えた、ひと夏の初恋。フランソワ・オゾン監督作でブレイクした。 Hearst Owned

フランソワ・オゾン監督がフランス文学の金字塔『異邦人』を映画化した最新作『L’Etranger』(2025年)では主演を務め、セザール賞主演男優賞にノミネート。紋切り型のイメージに陥らず、軽やかに飛翔し続ける姿に注目だ。

<strong>『L’Etranger』</strong> アルベール・カミュの不朽の名作小説『異邦人』をフランソワ・オゾン監督が映画化。主人公ムルソーを演じた。日本公開未定。 ©Foz - Gaumont - France 2 Cinema
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