1. トップ
  2. エピソード
  3. 彼が送ってすぐ取り消した『位置情報』は、知らない場所でした。曖昧な返事に不安になった結果

彼が送ってすぐ取り消した『位置情報』は、知らない場所でした。曖昧な返事に不安になった結果

  • 2026.7.12
ハウコレ

彼から届いた位置情報は、見覚えのない町を指していました。すぐに取り消され、「間違えて送った」とだけ届きました。次の予定を聞いても彼ははっきり答えません。何も分からないまま車に乗った私は、海でも駅でもない方向へ進んでいく道を見ていました。

すぐ消された位置情報

付き合って1年になる彼とは、毎日のようにメッセージでやり取りしていました。だから、最初に位置情報が届いたときも、道を共有しただけだと思いました。

けれど、開こうとしたところでその位置情報は取り消されました。残ったのは、「ごめん、間違えて送った」という返事だけです。

間違いならそれでいいはずなのに、どうしてすぐ消したのかが気になりました。短く聞き返そうとして、やめました。変に疑っているように見えるのが嫌だったのです。

知らない地名と増えた不安

覚えていた地名を地図で調べると、近くの市にある知らない町が出てきました。行ったことのある店も、彼と話していた場所もありませんでした。

同じ頃から、彼は電話が鳴るたびに席を外すようになりました。誰からか聞くと、「仕事の電話だよ」と返します。次の予定を聞いても、「行けば分かるよ」としか言いません。

私の知らない場所で、誰かと会う約束をしているのかもしれない。証拠があるわけではありません。それでも、消された位置情報と彼の返事が、1つの話につながって見えてしまいました。

行き先を言わない車

約束の日、彼は行き先を言わないまま私を車に乗せました。いつもなら流す音楽の話をするのに、その日は道順ばかり気にしているようでした。

高速に乗ると、私は標識の地名を追いました。そこには、位置情報で見た町の名前がありました。彼が「もう少しで着くよ」と言うほど、私は何を見せられるのか分からなくなっていきました。

しばらく走ったところで、彼が「あの日のこと、覚えてる?」と聞きました。その言い方で、ようやくこの道に見覚えがある気がしました。1年前、彼が告白してくれた場所へ向かう道でした。

そして...

サービスエリアに停まると、彼は車の後ろから花束を出しました。「同じ場所に、もう1度来たかった。これからも一緒にいてほしい」と言われ、消された位置情報も、はぐらかされた返事も、そのためだったのだと分かりました。

うれしかったです。でも、そこまでの時間に私が抱えた不安も、なかったことにはできませんでした。彼は喜ばせるために隠しただけでも、私は別の予定を疑っていました。

帰り道、私は「全部は言わなくてもいいけど、不安にならないくらいは教えてほしい」と伝えました。サプライズはうれしいものです。でも、安心して待てる形で渡されてこそ、ちゃんと楽しめるのだと思います。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ