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「素人が口出ししないで、やり方が下手なのよ」子供の前で夫を全否定した妻。だが、副業の明細を見て言葉を失った

  • 2026.7.11

「下手なのよ」と笑う妻

妻は、私よりずっと稼いでいた。

そのことを盾に、家のことは何もかも自分の思い通りにしないと気が済まない人だった。

日頃から、私が皿を洗えば「洗い方が雑」、洗濯物を畳めば「畳み方が違う」と、何をしてもやり直される。子どもの前でも、それは容赦がなかった。

ある晩、私が家計を見直そうと提案したときも、妻は資料に目もくれず、子どもの前で吐き捨てた。

「素人が口出ししないで、やり方が下手なのよ」

子どもがびくりと肩をすくめる。それでも妻は、勝ち誇ったように続けた。

「誰のおかげで暮らせてると思ってるの。あなたは黙って言うことを聞いてればいいの」

うつむく子どもの横顔を見て、私は決意を固めた。この子の前で、これ以上みじめな父親でいるわけにはいかない。

私は何も言い返さなかった。ただ、この日のために、静かに準備を進めていた。

明細を差し出した夜

数日後、妻が私の両親まで悪く言ったのをきっかけに、私は動いた。

夕食の席で、私は一束の明細書を、妻の前にそっと置いた。

「これ、この一年、俺がこつこつ続けてきた副業の収入だよ」

妻に馬鹿にされるたび、私は歯を食いしばって、夜な夜な副業に打ち込んできた。その積み重ねが、いま一束の紙になって、妻の前にある。

妻は怪訝そうに、その紙をめくった。そして、数字を目にした瞬間、動きが止まる。

一枚、また一枚とめくるたびに、妻の顔からは余裕が消えていった。そこに並ぶのは、まぎれもなく、妻の月収を上回る額だったのだ。

「……なに、これ。どういうこと」

「もう、君の給料より多いんだ。だから、家計の相談くらい、対等にさせてもらうよ」

妻は、言葉を返せなかった。何か言おうと口を開いては、また閉じる。いつも饒舌なその口が、ぱくぱくと空を切るだけだった。

そこで私は、もう一枚の紙を差し出した。署名済みの離婚届だ。

「やり直したいなら、まず、その言い方をやめてほしい。無理なら、こっちの道もある」

妻はへなへなと椅子に沈み込み、真っ青な顔でうつむいた。あれほど私を見下していた人が、完全に言葉を失っていた。

「これからは、対等だ。それでいいな」

「……ごめんなさい。言いすぎてた」

妻が私に頭を下げたのは、結婚して以来、初めてのことだった。

その様子を、子どもがそっと私の後ろから見ていた。私は振り返って、その頭を軽くなでた。

あの夜から、妻は変わった。子どもの前で私をなじることはなくなり、家計も二人で話し合うようになった。立場が入れ替わって、初めて我が家に穏やかな時間が流れ始めたのだ。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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