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空飛ぶ北欧建築。空港から始まる、フィンエアーのデザイン体験記

  • 2026.7.6
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フィンランドを代表するエアライン、「フィンエアー」。その魅力は、単に目的地へと運ぶ移動手段であることだけではなく、フィンランドのデザイン文化そのものを体験できることにある。空港建築からラウンジ、空の上で触れるプロダクトまで、旅のあらゆる場面で北欧デザインに出合える。そんなフィンランドデザインの旅をエディターがリポート。

北欧の自然を写し取った、ヘルシンキ空港の建築

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ヘルシンキから羽田へ向かう帰路、その出発点となったのが有機的な曲線を描く大屋根が象徴的な「ヘルシンキ・ヴァンター国際空港」だ。設計を手掛けたのは、ヘルシンキ中央図書館「Oodi(オーディ)」でも知られるALA・アーキテクツ。

フィンランドの自然や地形から着想を得たという建築は、ガラスと木材を組み合わせた開放的な空間が特徴で、大きく弧を描く屋根や波打つように広がる木製天井からは、自然を身近に感じながら心地よく過ごせる空間を目指した設計思想が伝わってくる。自然との調和や機能美を大切にする姿勢は、アルヴァ・アアルトの建築にも通じるフィンランドらしい価値観を感じさせる。

名作家具が迎える、空港ラウンジ

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ヘルシンキ・ヴァンター国際空港内にある「フィンエアーラウンジ」もまた、フィンランドデザインの魅力を体感できる場所のひとつだ。木材を基調としたインテリアに落ち着いた色彩、やわらかな照明。エリアごとに異なる表情を見せながらも、素材や色の使い方には、一貫した世界観が感じられる。

<写真>シェンゲン協定加盟国側フィンエアーラウンジには、「アルテック」の“スツール60”をはじめ、フィンランドデザインを象徴する家具がラウンジの随所に取り入れられている。

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シェンゲン協定加盟国側フィンエアーラウンジのなかでも存在感を放っていたのが、エントランスに配置されたフィンランド人デザイナー、エーロ・アールニオが1963年にデザインした“ボールチェア”だ。スペーシーでアイコニックなフォルムは空間のアクセントとして機能するだけでなく、座る人を包み込むような構造によって、パブリックな場所にいながらも守られているような安心感を与えてくれる。

また、ダイニングエリアでは、木の温もりを感じる家具や照明が穏やかな雰囲気を演出。過度な装飾に頼ることなく、素材の魅力と快適性によって上質な時間を生み出している点にも、機能美を重んじる北欧らしさが表れている。

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<写真>シェンゲン協定加盟国側のフィンエアーラウンジ内のカーテンで仕切られたエリアには、イルマリ・タピオヴァーラデザインの“ドムスチェア”を採用。また、ビュッフェカウンター脇のエリアにはウルヨ・クッカプロによる“カルセリ ラウンジチェア”も。

空の上へと続く、フィンランドデザイン

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ラウンジで感じたフィンランドらしい心地よさは、機内にも続いている。なかでも象徴的なのが、「フィンエアー」独自のビジネスクラスシート「AirLounge」だ。

一般的なビジネスクラスシートのように背もたれを倒すのではなく、ラウンジチェアに身を預けるようなシェル型の構造が特徴。フットレストを引き上げることでフラットベッドとしても使用でき、座る、くつろぐ、眠るという動作を自然に切り替えられるよう設計されている。飛行機の座席というより、家具やインテリアの延長線上にあるような佇まいも魅力で、空港建築からラウンジ、そして機内へと続く、フィンランドらしい空間体験も印象に残った。

空の上で楽しむ、フィンランドデザイン

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建築やインテリアに続き、機内ではフィンランドを代表するプロダクトにも出合うことができる。

機内で提供されるグラスやテーブルウェアには、フィンランドを代表するブランド「イッタラ」のアイテムを取り入れており、何気なく手に取るグラスひとつにも、旅への高揚感をさりげなく高めるデザインの力が感じられる。また、ナプキンやアメニティには「マリメッコ」のテキスタイルを取り入れるなど、フィンランドを代表するブランドが旅の随所に散りばめられている。

空港で過ごす時間から目的地へ向かう機内まで、「フィンエアー」の旅は移動そのものを豊かなデザイン体験へと変えてくれる。

※本記事の取材にあたり、フィンエアーより航空券の提供を受けています。

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