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記念日に何も渡さず帰った彼が、私の家のポストに入れていたもの

  • 2026.7.5
ハウコレ

2人にとって特別な日である二年記念の日。彼を家に招いて一緒に過ごしましたが、彼からプレゼントはありませんでした。

しかし、翌朝、集合ポストの扉を開けると、宛名も差出人もない小さな箱が、丸めたチラシの上にのっていたのです。

手料理を並べて待っていた記念日

付き合って二年、その記念日に、彼を家へ招いて料理を作りました。彼の好きな煮込みを温め直し、グラスを二つ並べて、彼が来るのを待ちました。彼はいつもどおり笑って、おいしいと言って食べてくれました。けれど食事が進んでも、かばんからも上着からも、何かを取り出す気配はありませんでした。

私はそれを気にしていないふりをして、「プレゼントとか、別にいらないからね」と先に言いました。本当は、少しだけ期待していました。

彼は記念日の食卓を、早めに切り上げた

食器を片づけ始めると、彼は席を立って、「今日はありがとう。もう帰るね」と上着を羽織りました。いつもならソファで話し込むのに、その日はやけに早足で玄関へ向かいました。

ドアが閉まったあと、二つ並んだままのグラスを片づけながら、記念日ってこんなものだったかなと考えました。プレゼントが欲しかったわけではありません。特別な時間をあっさり終わらせられたように感じたことが少し寂しかったのです。

ポストの箱の中身を見て、余計にわからなくなった

翌朝、いつものようにポストを見ると見慣れない箱を見つけました。箱を部屋に持ち込んで、包みを開けました。出てきたのは、前に二人で立ち寄った店で私が見ていた、あの腕時計でした。「可愛いけど、私には高すぎるよ」と棚に戻したのを、彼は覚えていたのです。ちゃんと私を見てくれていた。それなのに、どうして手渡してくれなかったのだろう。顔を合わせて渡すより、ポストに入れて帰る彼の気持ちが、その時の私にはわかりませんでした。

そして...

腕時計は今も私の手首で時間を刻んでいます。お礼を伝えた時、彼ははじめて、あの料理の席で何を考えていたかを話してくれました。私が先に放った一言が、彼にどれだけ重く響いていたのか。次の記念日は、ほしいものはほしいと、ちゃんと素直に口に出そうと思います。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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