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「モテて三股かけられた」モテ自慢を盛って話す上司。だが、部下の本音で空気が一変

  • 2026.7.5
「モテて三股かけられた」モテ自慢を盛って話す上司。だが、部下の本音で空気が一変

忘年会で始まった自慢大会

会社の忘年会でのことです。

お酒が回ってくると、既婚の男性上司が決まって始めるのが、若い頃の武勇伝でした。

その日も、料理そっちのけで語り出します。

学生時代はモテて仕方がなかった、告白された数は数えきれない、やんちゃで名を馳せた、そんな話ばかりです。

話は一時間近く続きました。

しかも、聞けば聞くほど内容が大きくなっていくのです。昨年聞いたときより、告白された人数がなぜか倍に増えていました。

去年は「モテて三股かけられた」だったのが、今年は「五人から同時に言い寄られた」に変わっています。数字だけが、毎年着実に育っていくのでした。

「まあ要するに、昔から俺はモテたわけよ」得意げに鼻を膨らませる上司。

周りの若手は愛想笑いを浮かべるだけ。誰も本気で聞いていないのに、本人だけが気持ちよさそうでした。

隣の同僚が、こっそり時計に目をやります。

私も、何度目かのため息を飲み込みました。せっかくの料理も、みんな箸をつける間がありません。

そして上司は、締めくくりとばかりに私たちを見回して、こう言い放ったのです。

「俺、かっこいいっしょ?」

部下の一言で凍りついた瞬間

同意を求めるように、上司はにやにやと返事を待っていました。テーブルの空気は、微妙に固まっています。

私はグラスを置いて、思わず口をついて出てしまいました。

「は?どこが」

一瞬、その場がしんと静まり返りました。上司の顔から、みるみる笑みが引いていきます。

「い、いや、今のは冗談で……」としどろもどろになる上司。けれど、もう遅かったのです。

次の瞬間、こらえきれなくなった女性の先輩たちが、いっせいに吹き出しました。

「よく言った!」隣の席の先輩が、私の肩をぽんと叩きます。

あちこちから「ずっと思ってた」「一時間は長すぎ」と笑い声が上がりました。

「一回聞けば十分なのに、毎年毎年ねえ」ベテランの女性社員まで、目尻の涙を拭いながら笑っています。上司の顔は、耳まで真っ赤でした。

上司は真っ赤になって、コップの水を一気に飲み干すことしかできません。あれだけ回っていた口が、ぴたりと止まってしまいました。

それ以来、その上司が飲み会で武勇伝を始めることは、めっきり減りました。たまに語り出しても、誰かが「はい、盛ってる盛ってる」と笑って止めるようになったのです。

あの日の一言で、恒例だった長い自慢話から、みんながようやく解放されたのでした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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