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同棲の配置図で「机はそっちでいいよね」と、私の机だけ廊下側に決められた

  • 2026.7.4
ハウコレ

『そこが一番、仕事しやすいと思ったんだけど』。彼はそう言いましたが、私には後付けの言い訳にしか聞こえませんでした。なぜ相談してくれなかったのか、その一点が引っかかっていました。

彼が広げた間取り図には、家具の四角がいくつも描き込まれていました。来月から始まる同棲に向けて、彼が一人で先に考えてくれたものです。私はうれしくて、一つずつ位置を確かめていきました。けれど自分の机を探したとき、その四角は部屋のいちばん廊下寄りにありました。

一人で描いてくれた設計図

ソファ、テレビ、二人分の本棚。どれも私の好みを覚えていてくれたのだとわかる配置でした。彼が出してくれたお茶を飲みながら、私は新しい暮らしを思い描いていました。ただ、窓際にはきれいに彼の机が収まっていて、私の机だけが、部屋の出入り口に近い壁ぎわに描かれていたのです。

「机はそっちでいいよね」という確認

「机はそっちでいいよね」。彼は図面にペンを走らせたまま、こちらを見ずにそう言いました。決まったことを読み上げるような口ぶりでした。私は「私の机だけ、廊下側なんだ」と返すのがやっとでした。彼は少し考えてから、「そこが一番、仕事しやすいと思ったんだけど」と続けました。

後付けに聞こえた理由

在宅で働く私にとって、机は一日の大半を過ごす場所です。その机だけが、二人の部屋のはしに追いやられている。けれど彼の説明は、自分のいい場所を取ったことへの理由づけにしか思えませんでした。数日たっても気持ちは晴れず、私は思いきって「私のこと、後回しにした気がしたんだ」と打ち明けました。彼は口を開きかけて、ペンを置きました。

そして...

次の休みに、彼はもう一度図面を広げてくれました。机の場所そのものは変わりませんでしたが、今度はその四角を、私が自分の手で描き入れました。机ひとつの位置で、ここまで気持ちが揺れる自分が不思議でした。それでも、置き場所そのものより、相談なく決められたことのほうが、ずっとこたえていたのだと、今はわかります。

(20代女性・Webデザイナー)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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