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「嫌いになったわけじゃない」と二度打ってしまった俺は、たぶん一番伝わらない言葉を選んでいた

  • 2026.7.4
ハウコレ

彼女を遠ざけていた数日、俺は同じ言葉に怯えていました。送ってから読み返し、いちばん送ってはいけない言い回しを二度も残していたと気づいたのです。

遠ざけていたのは、俺のほうだった

ここしばらく、彼女へのメッセージが短い返事ばかりになっていたのは、来年に向けて二人で住む部屋を探しはじめていたからでした。条件を調べては予算と見くらべ、いい返事ができるまで黙っていようと決めていたのです。予定を断るたびに気まずさは増していくのに、うまく説明できないまま日が過ぎました。このままだと誤解させてしまう。そう思って、俺はまとまった文章を打ちはじめました。

二度書いてしまった理由

謝りの言葉のあとに、「嫌いになったわけじゃない」と打ちました。打った瞬間、これは別れ際に使う台詞そのものだと気づいて、消しました。書き直しても、それ以上にやわらかい言い方が見つからない。迷っているうちに送信していて、しかも文末にもう一度、同じ一言が残ったままでした。彼女を安心させたくて選んだはずの言葉が、いちばん距離を生む形で届いてしまったのです。

返事を待っていた数日

既読がついても、彼女からの返事はなかなか来ませんでした。もう気持ちが離れてしまったかもしれない。彼女を不安にさせた数日を、今度は俺が同じ顔をして過ごしていたのだと思います。短い返信が届いて、会う約束ができたときも、何を話せばいいか分からないままでした。顔を合わせて最初に出てきたのは、用意した言葉ではなく、「あの一言、二度書くつもりはなかったんだ」という情けない弁解でした。

そして...

伝えたかったのは、これからも一緒にいたいということだけでした。それを、別れ際みたいな言葉で二度もくるんで渡してしまった。あのときうまく言えなかった分、部屋を決める書類には、彼女の隣に自分の名前を並べて書きました。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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