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本格ウェルネスリゾート「リソルの森」でグランピング|ホタル舞う森で生きる力に出合う旅

  • 2026.6.30
fujingaho

本誌6月号で特集して以来、森林浴に傾倒しております。とはいえ“グランピング”にはキャンプの延長にある“アウトドアレジャー”というイメージがあり、ちょっと縁遠いかなと思っておりました。

ところが今回訪れた千葉県長柄町の「Sport & Do Resort リソルの森」は、その先入観を心地よく裏切ってくれた場所。そこにあったのは、流行の言葉としての“ウェルネス”ではなく、心と体を本質的に整えるための環境でした。

都心から約60分。電車でも車でもわずか1時間程で、東京ドーム約70個分という広大な森の中へ。深い緑に囲まれた空間に足を踏み入れた瞬間、日常のスイッチが静かにオフになっていくのを感じます。

2020年にオープンしたグランピングエリア「グランヴォー スパ ヴィレッジ」のエントランス。宿泊客のみ利用できるように専用の鍵があります。なかには天然温泉の「紅葉乃湯」や24時間セルフサービスで利用できるカフェ、必要な物が揃う売店もあります fujingaho

今回の滞在では、初夏限定の「ホタル観賞ナイトツアー」を体験。あいにくの天候で、全長130メートルを誇る「ラク・レマンプール」は利用できませんでしたが、そのぶんこの施設が持つ真の魅力を知ることができました。

エントランスのすぐわきに天然温泉「紅葉乃湯」があります。ここには「BARもみじ」も併設 fujingaho
紅葉乃湯はナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉。有機物フミン酸が溶け込んだ黒褐色透明のお湯で地層のミネラルたっぷり。アルカリ性のお湯で肌がすべすべになる“美肌の湯”です。本当に短時間の入浴でも肌の触り心地がよくなるのでおすすめ fujingaho
露天風呂もあります。営業時間は6時~9時、16時~23時 fujingaho

初夏だけの夢のようなひととき

今回のメインイベント、「ホタル観賞ナイトツアー」。

ここ「リソルの森」は、ゲンジボタルとヘイケボタルの両方が生息する全国でも珍しい環境を有しています。2019年から里山保全活動を続けてきたとのこと。自然環境を守るようになってから、毎年5月下旬から7月上旬に、多くのホタルが舞う美しい光景が楽しめるようになったといいます。

Sport &Do Resort リソルの森

フロントに19時20分に集合し、車で約5分(「リソルの森」は敷地が広大なので敷地内を専用のハイエースやマイクロバスで移動します)。ネイチャーガイドの案内でホタルのいる森へ。

街灯のない暗闇に目を慣らしていくと、遠くで小さな光がふわりと揺れます。しばらくすると、その光は一つ、また一つと増え、近くにまで寄ってきて舞ってくれる──まるでホタルに歓迎されているかのようです。

スマホの画面を見ることもなく、写真も撮らず(ホタルは眩しい光や大きな音が苦手なので、ホタル観賞ナイトツアーではスマホ不可)。ただ静かに自然の淡い光を見つめる時間は、いまの時代において極上の癒やしといえるのではないでしょうか。

ツアーのあとは「BARもみじ」でホタルをイメージしたカクテルをいただきながら余韻に浸ります。幻想的な夜の締めくくりにふさわしい幸せなひとときでした。ちなみにカクテルはノンアルバージョンも作ってもらえます fujingaho

※2026年の「ホタル観賞ナイトツアー」は7月12日(土)まで毎日開催。要予約で2,500円(1名/小学生以上)です。

ウェルネステイの“本物”がある

今回、最も印象に残ったのは「リソルの森」がもつ圧倒的なウェルネス環境でした。

近年は「ウェルネスステイ」を掲げるホテルやリゾートが数多くあります。しかし実際には、ヨガやスパなど単発のリラクゼーションに終始しているケースが少なくありません。

その点、「リソルの森」は成り立ちが少し違います。

もともとはゴルフ場として開業し、その後は長年にわたりアスリートのための強化合宿施設として運営されてきた歴史があります。一般向けのグランピングエリアが整備されたのは2020年以降。それ以前から、この場所には本格的なスポーツと健康増進のためのインフラが築かれていたのです。

象徴的なのが、敷地内にある大規模な「メディカルトレーニングセンター」。

体育館や各種スポーツ施設、トレーニング設備、プールを備えており、アスリートの体づくりを支えてきた施設です。さらに大浴場やサウナ、ジムなども整い、その充実ぶりは一般的なリゾート施設の域を超えています。

だからこそ、ここで語られるウェルネスには説得力があります。

3階建ての「メディカルトレーニングセンター」の3階には、全長70mのオブスタクルコース、200mのインドアトラック、ボルタリングウォール、フィットネススタジオからバスケットボールのコート、卓球台、25mプールまで……大充実の設備です fujingaho
メディカルトレーニングセンター1階には著名なプロスポーツ選手や団体のサインが飾られており、多くのアスリートがここで練習に励んだことが窺えます。2階はスパ(温浴施設)の「長柄カルナの湯」。このメディカルトレーニングセンターの利用は宿泊代に含まれているので滞在中はアクティビティを自由に楽しむことができます(ちなみに私は2階を満喫) fujingaho

体を動かし、汗を流し、よく休む。そして自然の中で呼吸を整える。

そんな健康の基本を真摯に積み重ねてきた場所だからこそ、表面的な癒やしに終わらない、本質的なリフレッシュが叶うのです。

SUPやジップスライドをはじめとする屋外のアクティビティも用意されており、その日の気分や体調に合わせて過ごし方が選べるのも魅力。

ここは「ただのリゾートでは物足りない」「健康を育むための旅に出たい」「心だけでなく体も整えたい」──そんな“目の肥えた”ウェルネスリゾートラバーの願いに応えてくれる場所。この環境と設備の充実度は、他の追随を許さないといっても過言ではないでしょう。

通常は屋外の「ラク・レマンプール」で開催される「フローティングサウンドバス」。雨だったのでメディカルトレーニングセンター3階のプールで実施されました。ふかふかのベッドに寝て、水上でゆらゆら。シンギングボールの音をききながら瞑想へと導かれるヒーリングアクティビティ。途中からうとうとしてしまうほど、五感の緊張がほどけていくのがわかります。ぜひご体験ください fujingaho

森の中で過ごす気負わない贅沢

今回宿泊したのは木の温もりに包まれたテラスハウス。窓の外には豊かな緑が広がり、鳥の声で目覚める朝はなんとも清々しいものでした。

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そして夕食はアウトドア気分が溢れるBBQ。テラスハウスの前のウッドデッキにはBBQ用のグリルがあり、一式用意されたものを運んでもらいます。あとは楽しむだけ。そして片付けもお任せできるので、とっても楽。

バーベキューコンロがあり、食材や食器、デザートまで一式揃います。飲み物は売店で購入しておくか、ルームサービスで注文。食後、食器はまとめて専用ボックスに入れておくだけ fujingaho
旅のハイライトはやっぱりBBQ。野菜や肉、シーフードのほかにデザートのスイーツとしてスフレ(直火で温めてアイスクリームとベリーソースをのせる)もあります♡ fujingaho

朝も地元の野菜を使った彩り豊かなモーニングボックスを部屋まで運んでもらえます。森の空気とともに味わう朝食は格別でした。個人的にはウェルネス朝食の3大原則①温かいスープ②食物繊維③タンパク質が網羅されている時点で、「タダモノではないな?」とウェルネスリゾートとしてのポテンシャルの高さを心のなかで称賛。

保温ボトルに熱々のミネストローネがたっぷり入っていて嬉しい。サンドウィッチ2種、ヨーグルト、フルーツまでなかなかボリュームあり、です fujingaho

ウェルネスに注力しようとすると食事が病院食のように物足りなく、味気なくなりがちで失敗しているリゾートは少なくありません。それが「リソルの森」ではわざわざウェルネスを謳い上げるのではなく自然と健康に通じる食を提供している──そのセンスに脱帽。

むしろウェルネスステイをしようと身構えなくても、ここを訪れて楽しむだけで自らのコンディションが整っていく。そういうことなのかもしれません。

グランピングエリア「グランヴォー スパ ヴィレッジ」の中央、「タワーキッチン」の隣には焚火ガーデンがあります。ここの焚火では売店で売っているマシュマロやぬれせんべい(千葉ならでは)を直火で焼いて食べるという楽しみがあります fujingaho
タワーキッチンは24時間オープン。セルフサービスでハーブティやコーヒーを楽しむことができる居心地のよいカフェ空間です。コーヒーはオリジナルブレンド。赤外線を利用した半熱風式焙煎機にてローストした地元のコーヒー専門店の豆がスタンバイ。「カリタ」の手動ミルで1杯分ずつ挽きたてのコーヒーを楽しむことができます。クセがなく、まろやかな口当たりでおいしかった! fujingaho
花火! もうしばらくやっていないかも。今回はできなかったのですが、楽しそう。1本50円って、ちょっと花火をしたいという気持ちに応えてくれる気軽さが嬉しい fujingaho

生きる力を生む森のリトリート

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リトリート(おこもり)というと「海外や日本の離島に行くもの」と思われがちですが、そんな無理はもう不要なのかも。灯台下暗しの千葉。都心から約60分という気軽さでありながら、ここまで本格的なウェルネス環境に身を委ねられる場所があるなんて。「リソルの森」は忙しい日々を送る成熟世代にこそ、すぐに週末に訪れてほしい森のリトリートです。

「グランヴォー スパ ヴィレッジ」内には10種類以上のハーブが栽培されています。「タワーキッチン」にハーブ狩り用のはさみとバスケットが用意されているので、ゲストは自由に収穫してフレッシュな生ハーブティを楽しむことができます fujingaho
収穫したハーブを使った「ハーブソルトづくり」(1,600円)はぜひ試してほしいアクティビティ。好きなハーブを自由に収穫して「BARもみじ」で作業をします。ハーブカッターでみじん切りにして、九十九里の海水100%の手作り塩とブレンド。この「山武の海の塩」も受賞歴のある塩でおいしいのですが、何より何種類ものフレッシュハーブ(私は7種)でハーブソルトを作ることができるというのが貴重な機会。2026年8月31日(月)まで毎日開催 fujingaho
完成したハーブソルトはパックして持ち帰ることができます。生なので賞味期限は約1週間。さっそくこの塩とオリーブオイルで鶏肉を焼いたら華やかなハーブの香りで簡単なのにご馳走が完成。まるでハーブのオーケストラ。2~3種のドライハーブで作るハーブソルトとは奥ゆきが段違いでした。1週間以上もたせたいときはトースターで水分を飛ばすとよい、というアドバイスもいただきました(フレッシュなうちに食べ切ってしまいそうですが) fujingaho

ホタルの淡い光に癒やされ、森の静けさに耳を澄ませ、体を動かし、よく食べて休む。「リソルの森」での滞在は、単なるグランピング体験ではありませんでした。それは本来の自分を取り戻すための時間。自然の中で心と体を解き放ち、プリミティブな喜びと生きる力に出合う旅といえるでしょう。

次に訪れるときは、ぜひ晴れた空の下で「ラク・レマンプール」にも身を委ねてみたいと思います(写真は曇天、残念) fujingaho
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※ハーブソルトづくりのほか、モーニングヨガやピーナッツアイスづくりなど多彩なアクティビティが2026年8月31日(月)まで毎日開催されています。そのほか前述の「フローティングサウンドバス」や「SUPクルージング」など日程が決まった特別な体験プログラムも各種あり、詳細は公式サイトでご確認ください。

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