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「ペットボトルのコーヒーって初めて知った」我が家のアイスコーヒーを笑ったママ友→悪気なき一言に黙った瞬間

  • 2026.7.1
「ペットボトルのコーヒーって初めて知った」我が家のアイスコーヒーを笑ったママ友→悪気なき一言に黙った瞬間

仲良しママ友が遊びに来た日

近所に住む同い年のママ友とは、子ども同士が同じくらいの月齢で、よく行き来する仲だった。その日も、彼女がうちに遊びに来てくれた。

「暑かったでしょ。アイスコーヒーとホット、どっちにする?」

「じゃあアイスにしようかな」

冷蔵庫から、いつも常備しているペットボトルのコーヒーを取り出す。グラスに氷を入れて注ぐと、彼女がグラスをのぞき込むようにして口を開いた。

「このお家のアイスコーヒーって、ペットボトルやんね?」

軽い世間話のつもりなのだろう。私もとくに気にせず、そのまま答えた。

「うん、ペットボトルの」

悪気のない一言

すると彼女は、少し驚いたような顔で笑った。

「ペットボトルのコーヒーって初めて知った」

言葉の意味を、一瞬うまく飲み込めなかった。彼女は続けてこう言った。

「美味しいね、これ」

口元は笑っていて、声に棘はない。本人にはきっと、見下す気持ちなんてこれっぽっちもないのだと思う。

それでも、言われた側の私の頭の中では、別の声が回り出していた。

(きっと、本当は美味しくないと思ってるんだろうな)

うちはドリップで淹れる習慣がなくて、手軽だからペットボトルを選んでいるだけ。

豆から淹れる家もあれば、インスタントの家もある。それと同じことだと、自分では思っていた。

けれど「初めて知った」という言い方には、わが家とは違う暮らしを覗き見たような、そんな響きがほんの少しだけ混じっている気がした。たぶん彼女の家では、きちんとコーヒーを淹れているのだろう。

飲み込んだ気まずさ

「そうかな。手軽だし、私は好きで」

そう返すのが精一杯だった。違うと言い張るのも変だし、かといって笑って流すには、なんだか胸の奥が落ち着かない。

グラスの氷が、からんと小さな音を立てた。

彼女はそのあとも、いつも通りに子どもの話や近所の話を続けていた。本当に、ただの何気ない感想だったのだと思う。悪気がないからこそ、こちらは何も言えない。怒るほどのことでもないし、指摘すれば気にしすぎだと笑われそうで。

「また来るね」

玄関で手を振る彼女を見送って、私はキッチンに戻った。飲みかけのグラスには、溶けた氷で薄くなったコーヒーが残っている。

明日も、明後日も、私はきっとこのペットボトルのコーヒーを飲むのだろう。

美味しいと思っているのは、本当のところ私のほうだ。それなのに、あの一言がいつまでも小さなしこりになって、グラスの底に沈んだままだった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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