1. トップ
  2. エピソード
  3. 「勉強したらスマホ延長」ルールが5年後に裏目に。九州の40代母が語る小学生からのスマホ管理、後悔と気づき

「勉強したらスマホ延長」ルールが5年後に裏目に。九州の40代母が語る小学生からのスマホ管理、後悔と気づき

  • 2026.6.30

スマホの使用制限をかけていたのに、見知らぬアプリを使って1年半もの間こっそり動画を見続けていた——そんな経験を持つ親は、果たしてどれほどいるでしょうか。九州在住の40代女性は、小学2年生から男の子にスマホを持たせ、「勉強したら使用時間を延長する」という独自ルールを設けるなど工夫を重ねてきました。しかし5年以上が経った今、そのルール自体が依存を深める一因になっていたと気づいたそうです。アプリを使った制限突破、グループLINEの爆増、そしてキッズ携帯への後悔——試行錯誤のリアルなエピソードを紹介します。

40代女性と息子の「子育て&スマホ管理」リアル体験談

ママテナ編集部では2026年5月1日~15日、インターネット上で「子どものiPhoneやスマホは何年生から? スクリーンタイム突破・課金トラブル…子育てスマホ管理のリアル体験談」についてのアンケートを実施しました。

回答者のプロフィール

今回エピソードを紹介する40代女性のプロフィールは以下の通りです。

  • 回答者本人:女性(40代)
  • 居住地:九州・沖縄
  • お子さん:中学1年生・男の子
  • 使用機種:Android
  • 初めてスマホを持たせた学年:小学2年生
  • 持たせた最大の理由:緊急時や外出時の連絡手段を確保するため
  • 現在の悩み度:やや悩んでいる(時々トラブルや不安がある)

キーボードアプリで1年半、制限を突破され続けていた

彼女がスマホに使用制限をかけていたにもかかわらず、息子さんがひそかに動画を見続けていた——その事実が発覚したのは、制限をかけてから実に1年半後のことでした。

使われていたのはキーボードアプリ。このアプリを使うと、キーボードの右上に猫のようなロボットのアイコンが表示されます。そのキーボードを通じて入力すると、親が設定した制限をすり抜けて動画が視聴できてしまう仕組みになっていたというのです。

「制限を突破している方法をずっと探していたのですが、1年半経ってやっとわかったのでキーボードアプリをブロックしました」と彼女。抜け穴を塞ぐまでにこれほどの時間がかかったことに、親としての限界と難しさを痛感したと綴ります。

「勉強したらスマホ延長」ルールが、5年後に依存を深める一因に

制限突破と並んで、彼女が頭を悩ませてきたのがスマホ依存の問題です。導入当初、勉強へのモチベーションを高めようと「勉強をプラス何分したらスマホの使用時間を延ばす」というルールを設けていました。一見、合理的なアイデアに思えます。

しかし5年が経過した今、「勉強がご褒美と結びついてしまい、あまりよくない方向に流れていると感じる」と彼女は振り返ります。依存しやすい気質のお子さんの場合、スマホ時間が「もらえるもの」という感覚で定着してしまうと、なかなか覆せなくなってしまうのです。

「子どもの性格によると思うが、時間を延ばすというルールを作ったことは間違いだった。依存になってるかもと親が気づくことが一番難しく、苦労した」と振り返る彼女は、この延長ルールを廃止しようと考えているとのこと……。

友達がスマホを持ち始めたら、グループLINEが大量に。「キッズ携帯にしておけばよかった」

スマホを持たせたタイミング自体は「ちょうどよかった」と感じている彼女ですが、一点だけ後悔があるそうです。

小学校低学年からスマホを持たせていたため、LINEを連絡ツールとして使うことには早い段階で慣れていた息子さん。ところが学年が上がり、周りの友達もスマホを持ち始めて連絡先を交換するようになると、大量のグループLINEが届くようになってしまいました。

「本人とスマホの付き合いについては適切な時期だったと思うが、グループLINEが爆発的に増えることは想定していなかった。キッズ携帯にしておいても良かったなと、少し後悔している」と彼女。連絡ツールとしての使い方は問題なくても、友達ネットワークの広がりによってスマホの用途が一変してしまう——という落とし穴を指摘します。

雷で身動きが取れなくなった息子を、位置情報でピンポイント救助

スマホにまつわることがすべて悩みというわけではありません。位置情報の共有が、まさに緊急時に威力を発揮した場面もありました。

ある日、息子さんが友達と遊びに出かけている最中に雷が鳴り出し、「動けなくなったので迎えに来てほしい」と連絡が入りました。そのとき、位置情報を常時共有していたおかげで、息子さんがどこにいるかをすぐに把握することができたのです。

「いつが緊急時になるかわからないので常に管理しているが、このときは本当に位置情報を共有していてよかったと思った」と彼女。子どもから「ここにいる」と説明を受けなくても、親がリアルタイムで場所を把握できる安心感は、スマホならではのものだと言えるでしょう。

課金ルールは守られている。「親が確認した上でお小遣いの範囲内なら可」が機能した

一方、課金については大きなトラブルなく過ごしているとのこと。

彼女の家では「課金はしない」を基本ルールとしながらも、課金したい場合はアプリ名を親に伝え、親が内容を確認した上で、自分のお小遣いの範囲内であれば許可するというルールを設けています。

「課金についてのトラブルは一度も起こったことがない」と彼女。子どもが自分のお金を使うという感覚を持てる仕組みにしたことで、無計画な課金を防ぐことができているようです。

「おもちゃとして渡しているわけじゃない」——スマホの位置づけをしつこく伝え続けることが一番効いた

数々の試行錯誤を経て、彼女が「一番効いた対策」として挙げるのは、スマホの位置づけを繰り返し伝え続けることだと回答しています。

「おもちゃとして渡しているわけじゃないと何度も伝えること。学習アプリも入れて、スマホは連絡手段であり学習目的で使うものであり、ゲームはあくまでもおまけだと、しつこく伝えてきた」と彼女。

制限の仕組みや機能に頼るだけでなく、言葉を通じた意識づけこそが根底にあるべきだと実感しているそうです。

「ルール決めは持たせる前に。そして、なぜ親が管理するのかを子どもに伝えておいて」

5年以上にわたるスマホ管理の経験を踏まえ、彼女は同じ悩みを持つ親へこんなメッセージを送ります。

「小学生の間はキッズ携帯でいいと思った。ただ、中学になって持たせてスマホに夢中になり学習よりスマホになると、それも困る。やはり親子で持つ前にルール決めはしっかりしていた方がいい」と彼女。

さらに、「子どもだけではスマホは契約できない理由と、何のために保護者が管理するのかを伝えておかないといけない。スマホをおもちゃとして与えて管理しない親も多いが、我が子を守るためにもルール決めは必要」と続けます。

制限突破に依存の芽、グループLINEの爆増——それでもひとつひとつ向き合い、「おもちゃじゃない」と伝え続けてきた九州の40代女性のリアルなエピソードでした。

 

(文:ママテナ編集部)
※この記事は、ママテナ編集部が2026年5月に実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。
※写真はイメージで本文とは関係ありません。

元記事で読む
の記事をもっとみる