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JR上野駅が「文化創造HUB」に…駅を起点に人と地域をつなぐ“共創型まちづくり”が本格スタート

  • 2026.6.30

JR「上野駅」が生まれ変わった!グランドコンコースの大屋根空間が約2年の工事を終え、より開放的な空間へ。また、中央改札目の前には超大型LEDビジョン「UENO CANVAS」が登場し、アートなコンテンツを放映。上野駅ならではの、アートを感じるリニューアルを徹底紹介する。

大画面高精細LEDビジョン「UENO CANVAS」が目を引く、JR上野駅のグランドコンコース 撮影:ソムタム田井
大画面高精細LEDビジョン「UENO CANVAS」が目を引く、JR上野駅のグランドコンコース 撮影:ソムタム田井

JR東日本グループは、グループ経営ビジョンに「勇翔2034」を掲げ、ライフスタイル・トランスフォーメーションの実現を発表。JR上野駅を「文化創造HUB」として位置付け、“文化”を通じて、“ひと”と“まち”“地域”をつなぎ、新たな価値を創造していく。2026年6月16日にはグランドコンコースにて「JR上野駅『文化創造HUB』共創始動式典」が開催され、駅を起点とした共創型まちづくりの幕開けを彩った。

リニューアルした上野駅でさまざまな企画が展開

本格的に始動した「文化創造HUB」の展開だが、具体的にどのような企画を行っていくのか?式典のタイミングでスタートしているものから今後実施予定のプロジェクトまで、まとめて紹介しよう。

■ゼロカーボンメディア「UENO CANVAS」

中央改札目の前のイマーシブなメディア空間として、多様な表現を実現する約75平方メートルの大画面高精細LEDビジョン「UENO CANVAS」を設置。来街者に上野の“まち”の魅力を知ってもらうきっかけづくりとして、横長の画面を活かした「まちの施設や歴史の紹介」や、「芸術文化を表現する環境演出コンテンツ」を放映していく。

多様な表現を実現する約75平方メートルの大画面高精細LEDビジョン「UENO CANVAS」 撮影:ソムタム田井
多様な表現を実現する約75平方メートルの大画面高精細LEDビジョン「UENO CANVAS」 撮影:ソムタム田井
多様な表現を実現する約75平方メートルの大画面高精細LEDビジョン「UENO CANVAS」 撮影:ソムタム田井
多様な表現を実現する約75平方メートルの大画面高精細LEDビジョン「UENO CANVAS」 撮影:ソムタム田井

■生まれ変わったグランドコンコース

1932年からあるグランドコンコースの大屋根空間が、約2年の工事を経て改善。より開放的で、アートや文化を引き立てる「キャンバス」のような空間に生まれ変わった。著名クリエイターによるディレクションのもと、「文化創造HUB」をテーマに上野駅構内を装飾。キービジュアルは、猪熊弦一郎さんの壁画「自由」(1951年作)から採取した色彩をベースに、現代的にアレンジした色の組み合わせ「UENO FREEDOM COLOR」で構成されており、これらは駅構内の内装デザインやサイン、映像で展開。上野駅の歴史と現代までの時間軸を色彩でつなぐ重要な要素となっている。

【写真】約2年の工事を経て改善された、JR上野駅のグランドコンコース 撮影:ソムタム田井
【写真】約2年の工事を経て改善された、JR上野駅のグランドコンコース 撮影:ソムタム田井
猪熊弦一郎さんの壁画「自由」をベースにデザインされた駅構内の装飾 撮影:ソムタム田井
猪熊弦一郎さんの壁画「自由」をベースにデザインされた駅構内の装飾 撮影:ソムタム田井

■駅施設と店舗の混雑がわかる「UENO TIME」

上野駅の各施設と店舗の混雑状況を一体的に情報発信する新サービスが、2026年3月より実験的に運用中。構内のデジタルサイネージでグランドコンコース周辺の混雑状況が確認できるほか、Webサイト「UENO TIME」には、ユーザー自身の使える時間やカテゴリを選択することで、おすすめの施設や店舗を並び替えて紹介してくれる機能も実装されている。JR東日本によると、こちらのサービスを利用してもらうことで“過ごし方”の選択肢を広げ、忙しい駅時間を「まちや上野駅のおすすめスポット・アートスポットを回遊する心豊かな体験時間」に変えることが目的だという。

構内のデジタルサイネージでは、グランドコンコース周辺の混雑状況が確認できる 撮影:ソムタム田井
構内のデジタルサイネージでは、グランドコンコース周辺の混雑状況が確認できる 撮影:ソムタム田井

■東京藝術大学と連携したアート体験の創出

上野駅に点在する著名なアーティストの芸術作品に二次元コード付きのキャプションサインを設け、あらためて紹介することで、「駅でのアート作品との偶発的な出合いの促進」にも注力。二次元コードを読み込むと、各作品の解説や上野駅構内のほかのアート作品を知ることができるWebサイトに飛び、こちらは5カ国語(日・英・韓・簡・繁)に対応している。

上野駅に点在する、多数の芸術作品にもクローズアップ 撮影:ソムタム田井
上野駅に点在する、多数の芸術作品にもクローズアップ 撮影:ソムタム田井
二次元コードを読み込むと、各作品の解説が確認できる 撮影:ソムタム田井
二次元コードを読み込むと、各作品の解説が確認できる 撮影:ソムタム田井

■ライブペインティングイベントも実施

若手アーティストと応援や支援をする人たちとのマッチングを通じて、“ひと”と“アート”をつなぐ共創の循環を創出。「上野駅の文化的な価値のサステナブルな高まりを上野のまちに循環すること」を目的としてクラウドファンディングを行い、そこで得た応援・支援を支えとするライブペインティングイベントも現在展開中。こちらは画家・真田将太朗さんによる企画で、真田さんが東京藝術大学出身メンバーと結成したアート系クリエイター集団「アートゥーン!」による動画制作も同時進行で展開している。なお、ライブペインティングは2026年6月22日、23日、24日、26日、30日に上野駅改札内3階イベントスペース「とまり木」で実施。動画投映は2026年8月18日(火)~9月30日(水)に「PLATFORM13」で実施予定。

■上野エリアの地域文化を体感

上野駅では地域の事業者や文化施設と連携し、まち歩きなど地域の魅力を感じられるツアーの展開を検討中。第1弾として雑誌「散歩の達人」とコラボレーションし、池之端仲町・湯島エリアにて、夕暮れから宵にかけての“知られざる上野”の魅力を体験できる「ナイトツアー」を開催するという。

なお、6月16日に行われた「JR上野駅『文化創造HUB』共創始動式典」には、東日本旅客鉄道・代表取締役社長の喜㔟陽一さん、常務取締役の中川晴美さん、上野駅長の齋藤裕司さん、台東区長の服部征夫さん、東京藝術大学学長の日比野克彦さん、東京都美術館館長の高橋明也さん、上野駅周辺全地区整備推進協議会会長の二木忠男さん、松竹・代表取締役社長・社長執行役員の髙𣘺敏弘さん、歌舞伎俳優の中村鴈治郎さんらが出席。幕開けには中村鴈治郎さんによる舞踊「七福神」も披露され、会場からは大きな拍手が送られた。

グランドコンコースにて「JR上野駅『文化創造HUB』共創始動式典」が開催 撮影:ソムタム田井
グランドコンコースにて「JR上野駅『文化創造HUB』共創始動式典」が開催 撮影:ソムタム田井
中村鴈治郎さんによる舞踊「七福神」も披露された
中村鴈治郎さんによる舞踊「七福神」も披露された

取材・文=ソムタム田井

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