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個性を操る「2026年 サングラストレンド」。なりたい自分を表現するためのテクニックとは?

  • 2026.6.29
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「サングラスは表情の延長線上にあり、アティチュードとしてメゾンを象徴する人物像を形づくる」。そう語るのは、パーソナルイメージディレクターの植原ほのさん。連載【自分らしく輝くための着こなしレッスン】では、日々の着こなしをブラッシュアップするためのテクニックを学んでいきます。

今回は、“サングラス”にフォーカス。シーンに合わせて自分を演出するためのスタイリングテクニックを植原さんが提案する“ファッション哲学(オクタゴン)”を用いて解説していきます。

サングラス選びで描くメゾンらしい人物像

2026年春夏コレクションは、多くのメゾンでクリエイティブディレクターの交代が相次いだシーズン。それぞれのコレクションからは、メゾンが培ってきたコードを継承しながら、新たな視点によって再構築された人物像が浮かび上がりました。

そうした変化もある中で、サングラスは単なるアクセサリーではなく、人物像の「Attitude」を象徴する存在として際立っています。フレームのフォルムやレンズのカラー、その佇まいに至るまで、そこには新たな時代のムードや価値観が映し出されています。今回は、2026年春夏コレクションに登場したサングラスを通して、5つの人物像を紐解いていきます。

【Attitude】“なりたい自分”を操るサングラス選び

(C)CELINE

CELINE(セリーヌ)のランウェイでは、数多くのサングラスが登場しました。グラマーなムードを漂わせる大ぶりなフレームやリムの存在を感じさせないフューチャリスティックな薄色レンズ、ミニマルに削ぎ落とされたブラックフレームなど、サングラスによってスタイリングの空気感を大きく変化しています。その姿から浮かび上がるのは、シーンや気分に応じて自ら装いを選び取る人物像。サングラスは単なるアクセサリーではなく、“どう在りたいか”を映し出す存在として機能していました。

(C)CELINE

新アーティスティック・ディレクターに就任したマイケル・ライダーによる2026年の春夏コレクションからは、フィービー・ファイロが築いた力強く知的な女性像を継承しながらオケージョンによってしなやかに変化する、自由で自信に満ちた人物像が感じられました。固定されたアイデンティティに縛られることなく、ファッションを軽やかに楽しむ余裕も漂わせています。

【Contrast】スタイルを際立たせるサングラス選び

(C)BALENCIAGA,(C)LOEWE

あえて感情を消すことで存在感を際立たせていたのが、BALENCIAGA(バレンシアガ)とLOEWE(ロエベ)のサングラスです。目元を覆うシールドのようなデザインによって表情はフラットに整えられ、まるで個人性そのものを削ぎ落としているかのよう。“誰でもない”存在として匿名化することで、かえって強烈な印象を残しています。

バレンシアガは、ピエールパオロ・ピッチョーリが新クリエイティブ・ディレクターに就任。これまで築いてきたエレガンスを継承しながらも、新たなフェーズへの移行を思わせるように、匿名性を強調したサングラスを採用しました。

ロエベは、元プロエンザ スクーラーのジャック・マッコローとラザロ・ヘルナンデスによる新たなクリエイションによって、ストリートカルチャーを背景に持つ近未来的なムードを表現。感情や個人性を曖昧にするようなサングラスが、どこか非現実的な存在感を漂わせています。

サングラスを単なるアクセサリーとしてだけでなく、ブランドの価値観のリセットや、新たな時代のムードを象徴する存在として機能させているかのようです。

【Color】存在感を示すためのサングラス選び

(C)SAINT LAURENT,(C)MIU MIU

印象的なカラーフレームが登場したのは、SAINT LAURENT(サンローラン)とMIU MIU(ミュウミュウ)。存在感を消すのではなく、主張のあるサングラスによって人物像そのものを演出していました。太めのカラーフレームは、顔の中で強い存在感を放ちながら、まるでフレーム自体が浮かび上がってくるかのよう。サングラスによって、人物像そのものを別の方向へ導いていくような、強い影響力を感じさせます。

ドラマ性や遊び心を宿した鮮やかなフレームとは対照的に、透け感を抑えた真っ黒なレンズは、人物像の内面をあえて曖昧に演出。人間らしさを感じさせながらも、どこか相手との距離感を漂わせるバランスに、現代的なムードがにじみます。

【Exposure】ミステリアスなムードを纏わせるサングラス選び

(C)VALENTINO,(C)TOM FORD

スリムでシャープな人物像を提案したのは、VALENTINO(ヴァレンティノ)とTOM FORD(トム フォード)。近未来的なミラーグラスを用いながら、クラシックなフォルムの延長線上にある未来性を表現しているかのようです。

特徴的なのは、ほんのり透け感のあるミラーグラス。目元を完全に遮断するのではなく、視線がわずかに透けて見える一方で、こちら側の景色までもレンズに映し出されていました。まるでふたつの世界が同時に存在しているような感覚が、どこかフューチャリスティックなムードを漂わせています。

また、見えそうで見えない、その曖昧な境界線も印象的。とりわけ視線に宿るニュアンスが、シャープな人物像の中にセンシュアルな空気感をもたらしています。

【Silhouette】モダニズムを提唱するサングラス選び

(C)BOTTEGA VENETA,(C)Stella McCartney

強く主張せず、柔らかさを保ちながらも前に進むような女性像を提案したのは、BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ)とSTELLA McCARTNEY(ステラ マッカートニー)。ブラウンやアンバーなど、ニュアンスのある柔らかなカラーレンズによって、視線に穏やかな空気感を宿していました。一方で、シェイプにはシャープなキャッツアイを採用。柔らかなレンズカラーと、鋭さを感じさせるフォルムを掛け合わせることで、穏やかさの中に意志を感じさせる、新たなバランスを描き出しています。

その姿から感じられるのは、自然体でありながらも、静かな意志を持って前進する人物像。サングラスを通して、しなやかな強さや現代的なエレガンスが表現されていました。

シェイプやフレーム、レンズのカラーによって、さまざまな人物像を映し出すサングラス。スタイリング次第で、その視線はまったく異なる表情を見せてくれます。どのような自分で在りたいのか。そんな気分やムードに寄り添う1本を、ぜひ見つけてみてください。

スタイルを決定づける8つの要素 「Fashion Octagon」 とは?

まず、植原さんが提案する“ファッション哲学”では、オシャレを完成させるために必要な要素は8つに分類。それが「Fashion Octagon(ファッション オクタゴン)」という方程式です。

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  1. Silhouette(シルエット):全体のシェイプバランス
  2. Color(カラー):カラーチョイスのテクニック
  3. Layer(レイヤー):重ね着や重ね付けなどのテクニック
  4. Fabric(ファブリック):生地選びや生地合わせの効果
  5. Attitude(アティテュード):その人自身が放つムード
  6. Accessory(アクセサリー):靴やバッグ、ジュエリーなど小物使い
  7. Contrast(コントラスト):メリハリをつけるテクニック
  8. Exposure(エクスポージャー):肌見せなど露出加減の効果

TEXT:NANA SUZUKI

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