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「なんで勝手に見たの?」と浮気を開き直る夫。だが、負けずに問い詰め続けた結果

  • 2026.6.29

寝込んだ枕元で鳴り続けた通知

その日は朝から体調を崩して、私は寝室で横になっていた。枕元に置いた夫のスマートフォンが、さっきから何度も短く鳴っている。画面には同じ相手から届いたメッセージの通知が、いくつも重なって表示されていた。

「今日は来ないの?」

夫が外出するときに置いていったものだった。最初は触る気もなかった。けれど通知がやむ気配もなく続くうちに、胸の奥にざらりとした嫌な予感が広がっていった。私は震える指で、画面を開いた。

送り主は、夫が前に「ただの職場の後輩だよ」と紹介していた女性だった。並んだ文面を目で追ううちに、手の先が冷たくなっていく。

「この前の旅行、また行きたいな」

その下には、もう一行あった。

「奥さんにはバレてないよね?」

後輩、という言葉が、頭の中で音を立てて崩れていった。

第一声は謝罪ではなかった

夜になって帰宅した夫に、私は無言でスマートフォンの画面を向けた。動揺するなり、言い訳するなり、何かあるだろうと思っていた。けれど夫の第一声は、私の想像のどれとも違っていた。

「なんで勝手に見たの?」

責められているのは、私のほうだった。一瞬、言葉を失った。それでも私は声を荒らげず、ただ静かに画面を指でなぞって尋ねた。

「これはどう説明するの」

夫は目を泳がせ、慌てたように口を開いた。相談に乗っていただけだ、向こうが勝手に好意を寄せてきただけだと、苦しい言葉を並べ立てる。けれど私は引かなかった。

「ちゃんと説明するのはそっちでしょう」

その一言で、夫の言い訳がぴたりと止まった。顔から血の気が引き、視線が落ちて、それきり何も言えなくなった。

決定的だったのは、相手の女性から届いていたもう一通だ。

「奥さんより私の方が大事って言ってくれたよね?」

そこにある事実の前で、夫の弁解はもう何の意味も持たなかった。

取り乱さず、淡々と

不思議なほど、心が静かだった。何かがすっと冷めていくのを感じながら、私は泣きも叫びもしなかった。長く連れ添った相手に裏切られた怒りは、騒ぐより先に冷たい決意へと変わっていた。

翌日から私は、淡々と動いた。やり取りの画面を保存し、旅行の記録を控え、必要な証拠を一つずつ静かにまとめていく。そして弁護士のもとへ相談に向かった。夫が事の重さにようやく気づいたのは、書類が現実のものとして目の前に並んだときだった。

「もう一度やり直せないか」

うろたえる夫を前に、私の答えは決まっていた。観念した夫とは、離婚と慰謝料の支払いで決着した。声を張り上げることも、取り乱すこともなかった。静かに、けれど確かに、私は自分の人生を取り戻したのだった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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