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『スクリーム』などの人気ホラーから『マトリックス』、『宇宙戦争』まで…数々の映画が餌食になってきた「絶叫計画」シリーズのパロディをおさらい!

  • 2026.6.28

不謹慎なジョークやくだらないギャグに下ネタといったいまの時代ではアウトな笑いが満載のホラーコメディとして、繰り返し続編が作られ、人気を誇ってきた「絶叫計画」シリーズ。『最終絶叫計画5』(13)から13年の時を経て、まさかの復活を遂げた6作目『最終絶叫計画 令和!』が6月26日から公開中だ。ブラックジョークと共に本シリーズのお決まりとなっているのが、名作ホラーや当時流行った映画のパロディの数々。ここでは、過去作でどんな作品が“餌食”となってきたのか、振り返っていく。

【写真を見る】『スクリーム』のゴーストフェイスも登場するパロディホラーシリーズを知ってる?(『最終絶叫計画』)

『スクリーム』と『ラストサマー』を融合した『最終絶叫計画』

【写真を見る】『スクリーム』のゴーストフェイスも登場するパロディホラーシリーズを知ってる?(『最終絶叫計画』) [c]Dimension Films/courtesy Everett Collection
【写真を見る】『スクリーム』のゴーストフェイスも登場するパロディホラーシリーズを知ってる?(『最終絶叫計画』) [c]Dimension Films/courtesy Everett Collection

2000年の1作目『最終絶叫計画』はハロウィンの夜に起きた女子高生殺人事件から1年後のハイスクールを舞台に、主人公のシンディ(アンナ・ファリス)と友人たちに正体不明の殺人鬼の恐怖が襲いかかるというスラッシャーホラーを下敷きにしている。

女子高生ドリュー・デッカー(カルメン・エレクトラ)が家でくつろいでいたところ、突如鳴った電話の相手であるゴーストフェイスに殺されてしまう冒頭のシーンをはじめ、ベースとなるのが『スクリーム』(96)。ちなみにドリュー・デッカーという名前は『スクリーム』の冒頭で殺害されるドリュー・バリモア演じるケイシー・ベッカーから採ったもの。また『Scary Movie』という原題も『スクリーム』の仮タイトルに由来している。

ティーンたちの秘密を描いた『ラストサマー』が大きなパロディ元になっている(『最終絶叫計画』) [c]Everett Collection/AFLO
ティーンたちの秘密を描いた『ラストサマー』が大きなパロディ元になっている(『最終絶叫計画』) [c]Everett Collection/AFLO

さらにその死から遡ること1年前、シンディたちはドライブ中に男を撥ねたうえ、死体を海に投げ捨てており、このことを知る者たちに次々と魔の手が忍び寄る…。このプロットは『ラストサマー』(97)そのもの。『スクリーム』と『ラストサマー』の登場人物をブレンドしたキャラクターたちに襲いかかる恐怖が、2作の展開をなぞりながら、コミカルに再現されていく。

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』的カットも(『最終絶叫計画』) [c]Everett Collection/AFLO
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』的カットも(『最終絶叫計画』) [c]Everett Collection/AFLO

細かなパロディも満載で、『ハロウィン』(78)や『13日の金曜日』(80)、『ユージュアル・サスペクツ』(95)といった名作のエッセンスが随所に散見。また、『マトリックス』(99)のバレットタイムよろしくな格闘シーンや『シックス・センス』(99)の台詞、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(99)的主観ショットに『ファイナル・デスティネーション』(99)を思わせるラストまで、当時流行っていた作品がタイムリーに盛り込まれており、いま観ると懐かしさを感じられるはずだ。

『最‘新’絶叫計画』は幽霊屋敷&オカルトホラーがベース

『エクソシスト』的悪魔祓いから物語は幕を開ける(『最‘新’絶叫計画』) [c]Everett Collection/AFLO
『エクソシスト』的悪魔祓いから物語は幕を開ける(『最‘新’絶叫計画』) [c]Everett Collection/AFLO

1作目のヒットを受け、翌2001年に公開された『最‘新’絶叫計画』は、大学生となったシンディが、単位取得のために、曰くつきの豪邸で行われる実験に参加し、数々の怪奇現象に見舞われていく超自然的ホラーがモチーフ。

幽霊屋敷で少女が邪悪な霊に取り憑かれてしまい、2人の神父が悪魔祓いに挑むという『エクソシスト』(73)のパロディで幕を開ける本作。霊に対する恐怖を研究しているオールドマン教授(ティム・カリー)が、睡眠実験と騙して男女を幽霊屋敷へと招待する『ホーンティング』(99)的な話運びをはじめ、襲いかかる黒猫が印象的な『ヘルハウス』(73)など、数々の幽霊屋敷ものが屋台骨となっている。

『チャーリーズ・エンジェル』を思わせるアクションシーンも(『最‘新’絶叫計画』) [c] Miramax / Courtesy: Everett Collection
『チャーリーズ・エンジェル』を思わせるアクションシーンも(『最‘新’絶叫計画』) [c] Miramax / Courtesy: Everett Collection

ほかにも、シンディら女性3人によるアクションは『チャーリーズ・エンジェル』(00)、薬物中毒者の脳を見せるシーンは『ハンニバル』(01)、霊が見えるサーモゴーグルや冷蔵庫に閉じ込められるシーンは『インビジブル』(00)など、当時のヒット作のパロディがこちらも満載だ。

『ハンニバル』の脳みそパックリも(『最‘新’絶叫計画』) [c] Miramax / Courtesy: Everett Collection
『ハンニバル』の脳みそパックリも(『最‘新’絶叫計画』) [c] Miramax / Courtesy: Everett Collection

小ネタ的パロディも満載の『最‘狂’絶叫計画』

『サイン』が大きなベースとなっている3作目(『最‘狂’絶叫計画』) [c] Dimension/courtesy Everett Collection
『サイン』が大きなベースとなっている3作目(『最‘狂’絶叫計画』) [c] Dimension/courtesy Everett Collection

3作目『最‘狂’絶叫計画』(03)は、監督がキーネン・アイヴォリー・ウェイアンズから『裸の銃を持つ男』(88)などで知られる映画製作チーム「ZAZ」のデヴィッド・ザッカーへとチェンジ。シリーズの立役者であるウェイアンズ兄弟が関わっておらず、スラップスティックなギャグが増えるなど、テイストが変わった1作だ。

ラップのシーンはそのまま『8Mile』(『最‘狂’絶叫計画』) [c] Dimension/courtesy Everett Collection
ラップのシーンはそのまま『8Mile』(『最‘狂’絶叫計画』) [c] Dimension/courtesy Everett Collection

それでもパロディは健在で、“見た者は7日後に死ぬ”という“呪いのテープ”で女子高生が死ぬところから幕を開けるように『ザ・リング』(02)をなぞった物語が展開。そこに農場のミステリーサークルから始まる謎の宇宙人の襲来という『サイン』(02)の要素が絡み合い、テレビレポーターとなったシンディが事件を追いながら呪いの謎に迫っていく。

『マトリックス リローデッド』のあの空間も登場(『最‘狂’絶叫計画』) [c] Dimension/courtesy Everett Collection
『マトリックス リローデッド』のあの空間も登場(『最‘狂’絶叫計画』) [c] Dimension/courtesy Everett Collection

農場主の弟で、シンディが恋に落ちるジョージ(サイモン・レックス)がラッパーとしての夢を追いかけ、バトルに参加するというエミネム主演の『8Mile』(02)もモチーフの一つ。さらに未来を予知できるオラクルやすべてを監視するアーキテクトといった『マトリックス リローデッド』(03)のキャラクター、白いベールを被った何者かが娘になりすましているのでは…という『アザーズ』(01)のオマージュ、フォード大統領の肖像画がジェラルド・フォードではなくハリソン・フォードになっている『エアフォース・ワン』(97)的小ネタなど、今作もてんこ盛りで元ネタを探すのが楽しい1作だ。

レスリー・ニールセンも出演している(『最‘狂’絶叫計画』) [c] Dimension/courtesy Everett Collection
レスリー・ニールセンも出演している(『最‘狂’絶叫計画』) [c] Dimension/courtesy Everett Collection

SFからデスゲームまでジャンルごった煮の『最終絶叫計画4』

前作に引き続きデヴィッド・ザッカーがメガホンを握り、新たに脚本に「ZAZ」のジム・エイブラハムズも加わった『最終絶叫計画4』(06)。とある日本住宅に住む老人の介護の仕事に就いたシンディは、不可解な出来事に見舞われる。隣家に住むトム(クレイグ・ビアーコ)と恋に落ちるが、そんな矢先、突如現れた巨大マシーン「triPod」を通じて、宇宙生命体が地球侵略を試みる。

『呪怨』の俊雄的少年も(『最終絶叫計画4』) [c] Dimension/courtesy Everett Collection
『呪怨』の俊雄的少年も(『最終絶叫計画4』) [c] Dimension/courtesy Everett Collection

物語のベースとなるのは、巨大殺戮マシーン「トライポッド」を使用して地球征服を試みる火星人との戦いを描いた『宇宙戦争』(05)。また、日本住宅に現れる白塗り少年はもちろん『THE JUON/呪怨』(04)から。シンディたちがある村に潜入する『ヴィレッジ』(04)などパロディが多数登場する。

『ソウ』もこのシリーズにかかれば爆笑ものに(『最終絶叫計画4』) [c] Dimension/courtesy Everett Collection
『ソウ』もこのシリーズにかかれば爆笑ものに(『最終絶叫計画4』) [c] Dimension/courtesy Everett Collection

2人の男性が地下室に閉じ込められた冒頭をはじめ、「triPod」に捕らわれたシンディたちが死のゲームに挑む『ソウ』(04)や『ソウ2』(05)を思わせる展開など、当時の旬な作品がいじられまくっている。

『ミリオンダラー・ベイビー』のパロディも(『最終絶叫計画4』) [c] Dimension/courtesy Everett Collection
『ミリオンダラー・ベイビー』のパロディも(『最終絶叫計画4』) [c] Dimension/courtesy Everett Collection

『最終絶叫計画5』ではさらにカオティックに!

1作目から皆勤賞だった主演のアンナ・ファリスとブレンダ役のレジーナ・ホールがシリーズを離れた『最終絶叫計画5』。ジョディ(アシュレイ・ティスデイル)とダン(サイモン・レックス)夫婦は、部屋中に防犯カメラが設置された郊外の家に引っ越すことを条件に、亡くなったダンの兄の子どもたちを養子として迎えるが、それを機に超常現象を体験することに。

『ブラック・スワン』を強引に盛り込んでいる(『最終絶叫計画5』) [c]Weinstein Company/courtesy Everett Collection
『ブラック・スワン』を強引に盛り込んでいる(『最終絶叫計画5』) [c]Weinstein Company/courtesy Everett Collection

亡くなった兄の子どもを弟が迎え入れるものの“ママ”の呪いに見舞われるというホラー『ママ』(13)をベースに、人気モキュメンタリーシリーズ「パラノーマル・アクティビティ」を彷彿とさせる定点カメラの映像など、今作も様々な作品を土台としている。

『死霊のはらわた』などのスラッシャーホラーを、シリーズを通してパロっている(『最終絶叫計画5』) [c]Weinstein Company/courtesy Everett Collection
『死霊のはらわた』などのスラッシャーホラーを、シリーズを通してパロっている(『最終絶叫計画5』) [c]Weinstein Company/courtesy Everett Collection

さらにジョディがバレエ「白鳥の湖」の主役に抜擢される『ブラック・スワン』(10)的展開、ある呪文で目覚める『死霊のはらわた』(81)を思わせる悪霊の登場、ダンが霊長類の知能研究施設で働いているという『猿の惑星 創世記(ジェネシス)』(11)さながらの設定など、これまで以上に多彩なジャンルがパロディ化されている。

『最終絶叫計画 令和!』も近年のヒット作のパロディが満載

1作目のキャラクターも再集結する(『最終絶叫計画 令和!』) [c] 2026 PARAMOUNT PICTURES.GHOST FACE SPOOF MASKS PROTECTEDUNDER COPYRIGHT REGISTRATION FUN WORLD DIV., EASTER UNLIMITED INC. ALL RIGHTS RESERVED.
1作目のキャラクターも再集結する(『最終絶叫計画 令和!』) [c] 2026 PARAMOUNT PICTURES.GHOST FACE SPOOF MASKS PROTECTEDUNDER COPYRIGHT REGISTRATION FUN WORLD DIV., EASTER UNLIMITED INC. ALL RIGHTS RESERVED.

そして、この時代にまさかの復活を遂げた6作目『最終絶叫計画 令和!』。本作では、ウェイアンズ兄弟が復帰を遂げており、物語も原点回帰。26年前にゴーストフェイス風の殺人鬼から奇跡の生還を果たしたシンディら4人組が、再び悪夢に巻き込まれることになる。

下ネタやブラックジョークなど、コンプライアンスを度外視したはっちゃけっぷりは健在で、パロディもやりたい放題のよう。予告の地下鉄のシーンでは『ハロウィン』のブギーマン、『チャイルド・プレイ』(88)のチャッキーといったホラーアイコンが勢ぞろい。『M3GAN/ミーガン』(22)のミーガンが仮面を脱ぐとゴーストフェイスが現れる様子も映しだされている。

1作目のラストのあるパロディが印象的だったドゥーフィーも(『最終絶叫計画 令和!』) [c] 2026 PARAMOUNT PICTURES.GHOST FACE SPOOF MASKS PROTECTEDUNDER COPYRIGHT REGISTRATION FUN WORLD DIV., EASTER UNLIMITED INC. ALL RIGHTS RESERVED.
1作目のラストのあるパロディが印象的だったドゥーフィーも(『最終絶叫計画 令和!』) [c] 2026 PARAMOUNT PICTURES.GHOST FACE SPOOF MASKS PROTECTEDUNDER COPYRIGHT REGISTRATION FUN WORLD DIV., EASTER UNLIMITED INC. ALL RIGHTS RESERVED.

さらに『罪人たち』(25)さながらの「家への入室」をめぐる押し問答や『WEAPONS/ウェポンズ』(25)のように手を広げて人間が走るシーン、『テリファー 聖夜の悪夢』(24)を思わせるアート・ザ・クラウンのサンタ姿など、近年の話題作のエッセンスが満載のようだ。

『スクリーム7』は公開中 [c] 2026 PARAMOUNT PICTURES.GHOST FACE IS A REGISTERED TRADEMARK OF FUN WORLD DIV.,EASTER UNLIMITED, INC. [c]1999. ALL RIGHTS RESERVED.
『スクリーム7』は公開中 [c] 2026 PARAMOUNT PICTURES.GHOST FACE IS A REGISTERED TRADEMARK OF FUN WORLD DIV.,EASTER UNLIMITED, INC. [c]1999. ALL RIGHTS RESERVED.

いったいどんな作品がパロディにされてしまっているのか、劇場でチェックするのはもちろん、今作でも登場する「絶叫計画」シリーズの最大のパロディ元『スクリーム』の最新作『スクリーム7』も6月19日より公開されているので、あわせてチェックしてみてはいかがだろうか?

文/武藤龍太郎

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