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どう打っても嘘くさくなる。俺が彼女の不安に文章ではなく4曲の曲名で応えた事情

  • 2026.6.28
ハウコレ

言葉にするのが苦手な俺が選んだのは、曲名を並べて気持ちを渡す方法でした。遠回りな返事でも、ちゃんと彼女に届いていたようです。

打ちかけたメッセージを、俺は何度も消しては書き直していました。彼女から届いた1文に、ちゃんと答えたいのに、文章にしようとするほど嘘くさくなる気がしたのです。結局俺が送ったのは、自分でも逃げだとわかっている1つのプレイリストでした。

言葉にしようとするほど、遠ざかる

彼女への返信が短くなっていたのは、俺の余裕がなくなっていたからでした。仕事に追われ、返すのが面倒なわけではないのに、気づけばスタンプ1つで済ませていました。そんな俺に、彼女は「私たち、これからも一緒にいられるのかな」と送ってきました。その1文を読んで、俺はすぐに何か返さなければと思いました。けれど打つそばから、どの言葉も軽く見えて、消すことを繰り返していました。

言えないなら、曲に言ってもらおうと思った

俺はよく聴くプレイリストを開いて、今の気持ちに近い曲を順番に拾っていきました。距離を置いてしまったこと、うまく伝えられないこと、顔向けできない気持ち。「遠回り」「言葉が足りない」「合わせる顔がない」と、まるで懺悔のように並んでいきました。そして最後に、本当に言いたい一言のタイトルを持つ曲を加えました。「そばにいるよ」です。曲名を上から読めば返事になる、そんな並びにしたつもりでした。

遠回りでも、ちゃんと届いていた

送信したあとも、俺はしばらく落ち着きませんでした。気の利いた演出のつもりでも、直接言わなかったことに変わりはありません。だから俺は短く打ちました。「うまく言えなくて、ごめん」すると彼女から、「私も、そばにいる」と返ってきました。曲名に込めた遠回りの返事が、ちゃんと届いていたのだとわかりました。

そして...

あのプレイリストのことを、彼女はときどき笑いながら持ち出します。返事に4曲もかけた人、と。からかわれるたびに決まりは悪いのですが、その顔を見られるなら悪くないと思っています。あの並びは、2人で何度も聴き返すお気に入りになりました。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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