1. トップ
  2. エピソード
  3. 「私の予約、勝手に変えました?」件名も消えていた→消されたと思った予約の本当の意味

「私の予約、勝手に変えました?」件名も消えていた→消されたと思った予約の本当の意味

  • 2026.6.27
ハウコレ

「私の予約、勝手に変えました?」やっと口にできた問いに、先輩が返したのは、想像していたどの言葉とも違いました。その一日、上の階で何が動いていたのかを、私はまだ知りませんでした。

共有の予約画面を開くと、私が押さえていた会議室の予約者が、別の名前に変わっていました。並んでいたのは、同じ部署の先輩の名前です。件名も、私がつけたものとは違います。何かの間違いだと思いたかったのです。

上書きされていた予約

勉強会のために、何日も前から小さな会議室を押さえていました。資料は人数分そろえ、進め方も繰り返しなぞっていました。それなのに件名の欄は「打ち合わせ」に書き換わり、私がつけた「企画勉強会」は残っていません。準備してきた時間ごと、消されたように感じました。

声をかけてくれなかった人

予約を変えたのは、同じ部署の先輩でした。仕事の合間に交わす短いやりとりが、私には特別なものでした。だからこそ、ひとこともなく予定を書き換えられたことが、ただの調整だとは思えませんでした。私の準備は、その程度だったのでしょうか。打ちかけのメッセージを何度も消しては、結局送れずにいました。

やっと聞けた一言

給湯室で二人になったとき、思いきって口にしました。

「私の予約、勝手に変えました?」

声が少し硬くなったのが、自分でも分かりました。

先輩は慌てた顔で、「あの部屋、急に客先が入って。勉強会は上の会議室に移しておいた」と言います。それから、「勝手にごめん。あの会、流したくなかったから」と続けました。私が思っていた話とは、ずいぶん違っていました。

そして...

移された先の広い会議室には、私が並べた資料がそのまま置かれていました。勉強会は、予定どおり始まりました。横取りされたと思った予約は、私の会を残すための遠回りだったのです。先輩の不器用さに、少しだけ笑ってしまいました。

(20代女性・会社員)

本人記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる