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「ゴボゴボ…」深夜のトイレで妻が悲鳴…マンション2階で30代夫婦が目の当たりにした光景

  • 2026.8.29
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。これまで経験のない規模の雨が、毎年どこかで降る時代になりました。

浸水対策というと戸建ての話に聞こえますが、マンションの低い階も例外ではありません。今回は、深夜の豪雨で排水が逆流しかけた住戸の事例を紹介します。

深夜の排水口から響いた空気の抜ける音

Aさん(30代後半・会社員)は妻と2人、川沿いの低地に立つ築20年・総戸数40戸のマンションの2階に住んでいます。その夜は、記録的な大雨でした。

深夜、トイレと風呂場の排水口からゴボゴボと空気の抜ける音が続き、様子を見た妻が声を上げます。

「トイレの水が、下から盛り上がってきてるの」

便器をのぞくと、濁った水がゆっくりとせり上がっていました。外の雨は、弱まる気配がありません。

ゴミ袋二重の「水のう」で持ちこたえた夜

大雨で下水道の水位が急に上がると、行き場を失った排水が、建物の低い階のトイレや排水口から逆流することがあります。あわててスマートフォンで調べたAさんは、自治体のページで、ゴミ袋で作る簡易の「水のう」にたどり着きました。

まずは感電や漏電を防ぐため、温水洗浄便座の電源プラグを抜きます。そして、案内のとおりゴミ袋を二重にして持ち運べる重さまで水を入れ、空気を抜いて口をしっかり縛ります。できた水のうを便器の中にゆっくり沈め、風呂場と洗濯機の排水口にも載せます。

押し上げる圧力が抑えられ、あふれる前に持ちこたえました。雨のピークが過ぎると水位は引き、被害は床を拭く程度で済みました。翌日管理会社に報告すると、同じ夜に1階の2住戸でも音がしていたと分かります。

後日、掲示板には大雨時の注意として水のうの作り方が貼り出されました。以来、天気予報で線状降水帯や記録的短時間大雨情報の言葉が出た夜は、ゴミ袋と水を先に用意しておくのがAさん宅の習慣です。

「ゴボゴボ」は逆流のサイン、低い階は地図の確認を

排水口のゴボゴボという音は、逆流が始まる手前のサインです。聞こえたら、ゴミ袋を二重にして水を半分入れた水のうを、便器に沈めたり、排水口に載せたりする方法を覚えておきましょう。

逆流は建物の低い階で起きやすいため、まずは住まいの土地の水はけの弱さを、内水ハザードマップ(下水道などからあふれる浸水の危険を示した地図)で確認しておきましょう。自治体名とあわせて検索すると、マップを公開している自治体であれば、ウェブで閲覧できます。

マンションで逆流が起きたときは、いつ・どの排水口で起きたかを管理会社にも伝えてください。同じ排水管につながるほかの住戸でも、被害が発生している可能性があるためです。管理会社に情報を伝えることで、迅速に排水管の点検を手配したり、掲示で各住戸に水のうの備えを呼びかけたりできるようになるでしょう。

参考:大雨時にトイレが流れづらい場合の逆流防止法(調布市)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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