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涼しい室内で快適にランニング…のはずが一変。共用ジム付きマンションの夏に起きた“ルールなき場所取り”の現実

  • 2026.7.14
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。分譲マンションの共用施設として、本格的なマシンの揃ったフィットネスルームやジムは根強い人気があります。

仕事帰りに気軽に汗を流せる環境は、忙しい方にとっても魅力的です。今回は、共用ジムの充実ぶりも魅力に感じて大規模マンションを選んだものの、夏場の混雑で使いづらくなってしまったFさんの事例を紹介します。

共用ジム付きマンションで起きた夏の異変

共用ジムのある大規模マンションを選んだ40代のFさん。入居してしばらくは不便なく快適に使えていたそうです。

ところが、入居後に初めて迎えた夏、ジムの状況が一変します。連日の猛暑もあり、涼しい室内で体を動かしたいと考える居住者が増え、ジムは一気に混雑するようになりました。

当時のジムには、順番待ちに関する明確なルールがありませんでした。そのため、特定の居住者がランニングマシンを1時間近く占有する状況が当たり前のように発生します。

ルールなき場所取りと一部の居住者による長時間占有

マシンの占有だけでなく、隣にある別のマシンに自分のタオルやボトルを置いて、不適切な場所取りをする人まで現れました。ある日、順番を待っていたFさんは、走り続ける居住者に声をかけます。

「次に使いたいのですが、あとどのくらいでしょうか」

しかし、相手はイヤホンを外して一瞬こちらを見たものの、曖昧な返事をするだけでした。結局、譲ってもらえる気配はなく、Fさんは諦めて帰るしかありませんでした。

管理組合が「ゆずり合いのお願い」の掲示を行っても、目立った改善は見られません。楽しみにしていたジムを気持ちよく使えなくなり、Fさんはストレスを感じるようになりました。

管理組合のルール化で解決するマンションの混雑対策

不満を募らせたFさんは、管理組合に現状を相談することにしました。

同じ不満を抱える居住者はFさんだけではありませんでした。管理組合の理事会で改善策を検討した結果、総会において使用細則(共用部分の使い方を定めた管理組合のルール)の改定が決まります。

新たなルールでは、30分単位の予約制を導入し、あわせてタオルやボトルなどの私物による場所取りを禁止することも盛り込みました。このルールによりマシンの回転が上がり、特定の人の長時間占有や場所取りは減少しました。

台数自体は増えていないため、夏のピーク時は予約が取りにくいこともありますが、不公平感は解消されました。共用ジムの充実をマンション選びの条件にしている方は、台数だけでなく予約や時間制限のルールがあるかを見ておくとよいでしょう。



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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