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【声優・伊藤彩沙インタビュー】20代を締めくくる3冊目の写真集『アヤサージュ』。私の未来はどうなるんだろう?…不安だった20代後半の時期を前向きに乗り越えた

  • 2026.6.24
 ©KADOKAWA / 中村和孝
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その声が響くだけで、空間がパッと華やぐ。『BanG Dream!』市ヶ谷有咲役や『少女☆歌劇レヴュースタァライト』花柳香子役など、数々の作品で彩りを添えてきた伊藤彩沙が、自身の20代を締めくくる写真集『アヤサージュ』(KADOKAWA)を発売する。今作で彼女が訪れたのは、シンガポールとインドネシア・ビンタン島。約2か月にわたるボディメイクを経て挑んだ一冊には、「オトナカワイイ」という自身の理想像と、20代ラストの等身大の魅力が詰め込まれている。

「オトナカワイイ」と20代ラストの魅力をかけ合わせた世界観

――2nd写真集『HONEY』から約3年半。3冊目の写真集のお話が来たときは、どのようなお気持ちでしたか?

伊藤彩沙さん(以下、伊藤):正直なところ、驚きのほうが大きかったです(笑)。でも、20代ラストという大切なタイミングで声をかけていただいたので、今の自分にできる精一杯をこの一冊に残したいなと思いました。

――今回は、テーマを決めるまでにかなり試行錯誤されたと伺いました。

伊藤:そうなんです。1冊目は「いろんな表情の私」を詰め込んで、2冊目では「等身大の私」を皆さんにお見せできたという手応えがあったので、じゃあ3冊目はどうしよう?と。すごく悩みました。そこで改めて自分を見つめ直したときに、私の「好き」の根底にあるのは、ただかわいいだけじゃない、ちょっとスパイスが効いていたり、一癖あったりするような「オトナカワイイ」なんだなって気づいたんです。2ndでも表現した「私らしさ」を軸に置きつつ、その「オトナカワイイ」と20代ラストならではの魅力をかけ合わせた世界観にしたいと思いました。

――ロケ地はシンガポールとインドネシア・ビンタン島ですね。先行公開された、崖のような場所でのカットは非常にインパクトがあって驚きました。

伊藤:ビンタン島にある場所なんですけど、見たこともないようなスケールでした。まさに「自然度100%」といった感じで、本当にすごかったです。

 ©KADOKAWA / 中村和孝
©KADOKAWA / 中村和孝

――しかも、純白のドレス姿でカッコよくポーズを決めていて。写真集の冒頭からとても引き込まれます。

伊藤:(写真集の)編集担当の方と「前作とは違う、インパクトのある始まりにしたいですね」と話していたんです。なので、あの場所を用意してくださったスタッフさんには本当に感謝しています。衣装はヒラヒラしていて甘さがあるのに、表情は強め、というところも気に入っています。本当に壮大なロケーションだったので、マネージャーさんと「すごいね!」って驚きっぱなしでした。

――撮影はタイトなスケジュールだったのでしょうか?

伊藤:限られた時間の中で、本当にみっちりと撮影していただいたので、いわゆる観光らしい観光はあまりできなかったんです。でも最終日の撮影前に少しだけ自由時間をいただけて、現地のコスメショップに行くことができました。そこで「かわいい!」と一目惚れして買ったアイシャドウが、お会計後に確認したら想像以上のお値段で……。

――値段を見ずに買っちゃったんですね(笑)。

伊藤:はい、急いでいたので(笑)。でも、その話をメイクさんにしたら「せっかくだし今日のメイクで使う?」と言ってくださって、一瞬でステキな思い出に変わったんです。ホテルのベッドで枕投げをしているツインテールのカットなんですけど、とても気に入っていて、「(アイシャドウを)使ってもらって良かったな」っていう特別なカットになりました。

――現地のスーパーマーケットでリアルに買い物をしているような、自然体のカットもあります。

伊藤:シンガポールのスーパーですね。そのシーンは、自由時間の延長のような雰囲気で、「お土産を買いながらついでに撮っちゃおう」という感じだったんです。だから、カゴに入っているお菓子やフルーツは私が本当に選んだものばかりです。

 ©KADOKAWA / 中村和孝
©KADOKAWA / 中村和孝

――指にラズベリーをはめて食べる、茶目っ気たっぷりな姿も切り取られていますね。

伊藤:現地のフルーツが本当においしくて。撮影の合間にバクバク食べていたんですけど、「思い出にフルーツも一緒に撮りたいです」とカメラマンさんに提案したら「指にはめてみたら?」と言ってくださったんです。そしたら、ちょっとユニークなカットが完成して。私の食いしん坊なところもよく表れた、自分らしい写真で大好きです。

 ©KADOKAWA / 中村和孝
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――そんな20代の集大成ともいうべき今作。新たな年齢の節目を迎える今、10代の頃に思い描いていた「自分」と比べていかがですか?

伊藤:正直、自分では「大人への道のりはまだまだだな」と思います。私が10代や20代前半の頃に、今の私と同い年くらいだった先輩方は、すごく後輩にやさしくて現場を引っ張ってくださるイメージがあって。自分もいずれそうなっていくんだろうな、しっかりした先輩にならないと……と漠然と思っていたのですが、そこはまだ追いかけている途中かもしれないです(笑)。服装も、だんだん落ち着いた感じになるのかなと思っていましたが、やっぱりかわいいものが大好きだし、生誕祭とかではぶりぶりの衣装を選んじゃいますし。良いとか悪いとかではなく、ずっと「自分のまま」というのはあるかもしれないですね。

――お仕事の現場では、先輩たちからどんな刺激を受けていますか?

伊藤:昨年、『Turkey!』というTVアニメで大先輩方とご一緒させていただいたのですが、セリフの一つひとつから放たれるオーラを肌で感じて、魂が震えるような経験をしたんです。スタジオ中に響き渡るような先輩方の圧巻のお芝居を間近で見たり、掛け合いをさせてもらったりしたことで、大きな刺激をいただきました。

――その経験は、今のご自身の表現にどう影響していますか?

伊藤:現場に行くたびに「すごいな」と感じる日々で、そんな中で「自分にしかできない表現とは何か」「自分らしさとは何か」を、より深く考えるようになりました。それは今もずっと続いている気がします。

――輝かしい活躍の一方で、キャリアを積んできた20代後半ならではの葛藤もあったでしょうか?

伊藤:もちろんです。20代後半に入った頃、確かに悩む時期がありました。素晴らしい演技をする後輩も次々と現れる中で、つい周りと自分を比べてしまって「私の未来はどうなるんだろう?」と。漠然とした不安が押し寄せて悩むことはありましたね。

――その不安な時期を、どう乗り越えてきたのですか?

伊藤:「先のことは置いておいて、一旦、今に集中しよう」と思えたことが大きかったです。お仕事が空いた日があれば、それを嘆くのではなく「スキルアップの時間に使おう」とか「プライベートを楽しもう」と、気持ちを切り替えました。「今を頑張れば、きっと未来に結びつくはず」と考えられるようになってから、すごく楽になった気がします。それに、外に出て活動的に過ごしたほうが一日が長く感じられるんですよね。「なんとなく過ごす日」を減らして、これからも毎日を充実させていきたいです。月に1回くらいは、何もせずゆっくりする日があってもいいですけど(笑)。

――最後に、この写真集を手に取る方々へメッセージをお願いします。

伊藤:3冊目の写真集ということで、撮影に向けてボディメイクを頑張ったり、今の私が一番表現したい「オトナカワイイ」魅力を追求したりと、こだわりをたっぷり詰め込みました。少し背伸びをした表情から、素の自分まで、20代ラストの伊藤彩沙の挑戦をぜひ受け取っていただけたらうれしいです。

取材・文=川倉由起子 撮影=廣瀬拓磨 ヘアメイク=大田葵 スタイリング=今村仁美

▼商品情報

伊藤彩沙 写真集 アヤサージュ

https://www.kadokawa.co.jp/product/322603000459/

▼プロフィール

8月17日生まれ、京都府出身。2013年に声優デビュー。これまでに『BanG Dream!』(市ヶ谷有咲)、『メダリスト』(鹿本すず)、『ウマ娘 プリティーダービー』(ヴィブロス)、『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』(花柳香子)など数多くの作品に出演している。

[X]@ayasa_ito [Instagram]@ayasacream

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