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北川景子、ルーヴル美術館でダ・ヴィンチの傑作に見入る――「見れば見るほど疑問が湧く不思議な作品です」

  • 2026.6.24

2026年9月9日(水)~12月13日(日)にかけて、国立新美術館(東京・六本木)で開催予定の展覧会「ルーヴル美術館展 ルネサンス」。6月18日に開催された記者発表会に、展覧会アンバサダーで音声ガイドも務める俳優の北川景子さんが出席。本展への意気込みなどを話した。

「ルーヴル美術館展 ルネサンス」のアンバサダーに就任した北川景子さん 撮影:ソムタム田井
「ルーヴル美術館展 ルネサンス」のアンバサダーに就任した北川景子さん 撮影:ソムタム田井

ルーヴル美術館を訪れ、絵画が放つパワーを実感

15世紀から16世紀にかけてヨーロッパ各地で隆盛を極めたルネサンス美術。「ルーヴル美術館展 ルネサンス」では、ルーヴル美術館の膨大なコレクションから選び抜かれた50点余りの作品を展示。それらが放つ“豊かで複雑な芸術動向の本質”をなす、さまざまな特徴に光を当てる構成になるという。

その中でも特に注目されるのが、レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作であり、そのまなざしが印象的な女性の肖像、通称「美しきフェロニエール」。本作品は、このたびの展覧会が初来日になる…とのことで、美術ファンにとっては見逃せないポイントと言えるだろう。

北川景子さんは美術館に通うことが趣味で、ルーヴル美術館にも何度も行ったことがあるという 撮影:ソムタム田井
北川景子さんは美術館に通うことが趣味で、ルーヴル美術館にも何度も行ったことがあるという 撮影:ソムタム田井

展覧会の説明に続き、ステージに登壇した北川さんは、アンバサダー就任の感想を聞かれ率直な想いを語る。

【北川景子】若いころから絵画を見ることが好きで、美術館にもよく通っていて。いつか美術に携わるお仕事をしてみたいな…と思っていたので、今回、このようなお話をいただけたことを本当にうれしく思っています。

【写真】アンバサダー就任の喜びを語る北川景子さん 撮影:ソムタム田井
【写真】アンバサダー就任の喜びを語る北川景子さん 撮影:ソムタム田井

展覧会のプロモーションを兼ねた特別番組の収録で、実際にルーヴル美術館を訪れたという北川さん。実はプライベートでも何度も通うくらい、ルーヴル美術館には思い入れがあるそうだが、今回はこれまでとは一味違う感動を味わえたという。

【北川景子】ルーヴル美術館は本当に大好きな美術館で、プライベートでも何度も行ったことがあるんです。初めて訪れたのは20代半ばの頃なんですけど、とにかく“施設の広さ”と“膨大な作品数”、そしてルーヴルならではの“世界観”がすごすぎて。それからは個人的な旅行のときはもちろん、仕事でフランスに行ったときも、時間を作って必ず通うくらいハマっています。今回は番組の収録ということで、休館日に入らせてもらったのですが、お客様がいらっしゃらない状態で一つひとつの作品をじっくり鑑賞することができて。すごく贅沢な時間を過ごさせていただきました。ただ…、とにかく歩きましたね。

展覧会のプロモーションを兼ねた特別番組も放送予定 撮影:ソムタム田井
展覧会のプロモーションを兼ねた特別番組も放送予定 撮影:ソムタム田井

ルーヴル美術館といえば、その広さと展示物の多さからよく「1日では回りきれない」と表現される。ほかに来場者がいない状態でも全エリアを見て回るのは大変だったようで、ロケが終わるころにはクタクタになってしまったという。

【北川景子】とにかく歩きっぱなしで、すごく疲れちゃいました。一緒に行動していたマネージャーが万歩計で歩数を測っていたので見せてもらったら、その日は1万6000歩も歩いていて。あとで調べたところ、これは東京ディズニーランドで開園から閉園ギリギリの時間まで、休みなく園内を歩き回ったときとほぼ同じ歩数だそうです。実際に体験して、「1日では回りきれない」とはこういうことか…と思いましたし、クタクタになるまで絵画や美術品が放つエネルギーといいますか、パワーを感じることができて、すごくいい経験になりました。

「1日中歩き回り、絵画のパワーを感じることができました」と話す北川景子さん 撮影:ソムタム田井
「1日中歩き回り、絵画のパワーを感じることができました」と話す北川景子さん 撮影:ソムタム田井

アートに触れる際は“制作背景”にも考えを巡らせます

続けてMCからは、今回の展覧会の目玉でもあるレオナルド・ダ・ヴィンチの「美しきフェロニエール」についても質問が投げかけられる。間近で鑑賞して、どのような印象を受けたか聞かれた北川さんは「圧倒的な力強さを感じつつも、見れば見るほど疑問が湧いてくる不思議な作品」と同作を評し、報道陣を湧かせた。

【北川景子】これまでは「ルーヴル美術館といえば、やっぱり『モナ・リザ』!」という感覚で、こちらの作品にはそこまで注目していなかったんですけど、今回こうして、ほかにお客様のいない静寂の中で鑑賞させていただいて、あらためて「ものすごく力のある作品だな」という感想を抱きました。なんといっても“目力”がすごいですよね。こちらをじっと見据えている女性の強い眼差しに加え、真っ暗な背景の中、浮かび上がるようにたたずむ人物の存在感もすごくて、惹きつけられるといいますか。今回は特別に、至近距離から細部までじっくり拝見させていただいたんですけど、時間を忘れて、いつまでも見ていられるくらい衝撃を受けました。繰り返しになりますが、本当に目力がすごくて「見据えられている」という感覚になるのに、よく見てみると実は目線が少しズレていて、別の何かを見ているようにも感じられて。「一体、どこを見ているのか?」「このとき、この女性は何を考えているのか?」「この女性は誰で、私たちに何を訴えようとしているのか?」と、見れば見るほどさまざまな疑問が湧いてくる、何とも不思議な作品だなと思いました。

「美しきフェロニエール」を間近で鑑賞し、すっかり魅了されてしまったと話す北川景子さん 撮影:ソムタム田井
「美しきフェロニエール」を間近で鑑賞し、すっかり魅了されてしまったと話す北川景子さん 撮影:ソムタム田井

絵画だけでなく、彫刻などの立体物にも魅力を感じ、美術館ではそれらにも見入ってしまうことが多いという北川さん。続けて聞かれた「アートに触れる際、大切にしていることはありますか?」という問いには、「作品そのものだけでなく、制作背景にも考えを巡らせることが多いですね」と答える。

【北川景子】絵画も好きですし、彫刻とか立体的な建築物とかも好きなんですけれども、そういった作品を見るときはいつも、「どんな時代に、どんな方が、あるいはどんな方々が、どういう思いで、何を伝えたいと思って、この作品を作ったのだろう」と、作り手の想いについて考えを巡らせるようにしています。立派な天井画とか、大きな彫刻などを鑑賞するときも「これは王様に捧げるために作ったものなのだろうか…」とか、「家族を養うために作ったものなのだろうか…」とか。芸術を生み出す人たちが、当時どんなことを考えて、何に思いを馳せてこの作品を作ったのだろう…と、自分なりにあれこれ考えることが好きなんです。

撮影:ソムタム田井
撮影:ソムタム田井

ちなみに本展では、「美しきフェロニエール」など展示物をモチーフにしたさまざまなオリジナルグッズが発売されることになっており、こちらも話題になっている。北川さんも、とあるグッズをプロデュースしているそうで、そちらの詳細を聞かせてもらった。

【北川景子】私自身、展覧会に行った際には、その展覧会ならではのオリジナルグッズを買うのが楽しみの一つでして。クリアファイルやペンといったステーショナリーは、毎回必ず購入しているんですけど、本展にお越しになる皆様にも、作品を見たときの感動がずっと残るような、手に取って使っていただけるグッズをお届けできないかな…と思いまして、タンブラーを作らせていただくことになりました。まだ製作中なんですけど、ルネサンスの雰囲気を彷彿させるような、手芸のレースなどをデザインに落とし込んだ商品をご用意させていただきます。

「ルーヴル美術館展 ルネサンス」では音声ガイドも務める北川景子さん 撮影:ソムタム田井
「ルーヴル美術館展 ルネサンス」では音声ガイドも務める北川景子さん 撮影:ソムタム田井

最後に、本展を楽しみにしている方たちに向けて、北川さんより一言メッセージが述べられ、発表会は終了した。

【北川景子】私は展覧会に行くことが大好きで、よく足を運ぶんですけど、こちらの「ルーヴル美術館展 ルネサンス」はその名の通り、ルーブル美術館の展示物に興味のある方なら、大満足間違いなしの展覧会になっています。絵画と聞くと「なんとなく敷居が高そう」と思われるかもしれませんが、本展では50点余りの作品が一度に楽しめるので、気を張らずに足を運んでいただければ、きっと気になる作品が見つかると思います。レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ、有名な芸術家の作品がこんなにたくさんそろう展覧会はなかなかないので、普段はあまり絵画を見たりしない…という方にも、ぜひ足を運んでいただけますとうれしいです。

そうしてお越しくださった方同士で、作品について語り合い、本展に訪れたことがコミュニケーションのきっかけになって、絵画のことをさらに好きになっていただけたらうれしいですね。開催時期が“芸術の秋”なので、大勢の方にお越しいただいて、素晴らしい作品たちに触れていただけますと幸いです。また、収録はこれからですが、私も音声ガイドを務めさせていただきます。一生懸命声を吹き込んで、作品の魅力をお伝えしますので、音声ガイドの方も注目していただけますとうれしいです。一人でも多くの方のご来場をお待ちしております。

取材・文=ソムタム田井

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