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彼から届いた旅行の予算表。私の分にだけ「相談」とあって、理由を聞けないまま数日が過ぎた話

  • 2026.6.22
ハウコレ

彼から届いたメッセージに、二人の旅行の予算表が添付されていました。上から目で追っていくと、私の名前が並ぶ行にだけ、「相談」と書き添えられていたのです。ありがとう、と返したものの、そのことが頭から離れなくなるとは、このとき思ってもいませんでした。

添付されていた、よくできた予算表

彼とは付き合って二年になります。二人で泊まりの旅行に行くのは初めてで、行き先が決まってからは、お互いに心待ちにしていました。その彼から、メッセージにファイルが添付されて届いたのです。

「旅行の予算、ざっくり組んでみた。見てみて」

開いてみると、交通費や宿泊費、食事代まできれいに項目分けされた表でした。几帳面な彼らしい、よくできた予算表です。

私は感心しながら、「ありがとう、見てみるね」と返しました。

私の行にだけ書かれていた一言

ところが、項目を一つずつ確かめていくうちに、ある違和感に気づきました。彼の費目には金額がきちんと入っているのに、私の名前が並ぶ行にだけ、金額の代わりに「相談」と書かれていたのです。

真っ先に頭に浮かんだのは、お金のことでした。私の分は自分で出してね、という意味だろうか。それとも、私にかける費用は決めかねている、ということだろうか。考えるほど、彼にとって私は一緒に楽しむ相手ではなく、どこか割り切って計算する対象なのかもしれない、という気がしてきました。

聞きたいのに、聞けないまま

本当はすぐに聞けばよかったのだと思います。けれど、お金のことを問いただすようで、どうしても切り出せませんでした。がめついと思われたくない。その一心で、私はいつも通りのやりとりを続けました。

彼からのメッセージは、相変わらず普通でした。旅行先で食べたいものの話や、持ち物の話。その何気なさが、かえって私の中の不安を大きくしていきます。私だけが一人で勝手に悩んでいるのではないか。そう思うと、楽しみだったはずの旅行が、少しずつ重たく感じられていきました。

そして...

数日が過ぎ、二人で会ったとき、私は思いきって切り出しました。

「予算表の私の分だけ『相談』ってあったでしょ。あれ、ずっと気になってて」

彼は少し驚いた顔をして、それから言いました。

「ああ、あれか。君の分だけは、勝手に決めたくなかったんだ」

「僕の分はどこでもいい。けど君がやりたいことは、ちゃんと話してから決めたかった」

私は、自分がずっと別の意味に受け取っていたことに気づきました。「削るための『相談』だと思ってた」と打ち明けると、彼は「逆だよ。君の分は、少しいいところにしたかった」と笑いました。

一人で重ねていた不安が、ほどけていくようでした。気になったことは溜め込まずに聞こう。そう思えたことが、この旅行で一番の収穫だったのかもしれません。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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