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新シリーズでも保育士でこ先生が子どもたちに振り回される! 笑いと癒やし、そしてほろりも詰まった、保育園コミックエッセイ最新巻【書評】

  • 2026.6.21

【漫画】本編を読む

でこぽん吾郎氏による『ただいま! 保育士でこ先生』(でこぽん吾郎/KADOKAWA)は、保育士として働いた実体験をもとに描かれるコミックエッセイだ。SNSから火がついた人気シリーズ「実録 保育士でこ先生」が完結し、新たにスタートしたのがこの「ただいま!」シリーズで、第3巻が2026年4月に発売された。

主人公・でこ先生は、ちょっぴりドジで憎めない保育士。保育園という場所は、子どもたちの予測不能な言動が毎日あふれている。ままごとに誘われたと思ったらキッチン役にされたり、鼻をかませたら顔面に鼻水をあびたりと、「なぜそうなる!?」というハプニングの連続に、でこ先生はあたふたしながらも全力で向き合う。そのやりとりから生まれる笑いはただおかしいだけではなく、子どもたちの純粋さや無邪気さがあふれていて、自然と顔がほころぶものばかりだ。

3巻の大きな見どころのひとつが、55ページにもわたる描き下ろしだ。特に注目したいのが「お悩み相談コーナー」である。「ご飯を自分から食べない」「スプーンで遊んでなかなか食事が進まない」「手づかみ練習がうまくできなくて悩んでいる」といった、子育て中の人の悩みに、でこ先生が漫画形式で明るく答えていく。

このコーナーが素晴らしいのは、「こうしなければいけない」という正解を押し付けるのではなく、「そういう時期もあるよね」「一緒にやってみようか」という温かいまなざしで語りかけてくれることだ。専門的な保育の知識を、親しみやすいでこ先生の言葉で届けてくれるから、気持ちを楽にしてくれるだろう。

そしてもうひとつの描き下ろしである「大好き」にも注目してほしい。お母さんと娘の関係を描いたこの一編は、コミカルな日常パートとは空気が異なる親子の愛情物語。涙なくして読めないエピソードなので必見だ。

子どもたちの自由さに笑いながら、読み終わる頃には心が温かくなっている。保育園の日常にはこんなにも小さな幸せが詰まっていたのかと、この新作でも気づかせてくれる。

文=ゆくり

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