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「口出しするな、もう孫に会えなくなるぞ」と義母に怒る義父。普段温厚な義父が怒ったワケとは

  • 2026.6.21

外に出したくない時期

息子が生まれたのは、感染症が大きく流行していた頃だった。予防の手立ても、まだ十分ではない時期。

生まれたばかりの体で、人混みに連れ出すのが私には怖かった。

そんな中で義母が、こう言い出した。

「お参りはちゃんとしてあげなきゃね。日取りはいつにする?」

記念は大事にしたい。でも、室内に長くいるのは避けたかった。

「祈祷はやめて、神社の外で両家そろって写真だけ撮りませんか」

そう提案して、義母も一度は納得してくれたはずだった。

寝室の下から聞こえた声

後日、義両親が息子に会いに、私たちの家へやってきた。あいにく私は体調を崩していて、二階で横になっていた。

玄関のチャイムが鳴り、夫が義両親を迎え入れる気配がした。私は降りていって挨拶したかったが、立ち上がるとくらりとする。今日は皆に任せようと、目を閉じていた。

うとうとしていると、階下から義母の尖った声が聞こえてきた。

「祈祷しないなんてお参りじゃない!」

「ちゃんとやるべきよ!」

相手をしているのは、夫だった。

約束したはずの話を、義母は蒸し返していた。

「今この時期に、そんなことやるべきじゃないよ」

夫がそう返しても、義母は引き下がらない。記念だ、しきたりだと、声はだんだん大きくなっていく。

私は布団の中で、身を硬くしていた。降りていって割って入るべきか、それとも夫に任せるべきか、天井を見つめながら迷った。

そのとき、それまで黙っていた温厚な義父が、低い声で口をはさんだ。

義父の一喝

「口出しするな、もう孫に会えなくなるぞ」

びしゃりと言い切る義父の声に、義母の勢いが止まった。

「だって、ちゃんとしてあげないと……」

言いかけて、言葉が続かない。義父は重ねて言った。

「孫の体が一番に決まってるだろう。母親が外に出したくないと言うなら、それが正しい」

夫も、すかさず後を引き取った。

「写真だけでも、ちゃんとした記念だよ。それで十分なんだ」

二人にそろって正論を返され、義母はとうとう口をつぐんだ。気まずそうに視線を落とし、それきり祈祷の話は出てこなかったという。

私がこの顛末を知ったのは、義両親が帰ったあとだった。夫が、ことの一部始終を話してくれたのだ。

「父さんが、めずらしくびしっと言ってくれてさ」

その横顔は、どこか誇らしげだった。あれだけ強気だった義母から、私への文句はその後ぴたりと止んだ。会うたびに息子を抱きたがり、口出しはもうしてこない。反省したのだろうと、私はそっと胸にしまっておくことにした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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