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「消したんじゃなくて、こっちに集めてたんだ」。彼女が写った写真を抜き出した、僕の本当の理由

  • 2026.6.19
ハウコレ

彼女の返事が、少しずつそっけなくなっていく。気づいていながら、僕は本当のことを言えませんでした。隠し通すことが、これほど彼女を不安にさせていたなんて。

共有アルバムから、彼女が写った写真を一枚ずつ抜き出していきました。残したのは、二人で出かけた景色や料理の写真ばかりです。これで気づかれずに準備を進められる、そう思っていました。

気づかれたくなかった計画

付き合って一年の記念日に、彼女との思い出をまとめたアルバムを贈ろうと考えていました。一年分の写真は数えきれないほどあって、どれを入れるか一人では決めきれません。そこで、景色や料理の写真だけを彼女に選んでもらおうと思いついたのです。ただ、彼女が写った写真を残したままでは、何を作っているのか勘づかれてしまう。だから一枚ずつ抜き出してから、「今度の写真、どれがいいか選んでくれる?」とアルバムを送りました。

言葉を濁した僕

送ってすぐ、彼女から「これ、何に使うの?」と返ってきました。打ち明けてしまえば簡単だと分かっていながら、せっかくの驚きを取っておきたくて、僕は「選んでくれたら、それでいいから」とだけ返しました。送ったあとで、自分の言い方がいかにもそっけなかったことに気づきます。けれど、ここで引き返したら計画が台無しになる。そう言い聞かせて、僕はそのままにしてしまったのです。

そっけなくなる返事

それからの彼女は、メッセージの返事が目に見えて短くなっていきました。何かを疑っているのかもしれない、不安にさせているのかもしれない。そう感じながらも、僕は口を閉ざし続けました。「実はね」と打てば済む話です。それでも、もう少しで完成するからと、僕は自分の計画を、彼女の気持ちより先に置いてしまいました。今思えば、いちばん向き合うべき相手から、目をそらしていたのだと思います。

そして...

迎えた記念日、僕は仕上げたアルバムを彼女に手渡しました。表紙をめくった彼女が顔を上げたとき、「消したんじゃなくて、こっちに集めてたんだ」と伝えました。ほっとした表情に変わっていく彼女を見て、うれしさよりも先に、申し訳なさが込み上げました。たった一言伝えるだけで、彼女を不安なまま待たせずに済んだはずです。驚かせることばかり考えて、いちばん大切な人の気持ちを後回しにしていました。次は隠しごとではなく、まっすぐ言葉にして渡そうと決めました。

(20代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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