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「大丈夫だから!」会社の金が数千万消えても友人を信じ続けた夫。我慢出来なかった妻が取った行動とは

  • 2026.6.17
「大丈夫だから!」会社の金が数千万消えても友人を信じ続けた夫。我慢出来なかった妻が取った行動とは

安定を捨てた夫の決断

夫は長年勤めた公務員を辞め、友人が立ち上げた建設会社に加わった。任されたのは経理。安定した職を手放した上での挑戦で、三人の子を抱える我が家にとって、それは大きな賭けだった。

「安定した仕事だったのに、本当に大丈夫なの?」

「あいつとは長い付き合いだから。大丈夫だから!」

夫はそう言って、私の不安を取り合わなかった。長い付き合いの友人を疑う気は、まるでないようだった。最初の数か月は、まだよかった。会社の様子がおかしくなったのは、その後のことだ。

取引先からの入金や、集めたはずの出資金が、次々と消えていく。帳簿の数字と通帳の残高が、どうしても合わない。気づけば、数千万円もの行方がわからなくなっていた。

向き合わない夫

私は何度も夫に尋ねた。けれど、返ってくるのは決まって曖昧な言葉だった。

「あのお金、何に使ったの?」

「いや、それは……あいつが管理してるから」

「あなた、経理でしょう。説明できないの?」

夫は目を合わせず、それ以上は語らなかった。

「仕事、変えたほうがいいよ。子どもたちの生活もあるの」

「大丈夫だから」

「どうして言い切れるの。説明できないのに」

「あいつを信じてる」

その「大丈夫」を、私はもう何十回聞いたかわからない。金額の大きさより、何も説明せず、向き合おうともしない夫の姿に、私の心は冷えていった。

「私が不安なの、わからない?」

「心配しすぎだよ」

会話は、いつもそこで途切れた。

離れて守ったもの

悩み抜いた末、私は離婚を選んだ。三人の子を連れて、その家を出た。

「本当にいいのか」

「あなたが説明してくれないなら、私はこの子たちを守るしかない」

夫は何か言いかけて、結局、黙り込んだ。最後まで、お金のことは一言も語らなかった。

それからしばらくして、共通の知人から連絡が入った。

「あの会社を立ち上げた人、姿を消したらしいよ」

受話器の向こうの声に、私は静かに息をついた。夫が「信じてる」と繰り返した相手は、結局、何もかも置いて消えていた。

会社も、消えたお金の説明も、何ひとつ残さずに。あのまま家に残っていたら、と思うと、背筋が冷たくなる。

今、私は三人の子どもたちと暮らしている。朝、にぎやかな食卓を囲みながら、ふと思う。あの日「大丈夫」を信じなかった自分の判断は、間違っていなかった。

「ねえ、今日のごはん何?」

子どもの声に、私は笑って立ち上がる。お金の行方に怯え、夫の沈黙に傷ついていたあの頃より、ずっと穏やかで、温かい朝だった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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