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ヒトデの前菜や千鳥格子のミルフィーユに心が躍る!大阪にレストラン「ムッシュ ディオール」がオープン

  • 2026.6.16
Den Niwa, Lara Giliberto

2026年5月21日(木)、大阪・心斎橋に「ハウス オブ ディオール 心斎橋」がグランドオープン。ファッションからライフスタイルまで、クチュールメゾンの美学がぎゅっと詰まった空間にレストラン「ムッシュ ディオール 大阪」もオープンした。

メニューを監修するのは、世界でもっとも多くのミシュランの星を持つ女性シェフであり、銀座や代官山にある「カフェ ディオール」のメニューを手掛けていることでも知られるアンヌ=ソフィー・ピックだ。日本にレストランを構えるのが夢だったというシェフの料理とは? エクスクルーシブなレストランの魅力にフォーカス。


Lara Giliberto

35年前の初来日から続いた夢の結実

2023年以降、ディオールと長期的なコラボレーションを重ねてきたアンヌ=ソフィー・ピック。実は彼女が初めて日本を訪れたのは35年前、21歳の時。

「当時私はまだ学生で、今の主人である彼と一緒に訪れ、とても感動しました。当時の日本というのは、欧州にとってはまだまだミステリアスな存在。この日から私は日本に恋をして、ずっとその思いを抱き続けています」とピックシェフ。

「私にとって日本はインスピレーションの源。日本との出合いがあったからこそ、今の私と私の料理があります」

家族で代々経営するフランス東部ヴァランスの旗艦店「メゾン・ピック」(3つ星)を始め、パリの「ラ・ダム・ド・ピック」(1つ星)、スイス・ローザンヌの「ピック・ボー・リヴァージュ・パレス」(2つ星)、タイ・バンコクの「アンヌ=ソフィー・ピック・アット・ル・ノルマンディー」(2つ星)など、世界中でレストランを展開し、高い評価を得ている。それでも、日本のための料理を選ぶことはとても難しかったそう。

「憧れの日本、さらに『ディオール』という世界的な名を冠したレストランで料理をするにあたり、メゾンのアーカイブが保管されたアトリエを何度も訪れました。ムッシュ ディオールによるオートクチュールの素晴らしい作品との関連性を大切にしながら、皆さまに味わっていただく料理を創作しました」

Lara Giliberto

メゾンの歴史とコードを再解釈したメニューに注目

料理はすべてコース仕立て。「クチュールコース」の序盤、スターターとして登場するのは、シェフがとりわけ気に入っているというウニとそば茶を使った一皿「レトワール ドゥ メール」だ。

ウニとそば茶の濃厚なババロアは、海の星ことヒトデをかたどったもの。そこにみかんとディルのコンディメントをのせ、仕上げにナスタチウムのクーリを添えている。磯の香りとそば茶の香ばしさに、柑橘の爽やかな酸、ナスタチウムの青い香りが心地よく重なる。

「ウニは個人的にも大好きな食材で、フランスでも多くの人が好んで食べる食材です。ただ、日本のウニは特別。とてもクオリティーが高い。普段私は香りを大切に料理をしていますが、この一皿にはそば茶の香りを印象的に使っています。魚介とそば茶の相性は抜群。互いを見事に引き立て合うと確信しています」

Lara Giliberto

シグネチャーディッシュの主役はさば

レストランのシグネチャーディッシュ「ル カレ」は、シェフの父ジャック・ピックが好んで作っていた伝統的な「漁師風サラダ」をベースにしているそう。

とろけるほど柔らかくローストしたポロネギの上に、冷燻後炙り焼きにしたさばとキャビア、マスタードシードをのせたもので、さばの火入れが絶妙。だしと抹茶、シェリービネガーのサバイヨンソースに絡めながら食べれば、見知った和素材の新しい魅力がキラキラと輝きだす。

「このソースはとてもフランス的でありながら、日本の食材を生かす味わいです。大胆でありながら、同時にフランス料理と日本料理の架け橋になるようなソースをイメージしました」

Lara Giliberto

ミニマルな白いキューブ型のデザート「ルミルフィーユブラン」もまたシェフのシグニチャーのひとつ。このレストランのために、「ディオール」のアイコンのひとつでもある、ハウンドトゥース柄(千鳥格子)をまとわせた。

バニラとジャスミンの香りが贅沢に漂うキューブにナイフを入れると、薄いパイ生地の層がサクサクっと音を立てて現れる。横に添えたエスプーマにはホワイトペッパーをしっかりと効かせ、甘さの中にシャープな余韻を残す。

DEN NIWA

ピーター・マリノが手掛けた空間も唯一無二

世界的な建築家、ピーター・マリノが手掛けたラグジュアリーな内装もまた特筆すべきポイントだ。クリスチャン・ディオールが愛した南仏の別荘「ラ コル ノワール城」や豊かな庭園へのオマージュとして構想された店内は、無数の色と柄が見事にミックスマッチ。そこにいることで、アートの一部になったような感覚に浸れる。

(上)メインダイニングは46席。(下)プライベートルームは2室あり、写真のほかにキッチンに面したシェフズテーブルもある。

DEN NIWA

(上)レストランの中にあるバーカウンターは5席。(下)国内外のワインを1,400本以上集めたセラー。今後はこのスペースでのテイスティング体験も行う予定だそう。

ファッションと食を愛してやまない方におすすめ。

DEN NIWA

ムッシュ ディオール 大阪

住所/大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-9-17 ハウス オブ ディオール 心斎橋 4F
電話番号/06-7632-1450
営業時間/11:30~15:00、18:00~22:30
定休日/月・火曜
※完全予約制・コースのみ
※ランチ¥12,000~、ディナー¥30,000~

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