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「その服、彼ウケ悪そう」何かと下げてくる友人→誤って届いたメッセージで本音を知った話

  • 2026.6.16
ハウコレ

試着室の鏡の前で、私は見つけたばかりのワンピースに袖を通していました。隣にいた友人が漏らしたひとことに、それまでの高揚感はすっと引いていきました。友人と過ごす時間が、いつからか少しだけ息苦しいものになっていたのです。

何を選んでも返ってくる言葉

その日、私は気に入ったワンピースを見つけて、久しぶりに心が弾んでいました。鏡の前で振り返る私に、友人は表情を変えずに言いました。「その服、彼ウケ悪そう」。こうしたやりとりは、初めてではありませんでした。新しい髪型にすれば似合う人を引き合いに出され、メイクを変えれば派手すぎると返ってくる。彼氏との話をすれば、よく続いているねと笑われる。どれも友達の率直な意見なのだろうと、自分に言い聞かせてきました。それでも、何かを選ぶたびに彼女の顔色をうかがう癖が、いつのまにか身についていたのです。

届くはずのなかった一通

買い物から帰ってしばらくして、スマホの通知音が鳴りました。画面には友人の名前。けれど開いてみると、それは明らかに私へ向けたものではありませんでした。「正直、あの子の隣にいると自分が惨めになる。だからつい服とかにケチつけちゃうんだよね」。別の誰かへ送るつもりが、相手を間違えて私に届いたのだと、文面を読むうちにわかってきました。何度も同じ行を目で追いました。下げられるたびに飲み込んできた小さな違和感が、ひとつの形になって目の前に並んでいました。

ネガティブな言葉の正体

ほどなくして、友人から続けてメッセージが来ました。「さっきのは、あなたに送るつもりじゃなかった。本当にごめん」。画面の文字を見ながら、不思議と責める気持ちは湧いてきませんでした。むしろ、長いあいだ抱えていたモヤモヤの正体が、ようやくわかった気がしたのです。私の服も髪も、彼女の本心とは関係のないところで点数をつけられていただけでした。私は短く返しました。「ううん、本音が聞けてよかった」。送ったあと、これまで彼女の前で強がっていた自分が、少しだけ自由になった気がしました。

そして...

その後、彼女とは少しずつ距離を置くようになりました。連絡が減っても、以前のような息苦しさはありません。私は例のワンピースを着て、彼と出かけました。彼は会うなり「その服いいね、似合ってる」と笑ってくれました。誰かの物差しではなく、自分がいいと思えるものを選んでいい。そんな当たり前のことを、私はようやく自分に許せるようになったのです。ネガティブな言葉に揺れていた日々は、もう遠くなりました。これからは、私を否定しない人たちと笑っていたいと思います。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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