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奨学金“月8万”を借りた20代男性→『毎月1.6万なら問題なく返せる』はずが…卒業後、届いた“1通の通知”に絶句

  • 2026.7.7
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

みなさま、こんにちは。元銀行員の金融ライター・池田です。

日本学生支援機構の貸与型奨学金には、無利子・有利子の2種類があります。

有利子の「第二種奨学金」は、比較的緩やかな要件で利用できるのが特徴です。

しかし、利用時には卒業後のために押さえておきたいポイントも。

今回は、大学進学にあたり貸与型奨学金を借りたものの、卒業後に“大きな見落とし”に気付いた男性の事例を紹介します。

有利子の奨学金を『月8万円』借りることになった男性

20代の男性・Aさん(仮名)は、大学進学時に月8万円の奨学金を4年間借りました。

当時の第二種奨学金の利率は、利率固定方式で約0.26%。事前に行ったシミュレーションによると、卒業後は毎月約1万6,000円を20年間返還する計算でした。

「毎月1万6,000円なら問題なく返せるだろう」

地元を離れて下宿していたAさんは、奨学金を学費や生活費に充てながら4年間の大学生活を終えました。

卒業後、自宅に届いた1通の通知にあ然…

Aさんは無事に大学を卒業し、晴れて新社会人に。

ある日、自宅に奨学金の返還に関する書類が届きました。

中身を確認すると、毎月の返還額は『約1万9,000円』となっていました。

「シミュレーションでは1万6,000円台だったのに、なんで…」

適用金利を確認すると、当初約0.26%で計算していたはずの金利は1.64%台に。

20年間の返還総額では、約57万円増えている計算でした。

奨学金は“貸与終了時”の金利が適用される

奨学金の金利は、貸与開始時ではなく貸与終了時に決まります。

つまり、大学入学時点の金利を参考に返還額を計算しても、貸与が終了する卒業月の金利が異なれば、当然返還額も変わってしまうのです。

Aさんは一人暮らしをしており、給与は手取りで約23万円。

毎月数万円の貯蓄がやっとの生活を送っていましたが、奨学金の返還が始まってからはさらに生活がカツカツになってしまいました。

奨学金の金利ルールを確認しよう

2026年現在、奨学金の金利は上昇傾向にあります。

2026年5月時点の利率固定方式の金利は2.922%であり、基本月額部分の上限として定められている3.0%に迫る数字に。

たとえば、2023年4月に入学して4年間奨学金を借りる人は、卒業月である2027年3月時点の金利が適用されます。

2023年4月当時の金利である0.737%を想定していると、実際の適用金利は+2.0%以上となる可能性も。

奨学金の利用を検討する際は、適用金利のルールを正しく把握することが重要です。


参考:貸与利率の推移(JASSO)

監修・執筆:元銀行員・ikebu

元銀行員の金融・法律ライター。一種外務員資格(証券外務員一種)、行政書士資格を保有。大学では法学部・法律学科に在籍し、卒業後は地方銀行に入行。個人リテール業務において、投資信託・生命保険商品の販売を中心とする資産運用のサポートのほか、住宅ローンや相続などの幅広い業務に携わる。法人営業では、事業性融資や法人向けの運用商品販売を担当。現在は金融・法律ジャンルを中心にライターとして活動。銀行員時代の経験や保有資格を活かし、専門的な内容を分かりやすく丁寧に解説することを得意とする。

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