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「もう赤ちゃん来ないでほしかった」4人兄弟の長女がポツリ。続く『切ない願い』に、胸が締め付けられた

  • 2026.6.15

筆者友人D子の話です。「この子はしっかりしているから大丈夫」——そう思い込んでいたのは、私の都合だったのかもしれません。第4子が生まれてから、長女への言葉が変わりました。「お姉ちゃんだから」「長女だから」。文句ひとつ言わず弟たちの世話をこなしてくれる娘を、いつの間にか“頼れる存在”として見るようになっていたころ、娘がぽつりと漏らした一言に、私は言葉を失いました。

画像: 「もう赤ちゃん来ないでほしかった」4人兄弟の長女がポツリ。続く『切ない願い』に、胸が締め付けられた

末っ子が生まれて、長女はさらに「お姉ちゃん」になった

第4子が生まれたとき、長女は小学3年生でした。
下に弟が2人いて、さらに赤ちゃんが加わった我が家。
長女は第2子が生まれてからも「お姉ちゃん」として育ってきましたが、末っ子の誕生でその立場はより一層強くなりました。

「お姉ちゃんだから」「長女だから」——気づけばその言葉を、私は何度も口にしていました。
オムツを取ってきてくれる、弟たちと遊んでくれる、食事の準備を手伝ってくれる。
文句ひとつ言わず動いてくれる娘を、「しっかりしてるね」と頼りにしていました。

それが当たり前になっていました。

ぽつり、と漏れた言葉

末っ子が生まれて半年が過ぎた、ある夜のこと。
下の子たちが寝静まり、長女と2人でいる時間ができました。
テレビを見ながら、なんとなく話していたときでした。

「ねえ、ママ」
「なに?」
「赤ちゃん、来ないでほしかった」

一瞬、何を言われたのかわかりませんでした。聞き返すと、娘は続けました。

「一人になりたいって思うことがある。でも、言えなかった」

表情は穏やかでした。
責めているわけでも、泣いているわけでもありません。
ただ静かに、ずっと胸にしまっていたものを、そっと出してきた——そんな様子でした。私は言葉が出ませんでした。

「しっかりしてる」の裏側

娘がそう感じていたこと自体、気づいていませんでした。
末っ子の世話、家事の手伝い、弟たちの相手。
長女はいつも笑顔でこなしてくれていました。だから「大丈夫」だと思っていました。

でも考えてみれば、当然かもしれません。
小学3年生はまだ9歳です。
自分だって甘えたい、かまってほしい、一人でいたい——そう思う日があって当たり前。
「お姉ちゃんだから」という言葉が、娘の本音に蓋をしていたのかもしれません。

しっかりしているのではなく、しっかりするしかなかったのかもしれない。
そう気づいたとき、胸が締め付けられました。

2人きりの時間を、意識的に作るようになった

あの夜から、変えたことがあります。
週に一度は必ず、どんなに短くても長女と2人だけになる時間を作るようにしました。
近所のスーパーに2人で買い物に行く。
時折、近所のカフェで2人でココアを飲む。
そのときだけは、弟たちの話もしません。
長女が話したいことを、ただ聞く。

最初はぎこちなかった娘が、最近は自分から「今日、2人で行ける?」と聞いてくるようになりました。

4人育てながら、一人一人を見る。
口で言うのは簡単ですが、実際は難しいもの。
でもあの夜の「一人になりたい」がなければ、気づかないまま過ごしていたと思います。
末っ子が生まれて1年。
長女がようやく、私に本音を話せるようになってきた気がしています。

【体験者:30代・女性・会社員、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:K.Matsubara
15年間、保育士として200組以上の親子と向き合ってきた経験を持つ専業主婦ライター。日々の連絡帳やお便りを通して培った、情景が浮かぶ文章を得意としている。
子育てや保育の現場で見てきたリアルな声、そして自身や友人知人の経験をもとに、同じように悩んだり感じたりする人々に寄り添う記事を執筆中。ママ友との関係や日々の暮らしに関するテーマも得意。読者に共感と小さなヒントを届けられるよう、心を込めて言葉を紡いでいる。

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