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人付き合いは「広く賑やか」な方がいいと思ってたけど。60代で行き着いた『本当に貴重な関係』

  • 2026.6.15

知人のBさんの話です。ふとした事から、親戚のAさんと久しぶりに連絡を取り合う様になったBさん。二人の間には自慢も駆け引きもない、温かく静かなやりとりが続いています。その中でBさんがふとこぼした言葉。人間関係の本質とは……?

画像: ftnews.jp
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それぞれの生き方

Bさんの親族に、Aさんという独身の男性がいます。

若い頃は仲間とつるんだりと勢いのある目立つ人でしたが、年齢を重ねるにつれて人付き合いは狭くなり、今は地元でひっそりと暮らしているのだそうです。

一方のBさん自身も、障害のある子どもの育児や家庭問題、大切な人との死別など、長年ずっと気を張り続けて生きてきた人でした。

そんな二人が、ある時期から久しぶりに連絡を取り合う様になります。

穏やかなやりとり

BさんとAさんの二人のやりとり──それは不思議なくらい穏やかでした。

子どもの時の思い出の料理の話、雪景色の写真、お菓子の送り合い。

自慢話や駆け引きは一切なく、「返事は無理しないでいいよ」というお互いを労わり合う、静かで緩やかな空気感だけがありました。

特別なことは何もありませんが、そのやりとりにはどこか満ち足りたものがありました。

Bさんの一言

ある時、Bさんはぽつりと言いました。

「若い頃は、自分の事を強く求められたり、強い刺激に価値があると思ってた。でも今は、こうして安心して素の自分でやりとりできる相手の方が、よっぽど貴重なのかもしれないね」

その言葉が、妙に胸に刺さりました。

沈黙が苦にならない。

多くを説明しなくても、自然と分かり合える。

お互いの前で、一切の気を張らなくていい。

そんな関係は一見地味に映るかもしれません。

しかし、常に気を張って色々な出来事を駆け抜けてきた人であるBさんにとって、それは何にも代えがたいものだったのでした。

深く残るもの

派手で劇的な繋がりだけが素晴らしい人生の証ではない──。

人はさまざまな経験を経て、少しずつ心に深みが増していくからこそ、何気ない静けさの中にある優しさを、より愛おしく感じられるようになるのではないでしょうか。
「人間関係は、広く賑やかなほうがいい」という思い込みから少し自由になって、自分が本当にホッとできる繋がりを大切にしていく。Bさんの言葉から、その事が、静かに伝わってきました。

【体験者:60代・女性会社員、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢佑菜
管理栄養士の資格を持つ、2人の自閉症男子のママ。自身の育児環境の変化をきっかけに、ライター活動をスタート。食と健康を軸に、ライフスタイル全般のコラムを得意とし、実体験に基づいたリアルな記事を執筆中。専門的な情報を「わかりやすく、すぐに日常に取り入れられる形」で伝えることが信条。読者の「知りたい」に寄り添い、暮らしを整えるヒントを発信しつづけている。

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