1. トップ
  2. エピソード
  3. デートの候補日から私の名前だけが消えていた。彼に理由を聞けないまま、私の想像は最悪の方向へ

デートの候補日から私の名前だけが消えていた。彼に理由を聞けないまま、私の想像は最悪の方向へ

  • 2026.6.13
ハウコレ

スマホの通知音で、彼からのメッセージに気づきました。来月のデートの候補日を、カレンダーのアプリにいくつか入れておいたという連絡です。

嬉しくなってすぐに予定を開いたのですが、しばらくして、そのうちの一日だけ、参加者の欄から私の名前が消えていることに気づいたのです。

三つの候補日と、丸い予定の印

彼とは付き合って半年ほどになります。デートの予定は、いつも彼がカレンダーのアプリで候補日を立ててくれて、私が都合のいい日を選ぶのが二人のやり方でした。

「来月のデート候補日を三つ入れておいたよ!都合のいい日を選んで」

画面には三つの予定が並んでいました。カレンダーの日付に小さな印がついて、どれも休日で、行きたかった場所の名前もメモに添えられています。私はその気遣いが嬉しくて、すぐにすべての予定に参加の返事をしました。

久しぶりにゆっくり会える日を、指折り数えるような気持ちでいたのです。

消えた一日と、はぐらかされた返信

ところが数日後、もう一度予定を見返したとき、三つあったはずの候補日のひとつから、私の名前が消えていました。残りの二つには私の名前が残っているのに、その一日だけ、参加者が彼だけになっているのです。

何かの操作ミスかもしれない。そう思おうとしても、落ち着きませんでした。あの日に、私には言えない別の予定が入ったのだろうか。もしかして、ほかの誰かと過ごすつもりなのだろうか。考えれば考えるほど、悪いほうへ想像が傾いていきます。

思い切って、彼にメッセージを送りました。

「ひとつ、私だけ予定から外れてるみたいなんだけど」

返ってきたのは「ああ、それは気にしないで。大丈夫だから」という一言だけでした。

問いただせないまま過ぎた数日

気にしないで、と言われても、気になって仕方がありません。それ以上しつこく聞けば、面倒な人だと思われそうで、私は画面を見つめたまま返信を打てずにいました。

それから会うまでの数日、私はずっとあの予定のことを考えていました。彼の笑顔の写真を見ても、素直に喜べません。何か悪いことが起きている気がして、自分から踏み込むのが怖かったのです。

そして迎えた当日。待ち合わせ場所に現れた彼は、少しばつが悪そうな顔をしていました。そして「この前のこと、ちゃんと話すね」と切り出したのです。

そして...

彼が予定から私を外したのは、その日を私へのサプライズにしたかったからでした。会う場所も、頼んでおいた小さなお祝いの準備も、私に知られたくなくて、予定のメモを隠すために私を参加者から外したのだと言います。

「驚かせたかったのに、不安にさせて本当にごめん」

そう謝る彼に、私は早とちりだった自分が少し恥ずかしくなりました。けれど同時に、思ったことを言えずに飲み込んでしまう自分のくせにも気づきました。

次に不安になったら、悪い想像をする前に、ちゃんと言葉にして聞いてみよう。彼の不器用なやさしさに触れて、私はそんなふうに思えたのです。

(20代女性・公務員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる