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のせりん、初主演作『ライフセーバー!』ロケ地に帰還&きらめく海に再び感動!福井県高浜町を巡って振り返る“濃密な夏”

  • 2026.6.10

“海と人の命を守る”ライフセーバーの奮闘を描く映画『ライフセーバー!』(福井先行上映中、6月12日全国公開)。迷いを抱えた青年がライフセーバーとして新たな一歩を踏みだす成長ストーリーと共に、舞台となる福井県・高浜町のきらめく海と町の魅力を鮮やかに映しだしている点も大きな見どころ。そこで本作で映画初主演を務めたのせりんが、高浜町に帰還!ロケ地を巡りながら、撮影の思い出を語った。

【写真を見る】圧倒的透明度と青さ…美しすぎる海を臨めるレストランに、のせりんも大感動

雄大な海に「気持ちいい」と大感激

本作の主人公となるのは、人生の行き先はおろか、生きる興味さえ見失っていた大学3年生の大友勇輝(のせりん)。伯父の保男(風間トオル)から「夏休みは、こっちでゆっくりしないか」と誘われ、福井での生活を始めた勇輝はある日、海で溺れている人を助けようとして自身も溺れてしまう。彼を助けてくれたのは、「若狭和田ライフセービングクラブ」のメンバー。海を愛し、誰かのために勇気を振り絞る彼らの姿を目の当たりにして、勇輝は「ライフセーバーをやってみたい」と情熱を抱く。

のせりん「本当にきれい」と海の美しさに改めて感動
のせりん「本当にきれい」と海の美しさに改めて感動

劇中では、福井県の最西端に位置する高浜町の若狭和田ビーチを主な舞台として、勇輝の挑戦が描かれていく。若狭和田ビーチは、2016年に安全で美しいビーチやマリーナに与えられる国際環境認証制度「ブルーフラッグ」をアジアで初めて取得している場所。どこまでも青く広がる海、白く輝く砂浜がスクリーンいっぱいに広がる本作だが、実際に訪れてみるとその美しさは圧倒的だ。2025年8月から9月にかけて行われた撮影以来、久しぶりにビーチを訪れたのせりんも「なつかしい」と柔らかな砂浜を踏みしめながら、「本当にきれい!」と改めて感激しきり。海風を全身で受け止めるように深呼吸すると、「気持ちいい」と遠くまで海を眺めた。

福井県・高浜町のきらめく海を舞台に、“海と人の命を守る”ライフセーバーの奮闘を描く [c]映画「太陽の守護神」製作委員会
福井県・高浜町のきらめく海を舞台に、“海と人の命を守る”ライフセーバーの奮闘を描く [c]映画「太陽の守護神」製作委員会

映画初主演という大役が舞い込んだ時、のせりんは「自分に務まるだろうか」と不安もあったという。しかしビーチを訪れ、その恐れは「ワクワクに変わった」と告白。すべてを受け止めるような雄大な海は、主人公だけでなく、のせりんの背中も大きく押したというわけだ。「ずっと海を見ていると、何種類もの青を感じられて。砂浜も真っ白で、見たことのないような、本当にきれいなビーチだなと思いました」と惚れ惚れとしながら、「ライフセーバーや町の方々が、ボランティアで頻繁にゴミ拾いをしているんです。町中で海を守っているんだなと思いました」と、撮影期間には、町の人々が寄せる海への愛をたっぷり感じられたと話す。

舞い上がる水しぶきや波の音まで、臨場感たっぷりに映しだされる [c]映画「太陽の守護神」製作委員会
舞い上がる水しぶきや波の音まで、臨場感たっぷりに映しだされる [c]映画「太陽の守護神」製作委員会

映画では、児玉宜久監督による綿密なリサーチをもとに、ライフセーバーたちがボードを手に海へと駆けだしていく様子が臨場感たっぷりに映しだされる。のせりんは「海中を映すシーンは、監督が“ダイナミックに”とこだわりを込めていました。監督もボードに乗って、僕たちと並走しながら演出をしてくれたんです。すごいですよね!」と記憶を蘇らせながら、「完成作を観たら、スクリーンから水中の音やその迫力まで感じられた」と若狭和田ビーチを“体感”できる映画だと太鼓判を押す。

海と山が合わさった眺めも、高浜を象徴する風景だ
海と山が合わさった眺めも、高浜を象徴する風景だ

「海岸から見える若狭富士も、すごくきれいなんです。山を背景にした夕焼けとか、最高ですよ!西岡徳馬さんと一緒に沖へと出るシーンがあったんですが、その眺めも思い出深いです。西岡さんも、“本当にきれいだな!”と大興奮(笑)。ずっと写真を撮っていました」と先輩俳優と自然を堪能した思い出も宝物。“若狭富士”との愛称で親しまれる、福井県と京都府にまたがる青葉山。のせりんが猛プッシュした海と山が合わさった高浜を象徴する風景は、作品にもしっかりと刻まれている。

ライフセーバーたちの拠点となる救護所で、懐かしそうにボードに目を向けた
ライフセーバーたちの拠点となる救護所で、懐かしそうにボードに目を向けた

海での撮影には、実在するクラブ「若狭和田ライフセービングクラブ」のライフセーバーたちが常に付き添い、現場での細かな相談にも応じてくれたそう。同世代のメンバーも多く、のせりんは「ものすごく仲良くなりました!」と笑顔。劇中でライフセーバーたちの拠点となる救護所では、たくさんの時間を過ごした。実はここも、夏にはライフセーバーたちが実際に詰める現役の救護所だ。

救護所も実際に使用されている場所だ
救護所も実際に使用されている場所だ
実際のライフセーバーたちとも「みんなでわいわい過ごしていました!」と絆を育んだ
実際のライフセーバーたちとも「みんなでわいわい過ごしていました!」と絆を育んだ

のせりんは「ボードの使い方をはじめ、いろいろなことを教えてもらいました」と感謝を述べる。「ライフセーバーさんが僕たち役者とペアのようになっていろいろとアドバイスしてくれました。僕といつも一緒にいてくれたライフセーバーさんは、消防士を目指している大学生の方で。体づくりのことや、どういったものを食べているのか、なにをきっかけにライフセーバーの活動をはじめたのか、どういったマインドで臨んでいるのか…など、なにからなにまで質問していました」と交わした会話の数々も、そのまま役作りへとつながった。「撮影の合間も、みんなでわいわい過ごしていました。本当に楽しかったです」。

海の幸、山の幸に舌鼓「なんでもおいしい!この町はヤバいです」

勇輝が寝泊まりするクラブハウスも、シーズンにはライフセーバーたちが実際に使用している
勇輝が寝泊まりするクラブハウスも、シーズンにはライフセーバーたちが実際に使用している

救護所から少し歩いた先にある一軒家は、勇輝が寝泊まりするクラブハウスのロケ地として使用された。庭を囲む塀に勇輝が絵を描くシーンがあるのだが、いまはすっかり元どおりになっている。塀を見上げたのせりんは「脚立に乗って、ここに絵を描いたんです」と目を細めつつ、「この一軒家の庭で、バーベキューのシーンを撮影しました」と紹介。

クラブハウスのロケ地は、海から歩いてすぐ!
クラブハウスのロケ地は、海から歩いてすぐ!

海と山に囲まれた自然豊かな町、高浜町にはおいしい食材が豊富にそろう。町にやってきたばかりの勇輝を歓迎するように行われるバーベキューは、海産物や牛肉など地元の新鮮な食材が香ばしく焼き上げられ、食欲をそそるシーンとなっている。のせりんは「あのシーンは僕、本気で食べています。独り占めしたいくらいでした」と笑いながら、「どれも本当においしくて。一番のお気に入りは、大きなホタテ。カメラの回る前、カットがかかったあとも食べていました。あのシーンに登場する、焼き鯖すしは福井県の名物だそうです。若狭牛もおいしくて…。高浜町に来ると、おいしいものが盛りだくさん。この町、ヤバいです!」とグルメも満喫した。

ハンバーガーやパスタ、ジャークチキン…どれもおいしい!「FAMILIAR -BEACHSIDE VILLAGE-」の店内
ハンバーガーやパスタ、ジャークチキン…どれもおいしい!「FAMILIAR -BEACHSIDE VILLAGE-」の店内
カフェ・バー「FAMILIAR -BEACHSIDE VILLAGE-」でインタビューを敢行
カフェ・バー「FAMILIAR -BEACHSIDE VILLAGE-」でインタビューを敢行

ちなみにこの日のインタビューは、劇中でライフセーバーたちの行きつけの店となっている、カフェ・バー「FAMILIAR -BEACHSIDE VILLAGE-」で敢行。カウンターやテーブル、ソファー席に加え、テラス席からの海の眺めも格別だ。のせりんは「撮影が早く終わった時には、ここに共演者の風間トオルさんやみんなと一緒にご飯を食べに来ていました。みんなの息抜きの場みたいになっていましたね。お気に入りのお店です」と振り返りながら、「今度はテラス席で食べてみたい!」と次の訪問を楽しみにしていた。

【写真を見る】圧倒的透明度と青さ…美しすぎる海を臨めるレストランに、のせりんも大感動
【写真を見る】圧倒的透明度と青さ…美しすぎる海を臨めるレストランに、のせりんも大感動

映画づくりの醍醐味と人のぬくもりに触れ「濃密な夏でした」

約3週間にわたって、高浜町に泊まり込んで合宿のような日々を送った。ロケ地となる海へと続く小道を「青春通り」と呼び、自身のスマホのカメラロールに町の写真があふれていることからも、のせりんにとってキラキラとした撮影だったことが伺える。

自転車が大活躍!町内を駆け巡っていたという
自転車が大活躍!町内を駆け巡っていたという

滞在期間は、自転車を借りて町内を走り回っていたのだとか。「撮影期間は、スタッフやキャストの皆さんと朝から晩まで時間を共有していました。ホテルのロビーに行くと、必ず誰かがいたりして。何人かでサイクリングをしたり、コンビニまで自転車で行ったり…。マジックアワーのサイクリングでみんなと目にした、夕焼け。あれもエモすぎました!」とエピソードは尽きず、長い時間を共にしながら育んだチームワークが「映画にも反映されているはず」だと胸を張る。

「火の花」のバニラアイスに舌鼓
「火の花」のバニラアイスに舌鼓

加えて、「地元の方に、たくさんお世話になった」と心を込めたのせりん。ビーチのそばに建つレストラン「火の花」からは地元の塩を使用したバニラアイスの差し入れがあったと回顧し、再びアイスを頬張った彼は「おいしすぎる…」と大感動。滞在したホテルのスタッフの方々にも、「“疲れたー!”と帰っても、いつもやさしく迎えてくれました」と大いに支えられた。

撮影時に宿泊していた「むらみや」の方々とも再会を果たした
撮影時に宿泊していた「むらみや」の方々とも再会を果たした

ロケ地を巡るなかでも、のせりんが常に「お世話になりました。ありがとうございました」と口にしていたのが印象的。「スタッフさん、キャストの皆さんもそうですが、高浜町の方々もすごくやさしく、温かくて。地元の方々のサポートがなかったら、この映画は完成しなかったのではないかと思います。本当に人に恵まれた撮影でした」と協力を噛み締めながら、地元も一丸となって取り組む映画作りに「参加できて、すごく幸せです」としみじみ。「最初は体力が持つかな、大丈夫かな…と不安でもありました。でも思い切って飛び込んで、本当によかったです。濃密な夏でした」と映画づくりの醍醐味と人の温かさに包まれた、かけがえのない夏になったという。

「ライフセーバーをやってみたいという方が増えたら、うれしい」

徳重聡演じるライフセーバーのモデルとなった細田直彦さんと、高浜町産業振興課の仲野博之さん
徳重聡演じるライフセーバーのモデルとなった細田直彦さんと、高浜町産業振興課の仲野博之さん

本作の企画は、河合広栄プロデューサーと児玉監督が、高浜町へ移住して「若狭和田ライフセービングクラブ」を立ち上げた細田直彦さんの活動を知ったことから始まった。映画では、細田さんをモデルとしたクラブのリーダー役を徳重聡が演じている。

“みんなの兄貴分”という雰囲気もキャラクターそのもの!徳重聡がクラブのリーダー役を演じる [c]映画「太陽の守護神」製作委員会
“みんなの兄貴分”という雰囲気もキャラクターそのもの!徳重聡がクラブのリーダー役を演じる [c]映画「太陽の守護神」製作委員会

自分たちの活動を「映画にしたい」という話が舞い込み、「驚きました」と笑顔を浮かべた細田さん。「児玉監督が、私たちの活動を深く理解してくださった。講習会や監視活動にも密着していただきながら、熱意を持ってライフセーバーの活動を取材してくれました」と制作陣に敬意を表し、「ライフセーバーについて“救助をする人”だと感じる人が多いと思うんですが、実際はまず事故が起きないように見守ることがとても大切で。そのためには、お客さんに注意したりもしなければいけない。映画では、そういった私たちの心情や葛藤の部分まで描いていただいた」と心の動きにもリアリティが感じられたと話す。

のせりんも証言!「徳重さんはいつも懸垂していました」
のせりんも証言!「徳重さんはいつも懸垂していました」

自身をモデルとしたキャラクターを演じた徳重について、細田さんは「私は、徳重さんのように男前ではないので」と照れ笑い。「徳重さん、オーラがすごいんですよ。そして“こういう時はどう動くのか”、“こっちの手がこうならば、反対の手はどうするのか”といったかなり細かい所作まで、たくさん質問をしてくれました。また日々、走り込みをしたり、懸垂をしたりと体力作りにも余念がない。すばらしかったです」と徳重のストイックな役作りを目にしつつ、「私たちライフセーバーも、1人では決してできない活動。チームで動くことが大切になります。俳優の皆さんも常にコミュニケーションを取り、空き時間には、うちのライフセーバーのメンバーも一緒になって腕立て伏せや懸垂勝負をしたりしながら、絆を深めていました。すごくいいチームワークができていたように思います」と一体感に満ちた撮影を懐かしんだ。

仲間と切磋琢磨しながら訓練を重ね、自らの体を鍛え、
仲間と切磋琢磨しながら訓練を重ね、自らの体を鍛え、"海と人の命を守る"ライフセーバーたち [c]映画「太陽の守護神」製作委員会

本作を通して、細田さんは「ライフセービングに興味を持ってくれる方が増えたらうれしい」と期待を寄せる。細田さん自身、各地にライフセーバーという仲間が広がっていくことが活動の励みになっているという。

のせりんが、勇輝の迷いや成長をみずみずしく体現した [c]映画「太陽の守護神」製作委員会
のせりんが、勇輝の迷いや成長をみずみずしく体現した [c]映画「太陽の守護神」製作委員会

体格も性格もライフセーバーには程遠く見える勇輝が、少しずつ成長を遂げていく。その姿は本作ならではの味わいとなっているが、細田さんは「のせりんさん演じる主人公が、“等身大”といった雰囲気でとてもいいなと感じていました。ライフセーバーって“筋肉がないとダメなんでしょう?”、“運動神経がよくなければダメなんでしょう?”というイメージがあると思うんですが、そんなことはないんです」と考えを述べ、「ライフセーバーの活動はとても間口が広く、声がけをしたり、ゴミ拾いをしたりすることも、ライフセービングになります。いろいろな方に携わっていただけるといいなと思っていますし、本作の主人公を通して“自分もやってみたいな”と感じる方が増えたら、こんなにうれしいことはありません」と心境を明かす。

実際に訪れた海の透明度、美しさは圧巻だ
実際に訪れた海の透明度、美しさは圧巻だ

もともと細田さんがこの町への移住を決めたのは、「海がきれいなのはもちろんのこと、地域の方々がライフセーバーの活動に理解を示して、受け入れてくださった」からだという。「豊かな自然環境と、人のつながり。その2つが揃っている海って、そんなに多くはないと思うんです。地域の皆さんの間ではビーチの清掃が習慣化していて、基本的に“この海を守りたい”という気持ちが強いんだと思います」。

町の人々も力を合わせ、海を守り、愛する人々を描いた映画が完成した [c]映画「太陽の守護神」製作委員会
町の人々も力を合わせ、海を守り、愛する人々を描いた映画が完成した [c]映画「太陽の守護神」製作委員会
白くきらめく砂浜など、ダイナミックな自然と捉えている [c]映画「太陽の守護神」製作委員会
白くきらめく砂浜など、ダイナミックな自然と捉えている [c]映画「太陽の守護神」製作委員会

海と人を守るライフセーバーを描く映画に、町の人々も「楽しみながら協力していた」と証言するのは、高浜町産業振興課の仲野博之さん。「延べ人数、200人くらいの方がエキストとして参加してくれました。海の家の人たちも撮影のためにお店を開けてくれたり、パラソルを貸してくれたり。暑い時期の撮影だったので、お弁当以外になにか出せないかと話し合ってスイカを持ってきてくれる方がいたり、“なにか足りない”となると、誰かが手を貸してくれたり。スタッフやキャストさんの宿の方にも、たくさんご協力いただきました」と感謝を込める。高浜町の魅力を捉えた映画には、町の人々の愛情がたっぷりと息づいていた。

取材・文/成田おり枝

※西岡徳馬の「徳」は旧字体が正式表記

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