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「同情」がつきもの? 100万円の投資詐欺被害に遭った女性が感じた、リアルな詐欺の手口【著者インタビュー】

  • 2026.6.8

【漫画】本編を読む

「詐欺師」と聞けば、いかにも怪しげな風貌を想像する人もいるだろう。コミックエッセイ『100万円、預けた先は詐欺でした? ~風の時代とお金の話~』(大久保ヒロミ/電書バト)で描かれる投資詐欺(師)の実態は、そんな想像とはかけ離れていた。

「あなたの仕事のためになる」優しい言葉で近づいてきたのは、10年以上も信頼していた心理カウンセラーだった。『人は見た目が100パーセント』で知られる著者・大久保ヒロミさんは、そのカウンセラーに言われるがまま投資を始めることに。しかし、どこかおかしい! 「普通の良い人たち」が人の心と財産を蝕んでいく様子からは、独特のリアルな空気を感じられる。

なぜ大久保さんは投資の道に? 詐欺師は誰だった? そして、この経験を通して見えてきた「人間関係の本質」とは? 本作の制作背景を著者にうかがった。

※『100万円、預けた先は詐欺でした? ~風の時代とお金の話~』のエピソードに基づいてインタビューを行っています。詐欺被害に遭った場合は適切な機関へ速やかに相談してください。

――ご自身の体験から、詐欺を働く方の特徴的な手法などがあれば教えてください。

大久保ヒロミさん(以下、大久保):同情し、応援したくなるエピソードが投資の話とセットで出てくること、でしょうか。苦労してきた経験などを話し、感情移入を誘うというか。その人が犯罪まがいのトラブルを起こしていても、「あの時は嵌められたんだ」といった説明によって最後は同情し、納得してしまう人もいるんですよね。

あとは、どんどん新しい投資を勧められました。作品にはすべてを描いていませんが、私も合計5回くらいはなにかしら勧められた気がします。

――作品では、全く嘘の経歴で情報発信をしている知人のSNSアカウントに、驚くシーンがありました。SNSの情報とは、どのように付き合っていけばいいと思いますか? 見た目のコンプレックスを煽るような情報も多いと思います。

大久保:冷静な視点と、信じる気持ちのバランスが大事だと思います。SNSで幸せそうに見える人が、実生活でも同じように感じているか、外からはわかりませんよね。

整形やダイエットに限らず、どんな選択でも、それで本当に幸せになる人もいれば、そうでない人もいる。私は、自分の子どもにも「自分で責任を持てるなら、気になることをやってみてもいい」と伝えています。

その代わり、「どうしてやりたいの?」「その後、どうなりたいの?」と、一度立ち止まって考えてほしい。もし失敗しても、成功しても、その結果ごと引き受けられるなら、どちらに転んでも幸せになれると思うんです。

「こうすれば、美しくなれる」「この人の言う通りにすれば幸せになれる」と、外側の何かに自分を預けすぎないことが大切ですよね。自分を幸せにするのは、自分自身なので。

取材・文=松本温美

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