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専門家が解説。女性がパートナーに伝えたい、セックスについての10の本音

  • 2026.6.6
Tara Moore

快感や欲望について正直に話すのは、想像以上に難しいもの。相手を傷つけたくない、自分の望みを恥ずかしく感じてしまう、そんな思いから、本音を飲み込んでいる女性は少なくない。ここでは女性がセックスについて、本当はパートナーに理解してほしいと思っている10のことについてセラピストや心理学者などの専門家たちが解説。欲望の仕組みから、オーガズム、義務感、コミュニケーションまで。ふたりの関係をもっと心地よくするヒントを探ってみて。

1. 女性は勝手に“ムラムラ”することはほとんどない

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「多くの女性にとって、性的な興奮や欲求は、何の前触れもなく自然に湧き上がるものではありません」。そう語るのは、セックスとパートナーシップを専門とする心理療法士ミランダ・クリストファーズ。女性の欲望は、その気になる環境が整って初めて動き出すことが多いという。これは「反応性欲求」と呼ばれるもので、感情的なつながりを感じていること、安心できること、リラックスしていること、そして状況や刺激が適切であることが大切なのだそう。

心理学者でセックスセラピスト、『Tired Woman’s Guide To Passionate Sex(疲れた女性のための情熱的なセックスガイド)』の著者ローリー・ミンツ博士も、もっと多くの女性とパートナーに、この反応性欲求について知ってほしいと語る。「特に年齢を重ねたり、関係が長く続いたりすると、女性は若い頃のように突然性欲が湧くことが少なくなり、こうした反応性欲求が要となってきます」

2. ただセックスする相手としてではなく、一人の女性として求めてほしい

Galina Zhigalova / Getty Images

倫理的性愛プラットフォーム「FrolicMe」の創設者アンナ・リチャーズによれば、多くの女性は、ただ都合よくセックスする相手ではなく、積極的に求められる存在でありたいと感じている。「単にセックスする相手であることと、心から求められることは、似ているようでまったく別のものです」。女性が求めているのは、期待感や熱量、視線を向けられている感覚。そして、相手は誰でもいいわけではなく、あなたとしたい、という意図が伝わってくることだ。

3. 不満を言い出せないこともある

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表面上なんら問題が起きていなくても、女性がセックスに満足していない場合は往々にしてある。キンゼイ研究所の研究員カミラ・ピーターソンによると、ある調査では女性の約60%がオーガズムを偽った経験があると回答したという。「その理由として多いのが、相手を傷つけたくなかった、気まずかった、恥ずかしかった、といったものです。つまり、多くの女性は本当はセックスについて話したいと思っていても、なかなか切り出せずにいます」

性心理療法士で『The Science of Sex(セックスの科学)』の著者ケイト・モイルは、「痛みや不快感があるセックスを続けながらも、それをパートナーに伝えられていない女性は少なくありません」と指摘する。その我慢は悪循環を生むこともある。また痛いかもしれない、うまくいかないかもしれないという予感が、緊張や不安、身体のこわばりにつながり、結果的にさらにセックスを不快なものにし、性欲を減退させてしまうのだ。

大切なのは、実際どう感じてるのかをお互いに聞き合えること。そして、その答えを批判や侮辱ではなく、一緒により良くするヒントとして受け止めることだ。

4. 家事をしているパートナーは魅力的、は本当

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家事をしてくれるパートナーはセクシーに感じる、そのようなSNSでの女性たちの言説を目にしたことはないだろうか。家事を分担することは、欲望を育てる安心感につながる。心理療法士リサ・ブルートンによれば、同棲や結婚、育児などは、男性以上に女性の性的欲求へ影響を与えやすいという。女性は、母親や妻としての役割を担う中で、日々のタスクや精神的負担を抱え込みやすい。このため、性的な自分に切り替える余裕がなくなってしまうのだ。

リサは、女性は負担を強く感じるほど、欲求を感じにくくなると説明する。一方で、ちゃんと負担が分担されていると感じられれば、女性は母親役や管理役から離れ、性的で大人な自分を表現する余裕が生まれやすくなる。

5. 女性は雑念でセックスに集中できないことがある

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心理療法士で、『What We Want: A Journey Through Twelve of Our Deepest Desires(私たちが望むもの:私たちの最も深い欲望の12を巡る旅)』の著者シャーロット・フォックス・ウェーバーは、女性の快感を妨げる最大の原因は、「心理的に今この瞬間に集中できないこと」だと話す。

女性は無意識のうちに、変に見えていないか、声はおかしくないか、時間がかかりすぎていないか、欲望が強すぎないか、逆に足りなすぎないかと、自分自身を監視してしまいがちだ。セックス中にも起こりうるこの内なる監視は、快感や没入感を妨げてしまう。パートナーは女性が安心して力を抜いて今この瞬間に集中できる、快適で支えとなる環境を作ることを心がけよう。

6. “イクこと”は、必ずしもマストじゃない

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「最も根強い誤解の一つは、セックスは誰にとっても自然にオーガズムにつながるというものです」とアンナ・リチャーズは話す。実際、多くの女性は挿入だけでオーガズムに達するわけではなく、そう答える女性は20%程度にとどまるという。それでも、多くのカップルは無意識に、オーガズム=成功という空気を共有している。そのため、女性がプレッシャーを感じたり、相手をがっかりさせたくなくて演技をしてしまったりすることもある。

けれど、本来セックスは結果を達成するゲームではない。「特定のゴールにこだわるほど、人は緊張し、その瞬間を楽しめなくなります。むしろ、ふたりでどんな体験を共有できたかに意識を向けるほうが、結果的に快感も得やすくなるでしょう」

7. 義務みたいなセックスは、いちばん気持ちを遠ざける

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リサ・ブルートンは、女性の性的快感について語るとき、多くの人が文化的なプレッシャーを見落としていると話す。「私たちは、女性は『生まれつき』性欲が低いと信じるように社会化されており、セックスは女性が望むものではなく、提供するものとして捉えられています。セックスが『義務』、つまり返済すべき負債や『夕食に連れて行ってもらった』ことへの反応になると、女性は自分の体やファンタジーから切り離されてしまいます。彼女たちは参加者であることをやめ、提供者になってしまうのです」

リサによれば、カウンセリングの中で女性たちに最も大きな変化が起きるのは、自分は本当は何が好きなのかを自分自身に問い始めたときだという。女性はプレッシャーがなくなって初めて、自分が何に興奮するのか、いつ欲求を感じるのか、何を求めているのかを探れるようになる。義務感は、欲望のもっとも強力なブレーキなのだ。

8. 予定を組んでセックスするのは気持ちが冷めたからじゃない

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「セックストーク」創設者で『Pleasure: The Reclamation of My Body (快楽:私の身体の開拓)』の著者であるエマ・ルイーズ・ボイントンは、「長期的な関係で、いつでも自然に性欲が湧くと思い込むほうが非現実的」と話す。忙しい毎日を送っていれば、疲れやストレス、仕事や家事に意識を奪われるのは当然のこと。だからこそ、デートの時間を設けたり、セックスのためにスケジュールに予定を入れたり、欲望が生まれる状況を意識的につくることが大切なのだという。

9. 大人のおもちゃを敵対視しないで

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ローリー・ミンツ博士は、多くの女性は挿入だけではオーガズムに達しないという事実を、もっと多くの人が理解してほしいと話す。博士が行った調査では、性交だけで最も確実にオーガズムへ至ると答えた女性はわずか4%だった。それ以外の多くは、クリトリス刺激との組み合わせ、またはクリトリス刺激のみが最も確実だと答えている。「バイブレーターはオーガズムを得るために非常に有効な道具です。実際、オーガズム経験のなかった女性の93%が、クリトリス用バイブレーターを使うことでオーガズムに達したという研究もあります」

それでも、パートナーによっては、自分が否定されたように感じる、競争相手のように思えると抵抗感を抱く場合もある。「バイブレーターは男性の代わりではありません。依存性があるわけでも、感度を下げるわけでもない。むしろ、パートナーと一緒に使う女性のほうが、性的満足度も関係満足度も高いという研究結果もあります」とミンツ博士。加齢とともに末端神経の感度も低下するため、高齢の女性の場合特に効果的になりうるという。

10. まずは女性の希望をちゃんと聞いて欲しい

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エマ・ルイーズは、愛し合っているなら何も言わなくてもわかってくれるはずという考えは、恋愛における大きな誤解のひとつだと話す。「これは全くの誤りです。私たちはパートナーに、どのように愛してほしいか、そして自分が本当に望む喜びをどのように与えてほしいかを伝える必要があるのです」

実際には、多くの人は、これまでうまくいったと思っているやり方を繰り返しているだけで、基本的に当てずっぽうだという。「自分はどう愛されたいのか、何が心地いいのかを、きちんと言葉にして、パートナーに自分を正しく愛する方法や、自分が望む喜びを与えてくれる方法を示すことができれば、ずっと良くなるでしょう」

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