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「ザラホーム」とマリサ・ベレンソンが描く、インテリアとファッションが交差する「The House of Marisa」の世界へ

  • 2026.6.1
Zara Home

モデル、女優、そして70年代カルチャーを象徴する存在として、長年ファッション界を魅了してきたマリサ・ベレンソン。そんな彼女が、「ザラホーム」とともに初のライフスタイルコレクション「The House of Marisa」を発表した。

鳥や蝶が舞うテーブルウェアやゴールドのオブジェ、ストライプの空間演出。コレクションで表現されているのは、地中海の光や“終わらない夏”の記憶、そしてインテリアとファッションが溶け合う世界だ。そこには、祖母エルザ・スキャパレリから受け継がれるシュルレアリスムの気配と、マリサ自身の美意識が映し出されている。

時代そのものを体現した、70年代のアイコン

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マリサ・ベレンソンは、単なるファッションモデルではなく、1970年代という時代の空気そのものを体現したミューズだった。

祖母は、シュルレアリスムをファッションへ持ち込んだ伝説的クチュリエ、エルザ・スキャパレリ。若き日のマリサは『VOGUE』をはじめ数々の雑誌で活躍し、ライザ・ミネリ主演の映画『キャバレー』(1972年)にも出演。モデル、女優として活動する一方、ハルストンやイヴ・サンローランらとともに、70年代を象徴するアイコンとして世界中で知られるようになる。

しかし彼女を特別な存在にしていたのは、そのキャリアだけではない。旅や映画、ナイトライフを含めたライフスタイルそのものも、多くの人々の憧れの対象となった。

「The House of Marisa」に込めた、“House”という感覚

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今回のコレクションタイトルに冠された“House”という言葉にも、そんな彼女らしい価値観が表れている。なお、キャンペーンビジュアルはマリサが暮らすマラケシュの自宅で撮影された。コレクションだけでなく、その空間そのものもまた、彼女の世界観を映し出している。

「“House”とは、自分自身の宇宙の扉を開き、人々を私の世界へ招き入れること。記憶や感情、そして秘密までも含めた、とても個人的なものなのです」。マリサにとって“家”とは、単に美しい場所ではない。「守られていると感じられ、本当の自分でいられ、愛する人たちと時間を分かち合える場所」だという。

そうした感覚は、幼少期の記憶とも深く結びついている。芸術や文化、洗練されたインテリアに囲まれて育った彼女は、「美しいファブリックやキャンドル、香水、花、そして芸術家や作家たちとの会話を覚えています」と振り返る。

なかでも、祖母エルザ・スキャパレリの存在は大きかった。幻想性と大胆さに満ちた強いビジュアル世界が、今の美意識にも深く影響しているという。

ファッションとインテリアの関係についても、彼女の考えは一貫している。「部屋も、女性が自分を装うように装うことができるのです」。色やテクスチャー、光、感情。ファッションとインテリアは、どちらも言葉なしで感情を伝えるものなのだという。

カプリやサントロペ。記憶の中の夏をたどる

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「The House of Marisa」に流れるのは、カプリやサントロペを思わせる地中海の空気だ。 白い石壁に降り注ぐ陽光、夕暮れ時の深いブルーの海、風に揺れるリネン、ジャスミンの香り、空気に混じる塩の匂い、そして星空の下で続く長いディナー。マリサは、そんな記憶を思い浮かべながらコレクションを制作したという。

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コレクションには、鳥や蝶が描かれたテーブルウェアをはじめ、真鍮のフルーツオブジェやコーラルカラーのカトラリー、ストライプ柄のグラスなどがラインナップ。日常の風景に、旅の記憶や自由なムードを運んでくれるアイテムばかりだ。

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「コーラルカラーのカトラリーや、テーブルを飾る真鍮のフルーツオブジェが大好き。日常の中に喜びや幻想をもたらしてくれるから」とマリサ。

ファッションピースでは、流れるようなシルエットのカフタンもお気に入りのひとつ。「旅の記憶や1970年代、芸術家たち、美しい女性たち、そして自由で肩肘張らないグラマーさを思い出させてくれるのです」と語る。

カプリやサントロペの記憶をたどりながらも、その先に見えてくるのは、マリサが長年大切にしてきた美しく自由な生き方だ。

マリサが考える、心地よい空間とは?

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マリサにとって、空間づくりで何より大切なのは感情だという。「まず感情です。いつでも感情。そして次に光。光はすべてを変えます。色やテクスチャーを変化させ、空間に命を与えるのです」

家具やオブジェを選ぶ前に考えるのは、その場所がどんな気持ちをもたらしてくれるか。「温かさを感じるか、夢を見たくなるか、そこに留まりたくなるか。そういうことを大切にしています」

今回のコレクションにも、そんな考え方が反映されている。鳥や蝶のモチーフ、ゴールドのオブジェ、鮮やかな色彩。それらは単なる装飾ではなく、日常の中に喜びや想像力をもたらすためのものだ。

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マリサが思い描く“家”とは、美しく整えられた場所である以上に、自分らしくいられる場所。そして感情や記憶を育む場所なのかもしれない。

「本物であること」というエレガンス

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自由や創造性に満ちた1970年代。その時代が持つ魅力について尋ねると、マリサはこう語った。

「70年代は、自由と創造性、個性、そして spontaneity(自然な衝動)に満ちた時代でした。人々はもっと本能的に、そして芸術的に自分自身を表現していました。そこにはグラマーさがありましたが、同時に無垢さや人間らしさもあったのです」

ファッションや音楽、映画、アート。そのすべてが感情にあふれ、生き生きとしていた時代。だからこそ、その時代が持つ自由さや豊かさは、今もなお色褪せることなく人々を惹きつけるのかもしれない。

そして2025年の今、マリサにとってのエレガンスとは、「本物であること」だ。「本当のエレガンスとは、自信、シンプルさ、優しさ、教養、そして個性なのです。完璧さや富を見せつけることではありません」

「The House of Marisa」にも、その価値観は息づいている。地中海の光や旅の記憶、自由なムード、そして人をもてなす喜び。マリサが描いたのは70年代の再現ではなく、自分らしく、美しく生きるための感覚そのものだ。

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