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「ありがとうの一言もないの?」汚すぎる台所。掃除を押し付けた母の許せない態度とは

  • 2026.6.2
「ありがとうの一言もないの?」汚すぎる台所。掃除を押し付けた母の許せない態度とは

「ちょっとキッチン、やっといて」

休日の朝、リビングに顔を出すと決まって母から声がかかる。

「ちょっとキッチン、やっといて」

それだけ言い残して、母はソファに横になった。

数分もしないうちに、低く重いいびきが聞こえてくる。

仕方なくキッチンに向かうと、毎回ひどい状態だった。

シンクには前の晩の食器が積み上がり、コンロの五徳には焦げた油がこびりついている。

どこから手をつけるかを決めて、黙々と作業を始める。

食器を洗い、シンクをこすり、コンロ周りを拭き上げて、排水口を取り外して洗う。

最後に調理台を水拭きして、床の油跳ねを確認する。一通り終えるまでに一時間以上かかることもあった。その間、母が起きてくる気配はない。

腰を伸ばして振り返っても、母はまだ眠ったままだ。

リビングから届くいびきは変わらず続いている。窓から差し込む光が少し動いて、それだけ時間が経ったことに気づく。

達成感がないわけではない。きれいになったシンクを見ると、少しだけ気持ちがすっきりする。

それでも、誰かに「きれいにしてくれてありがとう」と言われることと、誰にも気づかれないことでは、まるで違う。でも同時に、なぜ自分がここにいるのかという疑問も、静かについてくる。

ありがとうの一言もない

やがて母が起きてくる。きれいになったキッチンを一瞥して、何も言わずに冷蔵庫を開けた。

「ありがとうの一言もないの?」

心の中でそう思うけれど、口には出せない。

これが毎週のことだから、言い出すタイミングをずっと失っていた。

何度か伝えようとしたこともあったが、言葉を探しているうちに話題は変わってしまう。

掃除をさせられること自体への不満よりも、終わったあとの静けさがこたえた。

頑張ったね、でもなく、助かったよ、でもない。まるで空気を吸うように当然のこととして扱われていた。

せめてお小遣いでも、と思ったことは一度や二度ではない。

お金の多い少ないではなく、手間をかけたことへの見返りが何かあれば、気持ちが違ったかもしれない。でも、それもなかった。毎週毎週、ただ終わるだけだった。

母のことが嫌いなわけではない。でも、自分の時間と労力がどこにも届いていない感覚が、少しずつ積もり続けていた。

家族だから、という言葉がどこかで免罪符のように機能していて、それがかえって言い返せない理由になっていた。今もそのモヤモヤの正体を、うまく言葉にできないでいる。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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