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「最初から最後まで自分1人でやってみて」協力的なふりをして、仕事を押し付ける同僚。だが、課長の提案で状況が一変

  • 2026.6.1
「最初から最後まで自分1人でやってみて」協力的なふりをして、仕事を押し付ける同僚。だが、課長の提案で状況が一変

気づけば「縁の下」に収まっていた

同じ部署に、協力的なふりが上手い同僚がいた。

困った顔をされると断りにくいし、頼まれれば断るのも面倒で、いつの間にか資料の下準備は私が担当という流れになっていた。

最初は「手伝っている」つもりだった。いつの間にか、それが当然になっていた。

データをまとめ、グラフを作り、骨格を整える。全部終わってから同僚がやってきて、「じゃあ私が発表するね」と持っていく。

報告書の表紙に並ぶ名前は、毎回彼女のものだった。

モヤモヤしないわけではなかった。でも「流れができてしまった」という感覚が強くて、今さら言い出せなかった。

チームの仕事がうまく回っているならそれでいい、と自分に言い聞かせていた。そのうちに、気づいたら1年が過ぎていた。

上司の「試し」が転機になった

ある日、直属の課長が同僚を呼び止めた。

「最初から最後まで自分1人でやってみて」

短い言葉だったが、その場の空気がすっと変わった。

課長の目線が鋭かった。私は少し離れた席から、その会話を聞いていた。

翌週から、同僚は単独で案件を抱えることになった。

進捗を聞くたびに「もう少しで」「今やってる」という返事が続き、最終的に納期を過ぎた。

提出物にはミスが複数あり、修正のやりとりに時間がかかった。チームの雰囲気が、じわじわ変わっていった。

チームの誰もが気まずい顔をしていた。

そのタイミングで、別の先輩が静かに私のそばに来た。

「今まで、あなたが全部作ってたんだよね」

断言するような口調だった。

「うん、まあ」とだけ答えたが、先輩は小さくうなずいて「そうだと思ってた。ずっと不思議だったんだよね」と続けた。

なんとも言えない気持ちだった。怒りでも喜びでもなく、長い間ずっと抱えてきたものが、ようやく名前をもらったような感覚だった。

黙っていただけで、見えていた人には見えていたのだと思うと、少しだけ肩が軽くなった。

声を上げなくても、積み重なるものがある

その後、チーム内の分担は自然と見直されるようになった。

同僚は自分でこなせる規模の案件を受け持つようになり、私は引き続き複数プロジェクトの準備を担いながら、今度は「担当者」として書類に名前が入るようになった。

課長が何を意図してあの一言を告げたのかは、今でも聞いていない。ただ、黙って続けてきたことは、誰かにはちゃんと見えていたんだと思う。大きな逆転ではないけれど、スカッとするというより、長いモヤが静かに晴れた感じがした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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