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配達に向かうと、いつもの道が消えていた…!元宅配員が語る、雨の日に“本気で焦った”ハプニングとは…

  • 2026.6.21
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

皆さまこんにちは。元宅配員のmiakoです。

台風やゲリラ豪雨が増える季節になると、河川の氾濫や土砂災害など、災害が起きないかと不安を覚えることが増えますよね。
普段は穏やかな流れの川が、雨が続くことで水位が上がり、いつもと違う顔を見せることもあります。

今回は、いつもの道が消えてしまい、本気で焦った日のお話をご紹介します。

のどかな町が、雨で一変する

私が担当していたエリアは山間部と、その先に広がる平野部でした。
平野部は田んぼが広がるとてものどかな町でしたが、駅はなく、路線バスの本数も少ないため、住民の移動手段は自家用車が中心でした。

そんな静かで穏やかな町も、雨が降ると自然が牙をむきます。

集落には少し大きな川が流れており、その川へ流れ込む支流の一つに、氾濫の危険を秘めた川がありました。

用水路の水位が、道路ギリギリまで迫っていた

ある雨の日、前日から続く雨の中、平野部エリアへ配達に向かいました。

山を下りてまず見えてくる用水路は、普段なら川底近くまで見えるほどの浅い水位です。
しかし数日続く長雨と、その日の雨脚の強まりで、道路まであと少しで氾濫しそうなほど水位が上がっていました

最初の配達先であるAさまの家は、用水路沿いの少し高い場所にあります。

すぐに床上浸水する心配はなさそうでしたが、用水路が氾濫すれば道路は水に沈み、敷地から出入りできなくなるかもしれない、そんな場所でした。

いつもの道が、消えていた

Aさまへ無事荷物を届け終え、次の配達先であるBさまの家へ向かおうとした時、驚きの光景が広がっていました。

AさまからBさまの家へ向かう間には田んぼが広がり、その先に支流の川が流れています。
車で移動すれば3分ほどの距離ですが、田んぼ沿いの道を進み、堤防を上がって橋を渡らなければなりません。

その田んぼ沿いの道が、水に消えてしまっていたのです。

堤防は支流の決壊を防ぐためにあると思っていましたが、堤防を越える手前の道が冠水するとは思いもよりませんでした。

このままではBさまの家にたどり着けないかもしれない、そんな不安が頭をよぎりました。

トラックでも、冠水路は危険

トラックは普通車に比べてエンジンの吸気口が高い位置にあるため、浅い水深であれば進めてしまうこともあります。

しかし水深が50センチから60センチに達すると、電気系統のショートや、吸気口に水が入り込んでエンジンが完全に壊れてしまうこともあるそうです。

また、わずか60センチほどの濁流でも、車両には浮力が働き、足元をすくわれて押し流されてしまう可能性があるといわれています。

重さよりも、浮力と水流の圧力のほうが勝ってしまうためです。

さらに、ドアの半分程度まで水位が達すると、水圧によって内側からドアを開けることが難しくなり、パワーウィンドウが水没してショートすると窓も開かなくなることがあります。

「トラックだから大丈夫」という思い込みは、避難の遅れにつながる危険な要因なのだと感じました。

遠回りを選び、無事にお届け

消えた道を走るのはあまりにも危険です。
荷物への被害だけでなく、最悪エンジンが止まれば身動きが取れなくなってしまいます。

私はBさまの家へ、普段とは違う別ルートから向かうことを決めました。

幸い、遠回りのルートは浸水しておらず、何度も走り慣れた道でした。

それでも周囲の様子を確認しながら、慎重に走ります。予定より5分ほど遅れてしまいましたが、無事にBさまへ荷物をお届けすることができました。

雨は翌日には収まりましたが、あの時水に沈んだ田んぼの道は、その後3日ほど通行止めになっていたようでした。

自然の驚異の前では、まず安全の確保を

豪雨の日に限らず、雨の日は、見慣れた道でも一瞬で景色が変わってしまうことがあります。

一見、ただの水たまりのように見えたとしても、そこでは道路が陥没していたり、マンホールが外れてしまっていたり、見えない危険が潜んでいたりします。

特に水があふれて、道路と用水路の境界や、用水路と田んぼの境界が分からなくなっている場合もあるので、注意が必要です。

もし冠水した道路に遭遇した場合は、迂回するなり、安全な高い場所への避難を優先することが大切だと感じました。

宅配便は毎日荷物をお届けしています。
しかし、自然の驚異の前では、どうしても身の安全が最優先になります。

宅配員も宅配業者も、安全を第一に荷物をお届けしています。
お客様の安全はもちろん、配達員自身の安全を守ることも、すべての安全につながっていくのではないでしょうか。

これからも、宅配員とお客様、そして宅配業界の未来に、安心と希望が広がっていくことを願っています。



ライター:miako
宅配ドライバーとして10年以上勤務した経験を生かし、現場で出会った人々の温かさや、働く中で積み重ねてきた“宅配のリアル”を、経験者ならではの視点で綴っています。
荷物と一緒に交わされてきた小さなエピソードを、今は文章としてお届けしています。


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