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「駐車場は近所で借りればいい」分譲マンションを購入した40代男性…数年後に直面した“大誤算”

  • 2026.6.23
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、現在は不動産ライターとして活動するS.Kです。マンション選びの際、駅からの近さを重視する方は多いのではないでしょうか。

駅近の物件は便利ですが、敷地内の駐車場が全戸分確保されていないケースも少なくありません。今回は「駐車場は近隣で借りればいい」と考えて駅近マンションを購入したものの、数年後に駐車場の確保に頭を悩ませることになったエピソードを紹介します。

地主からの突然の通知とコインパーキング化の波

駅近の分譲マンションを購入した40代の会社員Aさんは、徒歩圏内にある個人所有の月極駐車場を利用していました。購入当時は近隣に複数の月極駐車場があり、敷地内の駐車場が少ない点は気に留めていなかったそうです。

数年間は問題なく車を維持していましたが、ある日突然地主から契約終了の通知が届きました。土地を売却することになり「新しい所有者がコインパーキング(時間貸し駐車場)にするため来月で契約を終わりにしたい」と説明を受けます。

知らせを受けたAさんは、慌てて周辺の駐車場を探し始めました。しかし車庫証明(自動車の保管場所を確保していることを証明する書類)が取れる自宅から直線2km圏内の月極駐車場はどこも満車です。

妥協して選んだ遠い駐車場と膨らむ維持費

数週間探し回り、Aさんはようやく空きのある駐車場を見つけます。しかしそこは以前借りていた場所よりも月々数千円ほど高く、自宅から少し離れた場所にありました。背に腹は代えられず、Aさんはその駐車場で妥協する決断を下したのです。

駐車場が遠くなった影響で、子どもの送り迎えや荷物を抱えての買い出しなど、日々の使い勝手は大きく落ちてしまいます。毎月の維持費が想定外に膨らんだうえに利便性も損なわれ、Aさんは出費以上の負担を感じるようになりました。

車を持つなら、置き場所をどう確保するか

車を持ち続けるつもりなら、敷地内に駐車場を確保できる物件を選んでおくのが、いちばん確実です。自分の区画があれば、地主や運営会社の都合に左右されません。駅近で敷地内の駐車場が足りない物件では、近隣の月極駐車場を当てにすることになります。

ただその月極駐車場は、地主の売却や時間貸しへの転換でなくなることがあり、借りる側で防ぐことはできません。「近隣で借りればいい」という考えは、不安定な前提であることを認識しておきましょう。

車にあまり乗らないなら所有にこだわらず、カーシェアやレンタカーも選択肢に入れると、駐車場の確保自体に悩まずに済みます。逆に毎日使うなら、敷地内など置き場所を確実に押さえられる物件が安心です。使い方に合わせて選んでおけば、あとから駐車場に振り回される心配も小さくなるでしょう。

参考:保管場所(車庫)の要件と使用権原書面(警視庁)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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